カテゴリー記事一覧

【過去の活動報告】


【活動カテゴリー】


【過去の議会報告】


【議会報告:請願】


【議会報告履歴】



✩文教㊿成果報告:小中学生に対する不登校児童生徒に対するアンケートの実施について【不登校の子ども達や発達障がい特性のある子ども達とその保護者に対する適切な支援等の創設を求める請願】【不登校支援事業の抜本的な支援拡充を求める請願】

(2)5受理番号15 不登校の子ども たちや発達障がい特性のある子どもたちとその保護者に対する適切な支援等の創設を求める請願

(3)6受理番号3 不登校支援事業の抜本的な支援拡充を求める請願、以上2件を一括議題といたします。2件とも前回は継続審査でございます。執行機関は何か変化ございますでしょうか。

 

○不登校施策推進担当課長  前回の文教委員会でも報告させていただきました不登校に関する児童・ 生徒及び保護者のアンケートの進捗状況について、まず御報告をさせていただきます。 9月8日からのアンケートの実施に向けて準備を進めているところでございます。今回のアンケート、オンラインの回答というところになりますので、アンケートのウェブシステムの構築というものは既に済んでいる状況でございます。

 

実際に学校の実施手順を本日通知させていただきまして、来週8月28日に説明会を行う予定でございます。なお、保護者の方につきましては、より多くの 保護者の方が回答していただけるよう、来週中に C4th Home&Schoolの方で事前に アンケートの目的ですとか趣旨、あと実施期間、アンケートの設問構成などをお知らせさせていただいて、より多くの方がアンケートに御協力いただけるような形で取り組んでいきたいと考えております。

 

なお、C4th Home&Schoolに未登録の保護者の方については、9月1日以降学校が始まったときに、紙でお子様経由で保護者の方にそういった事前のお知らせをさせていただくというところで考えております。

 

○石毛かずあき委員長 それでは、質疑に入ります。 何か質疑はございますか。

 

○長谷川たかこ委員   当事者の保護者の方からお訴えがありました。今現在、不登校がずっと続いているそうです。そういうふうになると、社会から孤立したようになってしまい、将来に不安を抱いた状態で時間だけが過ぎてしまい、子どももどうなるのかと親御さんは、どうしても精神的に落ち込んでいる現状が今も続くそうです。

 

そこは丁寧に丁寧に、時間が掛かることですけれども、 やっていかなくてはいけないと認識をしているところです。

 

情報共有したいのでお話はしてるのですが、そもそも小・ 中学校の建物が苦手な児童・生徒がいますというお話を当事者からいただいております。リラックスできる環境づくり・心理的支援をベースとした学習支援もしていただきたいという切なる要望が幾つか入っています。 皆さん行き着くところは全部要望としては同じです。

 

それを踏まえて、今後どういうふうに区として、やらなくてはいけないと考えていらっしゃいますでしょうか。

 

○支援管理課長 発達障がい、発達に特性があるお子さんということで、そういったお子さんについては、発達障がいと不登校というのは重なる部分がございますので、そういった児童・生徒がいるんが物すごく心配している状況であります。その当事者の不登校になってしまっているお子さんも、日々、自分も回復に向けて努力しなくちゃというふうに感じているけれども、なかなか学校の現場に足を一歩踏み入れて安心できる環境というのに自信が持てないというところで躊躇しているというお話です。

 

親御さんから喫緊の課題としてこの御要望いただいているのですけれども、登校再開に向けて、発達障がい特性が強いお子さんなどは特に段階的な支援体制の整備が必要で個々のお子さんが持つ特性に合わせた柔軟な対応と支援体制の強化という部分で、こども支援センターげんきも担っていただいていると思うのですけれども、制度の狭間に置かれてしまっている保護者とお子さんたち中で、こども支援センターげんきの方でもスクールソーシャルワーカーとか別室登校、様々なメニューを御用意していますので、そういった御家庭には丁寧な相談、聞き取りをさせていただきながら、複数のメニューを使うことも可能ですので、 どのメニューが適正かというのを判断させていただきながら、丁寧に対応させていただけたらなと思っております。

 

○長谷川たかこ委員   ここ数日、いろいろと各種団体のヒアリングをしていましたら、この発達障がいとは別件で、親同士の夫婦間の別居とか、そういうところで子どもに精神的な部分で負荷が入っていて不登校になっている現状があるというお話を聞きました。

 

区としては、その部分についてどこら辺まで把握していらっしゃいますでしょうか。

 

○教育相談課長   こちらの教育相談で受理したお子さん、不登校で受理してるお子さんの中には、家庭の状況などを聞き取っていきますと、不登校の欠席の背景として、家庭内の不和というものが見えてくるというような状況もございます。また、学校経由でスクールソーシャルワーカーに家庭状況の心配なお子さんがいるということで相談がありまして、家庭の方に入っていくというところで状況把握はしております。

