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✩文教委員会:ペアレント・メンター是正のための請願①【足立区行政主導ペアレント・メンター事業の再構築と区主導の養成講座の創設を求める請願】

○吉田こうじ 委員長  (6)受理番号21 足立区行政主導ペアレント・メンター事業の再構築と区主導の養成講座の創設を求める請願を単独議題といたします。本請願は新規付託であります。
最初に、追加署名の提出がありましたので、区議会事務局次長から報告をお願いします。

 

◎区議会事務局次長  本請願につきましては、8月17日付で3名の追加署名の提出があり、合計で145名になりましたので御報告いたします。

 

○吉田こうじ 委員長  また、報告事項(11)令和6年度ペアレント・メンター事業形態の方向性についてが本請願と関連しておりますので、併せて説明をお願いいたします。

 

◎こども支援センターげんき所長 それでは、請願説明資料の2ページをお開きください。
件名、所管部課名は記載のとおりでございます。
請願の要旨でございますが、5つございまして、

 

一つ目が、足立区主催のペアレント・メンター養成講座を既存の条件を緩和して開設してほしいということが1点。
2つ目が、通常学級に在籍している子の親を支援員として区が主導で養成をし、登録制の相談支援事業を新たに展開してほしいということです。
3つ目が、足立区ペアレント・メンター事業のプロポーザルの廃止を求めるものでございます。
4つ目が、青井事務所の家賃補助の廃止と、事務所閉鎖を求めるものでございます。
5つ目が、早急な事業の廃止を求めるものでございます。

3ページ、内容及び経過といたしまして、項番1が、ペアレント・メンター事業の現状でございます。
項番2が、足立区での取組の経緯でございます。
項番3が、ペアレント・メンター養成講座の要件につきまして、東京都ペアレント・メンター養成研修募集要項より抜粋したものでございます。
続きまして、文教委員会報告資料24ページをお開きください。
件名、所管部課名は記載のとおりでございます。
まず令和6年度の事業形態でございますが、項番2を御覧ください。

運営主体を足立区とし、拠点をこども支援センターげんきに置くものでございます。ここでは、ペアレント・メンターのコーディネート業務を会計年度任用職員が行います。また、令和6年度から研修を足立区が主催するとともに、ペアレント・メンターを登録して、相談対応を依頼する方向性をお示しさせていただいております。

次に、このような方向性を検討した理由でございます。
前後して恐縮ですが、項番1にございますとおり、学識経験者からの提言を踏まえ、ペアレント・メンターと行政とのより緊密な連携を図ることや、区を主体にすることで評価委員会から御指摘された学校、保護者及び地域への周知やアウトリーチを進めることでございます。

 

○吉田こうじ 委員長  それでは質疑に入ります。
 何か質疑はありますか。

 

◆くじらい実 委員  新規付託ということで一つ一つ確認もしたいのですが、時間も限られているのでなるべく簡潔にいきたいと思います。

まず、このペアレント・メンター事業の、今回、令和6年度からは足立区主導でという形になるのですけれども、今回、令和6年度から足立区主導にする理由というのは何かあるのでしょうか。

 

◆くじらい実 委員  今、プロポーザル最終年という話なのですけれども、これペアレント・メンター事業形態を比較すると、経費として、今までは560万円だったのが約434万円と、金額的にも安くなっているのです。これ平成26年に事業検討を開始した時点で、当初から金額の面とかも含めて足立区主導にしようという考え方というのは、当初からなかったのでしょうか。

 

◎支援管理課長   当時、福祉部で所管をしておりましたけれども、聞いておるところでは、当初から委託といいますか、そういう手法で検討していたと聞いております。

 

◆くじらい実 委員  平成26年に検討したときは、委託でという話で進めたということだと思うのですが、あとこちらの検討理由の中で、3番に評価委員会から指摘された学校保護者及び地域への周知、アウトリーチ、これ評価委員会は恐らく令和3年度、令和4年度とやっていると思うのですけれども、これ、評価委員会で出た評価というのは、その都度、改定というか改正というのは、その場ではできなかったのでしょうか。