 

○長谷川たかこ委員   共同親権の話にもなるのですが、今、国でも共同親権に向けていろいろ法の改正がなされる準備段階ではあるのですが、当事者の親御さんから、そういう部分で子どもが不安を持っていると声が挙がっております。

 

保護者会とか授業参観、学校側には主に授業参観に我が子のために自分が出席をしたいと申し入れると、支援センターの方に御連絡下さい等とたらい回しになってしまい、結局は会えない状況が続いているそうです。

 

その背景には連れ去りという懸念が存在しているそうです。

 

双方のお話を聞かないといけないのですけれども。団体の話を聞くと、どうしても配偶者の方に精神的な疾患があったりして、そちらに子どもが行ってしまっていて、なかなか子どもと会えない、会えるのも2か月に1回だったりなど、制限されているという状況があるそうです。子どもを軸にした形での支援体制を、新たに国も含めた形で各自治体間において、早急に構築していかなくてはいけない喫緊の課題であると思うとことでございます。

 

そういうところの御認識も、是非、今後、深めていただきたいと思っております。

いかがでしょうか。

 

○教育相談課長   共同親権の導入といいますか、民法の改正に伴っての共同親権の導入については、こちらのこども支援センターげんきの相談機関としても、どのようにその問題について、相談に来る親御さん、お子さん、誰からの相談を受けていくかというところですとか、先ほどもおっしゃっていた連れ去り、元夫婦の不和というところでどのようにお子さんの安全を守りながら相談を受けていくかというところは、これからもう少し具体 的に検討を進めていかないといけないかなと思っております。 教育相談、支援管理課だけでなく、福祉部など全庁の状況も含めて情報共有を図りながら体制を整えていきたいと思っております。

 

○長谷川たかこ委員   これから私もいろいろな当事者の皆様のお声などもお聞きし、提案をさせていただきますので、協力できればと思います。よろしくお願いいたします。

 

最後にもう1点、家庭教師派遣による学習支援が月最大8回までのオンラインもできるというところで改善していただいたのですけれども、8回というのは学習が滞っているお子さんにしてみると少ないというところがあるので、更にもっと予算を掛けて、そこの部分はてこ入れをしていかないといけないと私は思っているところです。

 

そういう部分で、今後、区として長いスパンで見るのではなく、集中的な形で、短いスパンで子ども達の学習支援を行い、きちんとレベルを上げていくのかというところについて、 喫緊の課題として駆け足で一緒に取り組んでいただきたいと思います。

 

そちらについての方向性をお聞かせいただけますでしょうか。

 

○教育相談課長    家庭学習支援事業、今年度も6月からスタートしまして、6月、7月の活動報告も確認しております。まだ状況としましては登録してるお子さん49人ということで、その中で月の利用状況を確認しますと、上限で8回使っているお子さんはまだお一人くらいかなというところになります。大体週1回のペースでスタートしていますので、 今後のお子さんたちの適応状況、学習意欲の向上というところの状況を見ながら、その回数をもっと増やしていく方がいいのかというところは、今年度の推移も見ながら検討していきたいと思っております。

 

○長谷川たかこ委員   提案ですけれども、勉強というふうにやってしまうと、勉強が遅れぎみのお子さんにしてみるとすごく負荷が掛かっているので、ハードルが高くて多分そういう状況になっているのだろうと思うところです。

 

例えば子どもの興味を引き出すという部分で、算数を解くにしても何かゲーム的なものとか、今お稽古でもいろいろ楽しい、算数とか理科についても実習で楽しく学ぶというようなものがあるわけですが、そういうものを足立区としても委託でお願いして、勉強以外にも算数とか理科実習を兼ねた形で興味を引き出すというものを導入していく、それが学びとして机上の勉学につながるのではないかと、私は子育てしながら思うところです。

 

そういうところの発想も、是非、今後入れていただきたいと思います。いかがでしょうか。

 

○教育相談課長   活動報告書にそれぞれのお子さんの学習の様子、関わりの様子なども記載されているのを見ますと、勉強に向き合える子もいれば、 勉強への意欲を引き出すためのゲーム的な、日本地図を埋めていったり、ゲーム的な要素も含めた知育みたいな形の学習教材も取り入れたりして、 お子さんの意欲を引き出しているような取組も見られています。

 

先ほど長谷川委員がおっしゃったような理科実験や実習とか、子どもが学習って楽しいんだなというようなところで意欲を引き出していけるような取組がほかにもできないかというところについては、事業者の話も聞きながら、状況については確認していきたいと思っております。

 

○鹿浜昭委員   1点だけ確認させてください。5月8日からですか、スモール・ステップ・ルーム、SSRが、6校ですか、今年度開設して、夏休み前までなので1か月半ぐらいしかなかったかと思いますけれども、経過というか、その辺の状況を教えていただきたいと思います。