 

◎支援管理課長   様々な御意見をいただいております。すぐに着手できるものもあれば、なかなか難しいということもございますので、こういった形で今回は評価委員の意見を踏まえながら、こういうふうにさせていただいているところでございます。

 

◆くじらい実 委員  その都度、一応指導なり、評価委員会の結果をしっかりと反映しようという動きでやっていたと思います。
その中で、請願の中の文章であるのですけれども、これ確認の意味でなんですが、請願の理由の部分で、例えば相談1件の単価が7から8万円とか、1か月の相談件数は二、三件、あと公私混同と見られる事業実態と公的資金流用とみなされる行為という、請願の理由の中に入っておりまして、その後も見てみると、かなり否定的な意見が多いのかなと思っておりますが、これについて区はどう考えますか。

 

◎支援管理課長  こちらの方、請願を出した方の意図は分かりかねるところもありますけれども、我々の方で若干認識がそごしている部分もあろうかと思います。

 

◆くじらい実 委員  認識がそごしているというのは、この請願理由の書いてある文章について、区はそのとおりだと思うのか、そうじゃないと思うのかという部分についてはいかがですか。

 

◎支援管理課長 今、くじらい委員からありました、細かいことで言いますと、例えば1件頭、7万円とか8万円とか、そういった記述であったりというところは、若干違うのかなというふうに認識しております。

 

◆くじらい実 委員  実際、委託を受けております事業者の方も、この内容について正確な数字が出ているんじゃないという、何でしょう、正確なものではないという御意見もこれ多々いただいているのですけれども、それについて、区の方は、何か今後対応とかというのは何か考えられるのでしょうか。

 

◎支援管理課長 この部分につきましては請願を受けている段階では、その方々について件数が違いますよとか、金額は若干違うのではないかということを申し上げる立場ではないので、なかなかそこについては難しいかと感じております。

 

◆くじらい実 委員  多分これは請願の理由の中身と当事者の方の意見の違いというのはあるかもしれないなと思うのですけれども、また請願の内容に戻りまして、項目5つのうちの1、2、3に関しては、今、足立区がこれから事業形態を変えていくというものの中で、かなり願意を満たしてしているのかなと感じる部分があるのですけれども、この4番、5番に対して事業者の方に対して、これ事務所閉鎖とか、5番では早急な事業の廃止を求めますという文が入っているのですが、これ令和5年度までの3年間の契約期間はあると思うのです。その契約期間というのはあるのですけれども、事業閉鎖とか事業の廃止というのは、これは区として対応可能なのでしょうか。そもそも事業者に対して区がそういう、閉鎖や廃止というのは求められるものなのでしょうか。

 

◎教育長  基本的に、今、借りていただいている事務所を区として閉鎖を求めるというようなことはできないと思います。
また、この事業についても、今回こういう形で報告をさせていただいて、主体は代わりますけれども、ペアレント・メンター事業ということで継続をさせていただきたいということでの報告というふうに考えております。

 

◆たがた直昭 委員  私も最初ですので何点か、今、区の直営方式にした理由は、くじらい委員の方から聞いていましたので、学識経験者からの提言を踏まえということなのですけれども、学識経験者というのはどなたを指されますか。

 

◎支援管理課長  こちらについては鳥取大学井上先生でございます。

 

◆たがた直昭 委員  拠点を移すことで、相談者の利便性を向上させるということなのですけれども、相談者の利便性を向上させるということは、相談者から場所を変えてくれとか、そういう御意見というのはあったのですか。

 

◎支援管理課長  声としましては様々な意見があると思っております。例えば、この西新井、こども支援センターげんきのそばだと本当に駅近でございます。そういった面であると、駅に近くにあればいいなという声も一部聞いております。

 

◆たがた直昭 委員  ということは、声もいいなということは一部聞いているということは、否定的な方もいらっしゃるということも考えていいんですね、捉えていいのですね。

 

◎支援管理課長 はい。

 

◆たがた直昭 委員  やはり様々な方がいるもだと、分かりました。
あと、今回、令和5年までこの委託事業者が行われているのですけれども、区としては、この業者についてはどのように評価されていますか。

 

◎支援管理課長  委託をしていたところについては、一生懸命やっていただいたと思っております。

 

◆たがた直昭 委員  恐らく、一生懸命何年かやってきて今回こういう結論が出たかと思うのですけれども、改めてもう1回、この事業者から区の直営になった経緯を改めてもう1回教えてもらえますか。

 

◎支援管理課長  この事業、7年たつ中で、途中でのプロポーザルというものも手法を導入させていただきました。そういった中で3年目ということの中で、我々の方、業務については時期で様々な見直しの仕方があっていいだろうというふうに思っております。

そういった中で、今回、このペアレント・メンター事業をよりよくしたいということで、区で一度直営にさせていただきたいということでございます。

 

◎教育長  今回いろいろ専門家の方とお話をさせていただく中で、メンターを孤立させてはいけないということで、やはり相談場所については、私ども、こども支援センターげんきというようなところで行政機関と密接に連絡を取れるところがいいだろうというようなお話をいただいております。

また、アウトリーチという部分でも、団体だけで小学校、中学校というようなところにアプローチをしていくというのはなかなか難しい部分もあろうかと思いますので、そういう部分では行政が深く関わってやっていく方がいいのかなという部分でございます。

 

◆たがた直昭 委員  分かりました。確かに行政が関わった方がいいかと思うのですけれども、恐らく事業者側は、最終的には納得したのですか。しようがないよねということで、その辺はどうなのですか。

 

◎教育長 これ1回お話に行きましたけれども、まだ御納得はいただいておりません。また、これから、今、お話ししたような趣旨も踏まえて、より丁寧にお話をしていく必要があると考えております。

 

◆たがた直昭 委員  分かりました。最終的にはこういう方向で今後進めていくのですけれども、やはり事業者側にもある程度納得していただかないと、区側の説明責任というのも、やはり非常に区民には、何でこの事業者からこういうふうになったのだということは区側がきちんと示していかないと、やはり事業者もそうだし、区民も納得しないと思いますので、その辺をきちんとやっていただきたいと思うのですが、いかがですか。

 

◎教育長 今回、こういう形で大きく事業のスキームが変わりますので、引き続き丁寧にお話をさせていただいて、進めていきたいというふうに思います。

 

◆伊藤のぶゆき 委員  来年度から区の直営に戻るということなのですけれども、会計年度職員の採用をしますということですけれども、これはいつ頃決まるのでしょうか。

 

◎支援管理課長 大体冬ぐらいを目途に選定をしたいと思っております。

 

◆伊藤のぶゆき 委員  その説明を聞いた際に、会計年度職員が確定をしてから登録メンターを登録するということの流れになっているという話を聞いていますけれども、間違いないですか。

 

◎支援管理課長 おっしゃるとおりでございます。

 

◆伊藤のぶゆき 委員  今、足立区において、ペアレント・メンターの認定を受けている方々というのは何人いらっしゃいますか。

 

◎支援管理課長 37人でございます。

 

◆伊藤のぶゆき 委員  その37人の方々が、今やっていただいている事業者にどれぐらいの人数が所属されているのでしょうか。

 

◎支援管理課長 全てでございます。

 

◆伊藤のぶゆき 委員  1点確認をしたいのですけれども、ペアレント・メンターという方々というのは認定をされているとか、されてないではなくて、発達障がいのお子さんをお持ちの方が基本的にはペアレント・メンターという認識でよろしいですか。

 