 

○教育指導課長   設置しました6校を含めて、今年度10校で開設してございますが、お子さんたちは、日々、自分の課題を自分のペースで、先生に少しアドバイスもいただきながら通ってきているということですので、教室にはなかなか行けないですけれども、即欠席ではなくて、ワンクッショ ン、別の教室で行うことで、欠席をしなくても勉 しながら、また家庭学習とつなぎながら、教室復帰に向けて担任とも相談しながらやっている事 例がたくさんございますので、ある一定の効果は あるのかなと考えてございます。

 

○鹿浜昭委員   去年からやっているのが4校で45 名、今年6校で29名と、若干これ利用者が少な いように私は感じたのですが、その辺で、この不登校の子たち、その状況も見させてもらうと、無気力とか学校への不安が9割占めているというのは、これはゆゆしき事態だと私は思うのですね。 そんな中で、今、ある程度の成果が出てきている中で、これを推進していくという方向性は教育委員会でも持たれていると思います。

 

今の状況で、この不登校の子たち全体が、何らかの一つの方向 性を教育委員会が示してくれて、それに向かって うまくいく、先生たちもそれに協力して、一体となって、一丸となって進めていくことが私は大切だと思うのです。 まだ1か月半なので、なかなかその成果までは難しいのかも分からないですけれども、是非この休み明け、その辺も含めてもう少し大勢の方が利 用してもらった方がいいのかなと思いますし、そ の充実も今後どうしていくかということも、併せてやっていっていただきたい。 そんな中で、令和9年度までに全校実施というようなうわさも聞いているけれども、その辺まで考えているのかも、併せて教えてください。

 

○教育指導課長   まずは、教室に行けなくなった子どもたちを何とか救おうということがSSRの大きな目的ですので、そこから欠席につなげない いうことで、利用人数が少ないということはそこまでいってないということも考えられるのですけれども、それぞれの担任が個別に面談をしながら、しっかりそのお子さんたちの状況を踏まえて、まずは学校に来ること、次にはSSRを使うこと、また教室復帰、段階を追ってうまく使いながら進めていこうかなと考えてございます。

 

令和9年度に向けては、35校全校に配置が目標で今進めているところでございます。退職した私も本当にそのとおりだと思っておりまして、本会議で何度も質問させていただいているのですが、何の学び、また支援にもつながっていない子どもたちというのは、しっかり把握はされていると思うのですけれども、こういったところにどうやってアプローチしていくのかというのは、私もプッシュ型支援というところで何度も繰り返し訴えさせていただいておりますが、以前からも人 不足というお声があったり、教員の質の向上とい う話もございましたけれども、こういったところは、しっかり支援室が中心となって、教員だけの負担にするのではなくてしっかり中心になってやっていっていただきたいなと改めて思った次第でございます。 この件に関しては、どのような認識でしょうか。

 

○不登校施策推進担当課長   水野委員おっしゃられるとおり、どこにもつながっていないお子さんをゼロにするというところは、しっかりと取り組んでいきたいと思います。

なかなか教員の方も家庭訪問できないような家庭もあるかと思いますので、SSWなどしっかり と関係機関と連携、情報共有した上で、家庭、お 子さんにアプローチを掛けていきたいなと考えております。

 

○水野あゆみ委員   どのようにアプローチをされますか。例えば1校で15人以上の不登校の子たちが平均していらっしゃる中で、どういうふうに支援していこうと思っていますか。

 

○不登校施策推進担当課長   まず、校内委員会など でそのお子さん世帯の状況をしっかりと把握、関係機関で情報共有するというところが大事だと思います。 その状況把握した上で、どういった支援が適切なのか、どういったアプローチが掛けられるかというのを関係者の中で協議をしていきたいなと考えております。

 

○水野あゆみ委員   子どもたちにとっての1年間、 また一日一日というのは本当に大きなものだと思 いますので、協議してる間に1年、2年とたって しまったら、何の支援にもつながらないで卒業と いうことにもなりかねませんので、本当にスピー ディー、スピード感を持ってやっていっていただ きたいですし、スクールカウンセラーでもいいで すけれども、プッシュ型支援というのを不登校の 子どもたち中心にやっていくべきだと思います。 いま一度いかがでしょうか。

 

○不登校施策推進担当課長    水野委員おっしゃるとおり、スピード感を持ってというところは、しっ かりと教育委員会の中でも共有しながら進めていきたいなと思います。 プッシュ型支援につきましても、どういったプッシュ型の支援できるかというところも部内で考えさせていただいて、そういった取組の方も進めていきたいと考えております。

 