◎支援管理課長 発達障がいをお持ちであって、なおかつ小学校何年以上であるとか、あと、その研修を受けていただくなどの若干の細かいことが決まっております。

 

◆伊藤のぶゆき 委員  そうすると、今の所属している37名の方々が、今、その事業者に所属しているということなのですけれども、探せばひょっとしているのかもしれないのですけれども、足立区としてペアレント・メンターを認定をするという方向になってくださいというこの陳情なのですけれども、それは足立区としてやっていくことは可能なのですか。

 

◎支援管理課長 こちらについては、研修についてはいろいろなやり方がありますので、足立区でやることも可能でございます。

 

◆伊藤のぶゆき 委員  何か、行政は結構やることが遅いなというイメージなのですけれども、これに関して何か急激に進むなという話なのですけれども、来年度令和6年度から直営でやっていくのに今の段階での任用職員がまず決まっていない。そして登録メンターの方々がまず登録されていない。

そういった中で、令和6年度から足立区としてこの事業が成り立つといったら、今の段階で言えないでしょうけれども、イメージとしてさっき言ったように事業者、今、やっている事業者たちと、まだ折り合いが付いてないという中で、この登録メンターの方々の確保というのはできるのかなと思うのですけれども、それについてはいかがでしょうか。

 

◎支援管理課長  今、伊藤委員おっしゃっていただいたとおり、特に登録メンターのところについては、今やっていただいているところの方々に御協力をいただかないとかなり厳しい状況でございますので、そこについては丁寧に御説明などしていきたいと思っております。

 

◆伊藤のぶゆき 委員  あともう1点確認したいのですけれども、このメンター事業は、今、陳情・請願の中に公私混同が入っているということなのですけれども、今の話を聞いていると、基本的にはそういった障がいを持っている経験をされたお子さんの保護者の皆様がペアレント・メンターであり、更にその講座を受けた方々が認定講座を受けた方々が、今、そういって携わっているということは、なかなか公私混同という話になってくると、ほぼほぼ私の部分がすごい関わってくる事業なんじゃないかなと思うのです。

そうなってくると、新しい登録メンターは、足立区の方々が済んでしまった場合に、その公私の私の部分というのは行政はどこまでを取って私という扱いになってくるのですか。

 

◎支援管理課長  今のところは、なかなか難しいところでございます。といいますのは、事業としましては当然ながら公的なものでございますけれども、発達障がいをお持ちの方々ということでございますので、そういった私の部分についてはなかなか難しいところがございます。

 

◆伊藤のぶゆき 委員  37人の方が足立区に登録をされていて、それ以外の方々のお子さん、親御さんたちがどれだけこの3年間の間に利用されているかという数字は分かるのでしょうか。

37人の方々もお子さんが多分発達障がいなわけですよね。それ以外の方々の、要は登録されてないけれども、そういった方々親御さんがお持ちになっていて、多分、幅広く知られてないから、もっともっと幅広く知らせるために足立区直営にして、さっき教育長も言いましたけれども、広めてやっていきましょうという話だったじゃないですか。この3年間の間に37人の方々以外のお子さんとか親御さんというのは、どれぐらい利用されたのですか。

 

◎こども支援センターげんき所長 これはペアレント・メンター事業の事業実績ということだと思うのですけれども、例えば、個別の相談とかグループの相談とかあるのですけれども、令和4年度で言いますと162名の方が御相談、電話相談を含めて……。

 

◆伊藤のぶゆき 委員  延べ。

 

◎こども支援センターげんき所長 これは延べ人数になります。そういう実績をいただいております。

 

◆伊藤のぶゆき 委員  その延べの、それ以外の方々の人数というのは分からない。分からないなら分からないでいいです。

 

◎こども支援センターげんき所長 それ以外の方については、把握しておりません。

 

◆伊藤のぶゆき 委員  分かりました。
あともう1点、プロポーザルで3年間その事業者がやっているということなのですけれども、プロポーザルを掛けるときに、当然ですけれども、その団体の決算書とか収支報告みたいなのは足立区は当然受け取っていると思うのですけれども、それは毎年毎年、その事業者からもらっているということでいいのですよね。

 

◎支援管理課長 おっしゃるとおりでございます。

 

◆伊藤のぶゆき 委員  それで私が分からなかったのが、さっきくじらい委員が言ったように、家賃補助を撤廃してくれというのは、当然プロポーザルの中で多分家賃補助が入っているから、プロポーザルが外れれば家賃の補助は外れるのでいいと思うのですけれども、前回の本会議中に、長谷川委員の質問の中で長谷川委員の御意見が通り、御意見の御指摘があったので、その団体にガバナンスを、今、掛けていますと、それについては8月の文教委員会で報告しますという答弁をしていたはずなのですけれども、その報告というのは、どうやって上がってきているのですか。

 

◎こども支援センターげんき所長  長谷川委員の御指摘を受けて、ガバナンス担当課において調査を行っており、9月の文教委員会を目途に調査結果の報告を予定しておりますと答弁させていただきました。

 

◆伊藤のぶゆき 委員  ガバナンスの目途です。今、8月だけれども、まだ出てこないのですか。

 

◎ガバナンス担当課長 9月の文教委員会に御報告するということで、今、調査、精査をしているところでございます。

 

◆伊藤のぶゆき 委員  これはその団体がどうこうという話じゃないのですけれども、その答弁を聞いたときに少し疑問に思ったことがありまして、足立区としてプロポーザルで委託している事業者に対して、多分この事業者は何か大きな問題を起こしたわけではないと思うのです。例えば公序良俗に反していることとか、例えば反社会的な団体かというわけではない中で、そのプロポーザルを、今、お願いをしている事業者、団体に対して、なぜ今回ガバナンスを掛けているのですか。そのガバナンスを掛けている理由は何なのですか。

 

◎副区長 私の方から御回答申し上げます。
今回、議員の方から、この団体に対する委託経費の使い方が公私混同ではないかという御指摘をいただいて、それを明らかにする必要があるだろうということで、本来だったら所管が行えばいいのですけれども、一定程度、庁内で客観性のあるガバナンスに調査をさせると、そしてその結果を御報告するという判断をいたしたものでございます。

 

◆伊藤のぶゆき 委員  これ副区長に答弁していただいたのですけれども、後々その理由が出てくるのだと思うのですけれども、これすごい丁寧にやらないと大問題になってきます。

要は、プロポーザルを掛けている事業者が、今の段階で、一議員が、要するに公私混同していて不正に流用しているという話の中、それをもってガバナンスを掛けて調べなきゃいけないと、その理由がどういった理由だかというのは公にはされていませんけれども、その理由次第では、今、プロポーザルしている事業者に対して我々議員が、この会社がおかしいお金の使い方をしているという話を指摘をすると、全てガバナンスに掛かっていくということにつながりかねない問題だと思うのです。これについて、副区長、どう考えていらっしゃいますか。

 

◎副区長  ガバナンスを掛けるというふうな、今、御表現がありましたけれども、私どもは、区に対してそういう疑義が申し立てられたということに関しては、区として調査をすると。区として調査をするに当たって、直接それを委託している所管課が調査するのか、または総務のガバナンスの方が調査をするのかということでありまして、私どもとしては区が説明責任を果たすということで、今回の件についてはガバナンスに、今、調査を指示しているという。

 

◆伊藤のぶゆき 委員  この件に関してはこれ以上やっても無駄なので、私としてはなぜこの業者にガバナンスを、今、掛けているのかという明確な理由は、後々公表してください。公表というか、我々にその理由を説明というか、資料としていただければと思います。