○教育指導部長   若干補足させていただきますけども、大体1,500人の不登校のうち、どこにも つながっていない児童・生徒のボリュームは50 人程度という認識です。ここには、正直、学校と アクセスする機会というのは極めて実現するのが 難しい状況になっていると思います。

 

今回、不登校アンケートを全員対象にやりますので、そういった機会を活用しながら、まずアク セスしていきながら、個別の連絡、顔の見える関 係をつくるところから改めてやっていく必要があると思っております。 具体的にどういう場所があるのかとか、バーチ ャルの空間を用意した取組もありますけれども、更に加えてどういう取組があるのかというのは、 今回のアンケートの実態を把握して、分析しながら検討していきたいと考えております。

 

○水野あゆみ委員   学校と連絡が断たれてしまっている保護者や子どもがアンケートに答えていただけるのかというのは甚だ疑問ですけれども、そういった意味でも、学校と連絡が取れない、つかなくなってしまったという状態は異常だというふうに末冨先生もおっしゃられていました。 虐待が疑われるケースもありますし、病気で苦しんでいる子どもであれば、一刻も早く病院につながなければいけませんし、そういった危機感を 持ってしっかりと取り組んでいっていただきたいと思います。

 

○石毛かずあき委員長   よろしいですか。

 

○水野あゆみ委員 はい。

 

○小林ともよ委員    先ほど答弁にもありましたように、スモール・ステップ・ルームは令和9年度に中学校全校設置を目指していると思います。

 

○水野あゆみ委員   学校と連絡が断たれてしまっている保護者や子どもがアンケートに答えていただけるのかというのは甚だ疑問ですけれども、そういった意味でも、学校と連絡が取れない、つかなくなってしまったという状態は異常だというふうに末冨先生もおっしゃられていました。 虐待が疑われるケースもありますし、病気で苦しんでいる子どもであれば、一刻も早く病院につながなければいけませんし、そういった危機感を持ってしっかりと取り組んでいっていただきたいと思います。

 

○石毛かずあき委員長    よろしいですか。

 

○水野あゆみ委員 はい。

 

○小林ともよ委員 先ほど答弁にもありましたように、スモール・ステップ・ルームは令和9年度に 中学校全校設置を目指していると思います。 この間のいろいろな調査で小学校の低学年でも 不登校が増加傾向にあるという中では、小学校のうちにこのスモール・テップ・ルームのようなも 設して、学校の教室に入れなくなった子、この間のいろいろな調査で小学校の低学年でも 不登校が増加傾向にあるという中では、小学校の ちにこのスモール・テップ・ルームのようなも を開設して、学校の教室に入れなくなった子、教室に来たくなかったらこっちの部屋に来てもい いうような環境を整えていく必要があると 思うのですけれども、いかがでしょうか。

 

○教育指導課長 小学校にもそのニーズがあるとい ことは把握してございます。

特別な場所というよりも、例えば隣の教室ですとか図書室ですとか、小学校のお子さんたちにとっては別室ということになってしまうと気持ち的に切れてしまう部分がありますので、近くで少し慣らして教室に戻るという方が、小学校としては状況に合っているのかなと思ってございます。 ただ、なかなか学校に通えないというお子さんもいらっしゃいますので、そういった状況も把握しながら検討してまいりたいと思います。

 

○小林ともよ委員   確かにそうなのですが、一旦不登校になってしまうと、なかなか学校に行くのが難しいと思うのです、学校が嫌いなわけなので。なので、このスモール・ステップ・ルームというのは、学校に行けなくなるちょっと前の段階で利用してもらうのがいいのかなと思うのです。 小学校で不登校になってしまうと、そのまま中学校でもとなると、どんどん不登校の子どもた が増えていくことにもなりかねませんので、是非小学校でもこういった中学校で設置しているスモ ール・ステップ・ルームのようなもの、この請願 の中でも全校に設置してほしいということもありますので、この点もきちんと視野に入れて計画を 立てていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

 

○教育指導課長   小学校の状況を踏まえて検討してまいりたいと思います。

 

○石毛かずあき委員長   他に質疑はございませんか。

[「なし」と呼ぶ者あり]

○石毛かずあき委員長   質疑なしと認めます。

次に、各会派からの御意見を求めます。

 

○鹿浜昭委員   継続でお願いします。

○水野あゆみ委員   しっかり区教育委員会として協議を進めていただきながら、支援を拡充していただきたいと思います。継続でお願いします。

○小林ともよ委員    一刻も早く不登校の問題は解決 しなければならないと思っておりますので、採択でお願いします。

○中島こういちろう委員   継続でお願いします。

 

○長谷川たかこ委員   採択でお願いします。

 

○石毛かずあき委員長   それでは、これより採決をいたします。本件は、継続審査にすることに賛成の方の挙手を求めます。

[賛成者挙手]

○石毛かずあき委員長   挙手多数であります。よって、継続審査と決定をいたしました。