最後にもう1点、くじらい委員も言っていたのですけれども、請願の要旨の中に、事務所を閉鎖してほしいという請願の要旨が入っているのですけれども、ほかの理由もいろいろあるのですけれども、この事務所を閉鎖してほしいという趣旨が入っちゃっていると、この委員会の中でこれを採択するとか不採択するとかという話になってくるのかなという疑問が出てきません。

要は、民間事業にお願いをしたことかもしれませんけれども、家賃の補助をやめてくださいというのはプロポーザルに入っているから、プロポーザルがなくなれば家賃補助もなくなるという話は分かるのですけれども、この事務所の閉鎖までがこの委員会で行政として我々が議論する話なのかどうなのかという、これができるのであれば、全てのことに関して店をやめるとか、それが、今、言ったように犯罪をしているとか何かをしているというのであれば、いやそれは犯罪をしているんだから、違法建築なんだからどいてくださいというのは、もっと我々は足立区行政と話をしていかなきゃいけないということになっていくのでしょうけれども、この事務所を閉鎖してほしいというこの文言が入っている請願に対して、事務局としてこういう請願を受けるのを今後どうなのかなというのがちょっと個人的に感じているのですけれども、これに対していかがですか。事務局はどう考えているのですか。

 

◎区議会事務局次長 これまでも、請願・陳情の様式が整っているものは受けてまいりました。で、あと、内容によっては付託する、しないという判断もお願いをしているところでございますけれども、やはり様式が整っているものは足立区議会が受けて、それをどうするかは、やはり御議論いただきたいと思っております。

 

◆伊藤のぶゆき 委員  最後になります。
では、様式が整っていれば、その内容が行政にとってとか、この委員会にとってどうであれ、様式が整っていれば事務局としては請願・陳情を受けるので、それを含めて我々は採択、不採択をすればいいということですね。確認です。

 

◎区議会事務局長 おっしゃるとおりでございまして、これは議会としての権限外ということであれば、これ不採択にするしかないという判断になろうかというふうに思います。

 

◆伊藤のぶゆき 委員  分かりました。

○吉田こうじ 委員長  よろしいですか。

◆ぬかが和子 委員  若干、時間も押しているので少しだけ質問させていただきますけれども、何でこんなことになっちゃったのかなと思ったときに、やはり私もある専門家の先生にいつも言われていたことがあって、NPO法人とか、何か立ち上げて、ゼロから立ち上げたところにお願いするというのは、本当に丸投げは駄目なのですよと、やはり、今回直営に戻すという話ですけれども、私は先ほど教育長の答弁でも、ペアレント・メンターを孤立させてはいけないと専門家の先生から言われたということだったけれども、委託というのはそういう方式だから、丸ごと委託する方式だから、そういう委託という名前の下に、結局は孤立させてきたんじゃないかと、もっともっと行政が関与して適切な援助、支援、もともと支援を要する子どものお母さんたちが善意で頑張ろうとやっているわけです。そこへの支援が弱かったことが、いろいろな点でいろいろな人が傷つくことになっちゃったんじゃないかと私は思っているのですが、どうお考えですか。

 

◎こども支援センターげんき所長 今、委託が丸投げではなかったかというお話ですけれども、私も令和3年度と令和4年度において、先ほど来申し上げている評価委員会の方には事務局として参加をさせていただいております。もちろん文教委員会でも御報告申し上げておるのですけれども、その中で毎回のように言われておりますが、せっかくいいことをやっているのに、なかなか行き届いてないという周知の問題とかPRの問題とか、あるいは広報戦略ですとか、そういったことについての御意見というのはやはり毎年のようにいただいておりました。

結果として、なかなかこういう立場の方、非常に難しいと言いますか、こういった方に丸投げでそれをお願いすること自体がどうなのかといいますか、結局は委託をしているのに、行政の方でもっとPRも支援してあげましょうみたいな、そういった評価結果にもなってきたときに、初めて、今、ぬかが委員がおっしゃったように、丸投げ、委託であってよかったのかどうかというのは、私、ずっと疑問として持ってきたところでございます。そのことが新たにこの事業を考えるに当たって、私の中でも一つの考え方であったことは、先ほど来申し上げているとおりでございます。

 

◆ぬかが和子 委員  本当に委託形式というのは厳密に考えると、上から口出ししちゃいけないということになっていて、そこで委託した事業を完全に完結して成果報告をするという、これが法的な委託なわけだから、それ厳密にすればするほど、孤立させちゃうわけです。やっぱりそこは、せっかく支援を要する子どもの保護者たちが自らも研修を受けてペアレント・メンターになったわけです。


で、今の先ほどの質疑でいくと、もし、これ、じゃあその人たちが、「いや、もうこんなふうにされたのならやらない」となったら、この事業は終わります。そうならないようにやっぱり丁寧に説明は、丁寧に説明どころじゃ私はないと思っているのです。ちゃんと本気で向き合って声を聞いて、教訓化してやっていかなきゃいけないんじゃないかというふうに思っているのですが、どうでしょうか。

 

◎教育長  正にぬかが委員がおっしゃるとおり、この事業、本当に、今、御登録をいただいているペアレント・メンターの皆さんに御登録をいただかないと事業としては成り立ちませんので、丁寧では足りないと思います。きちんと向き合いながら、話合いをしながら御理解いただくように努めていきたいと思っております。

 

◆長谷川たかこ 委員  ぬかが委員から、本当に私が思うことをお話ししていただきました。今まで、2019年から鳥取大学の井上先生と一緒に検証をさせていただきながら、この事業改善について、議会でたくさん政策提言させていただきました。

 

今回、このような形で区の執行機関の皆さんが見直しをかけていただいたということについて、重く受け止め、感謝申し上げたいと思います。

まず、ほかの委員から七、八万円のお話があったのですが。

当時2019年から計上し始めたときに、この七、八万円という金額については、鳥取大学の井上雅彦先生が算出された金額です。井上先生が検証され七、八万円か掛かっていると、それを当時の教育長にもお話をしたところ、教育長いわく、個別に井上先生、私3人でお会いしたときにおっしゃられたのは、「この事業は即廃止です」というふうにおっしゃいました。井上先生も、今年に入っても何回も話はしていますけれども、区の責任はとても重く、事業を丸投げをされていたというところについて、しっかりと責任を感じていただきたいというお話もございました。

 

今まで2019年から2020年度から議会提案を私させていただきました。

毎回の施策に関しては鳥取大学の井上雅彦先生とお話をしながら、専門的な知見を入れた形で政策提案をさせていただいております。皆さんは議会で聞いていらっしゃっていたわけなので、よくお分かりだと思いますが、まだ若干お分かりではない部分があるのだと思うので、ここで少し発言をさせていただきます。

公私混同という部分に関しても、青井事務所の閉鎖という、ここまで書いたというのは、本当にここまで来るに至って何でここまで書かなくてはいけないのだという、当事者の方々親御さんのお気持ちがあるのです。

 

自分たちの子どもも同じように自立支援をやっていただきたいのに、全然声が掛からない。なぜかペアレント・メンターをされている相談員、当事者のお子さん方ばかりが自立支援の事業の中に入っていて、自分たちは全く声を掛けられていない。

 

何回も相談しているのに、寄り添っていただいたのに、どうして自分たちの我が子は、この自立支援事業の中に入らないのだろうと、そういうお声などもたくさんいただいているのです。

 

○吉田こうじ 委員長  大変恐れいります。質疑の時間なので、委員に対しての質問でしたら構わないのですけれども、ほかの請願・陳情も、それぞれの方がこの議会でその説明をなさっているわけではございませんので、是非、質疑に集中していただければと思います。

 

◆長谷川たかこ 委員  そういう部分で、丁寧に、今後事業者の皆さんにもっと更にお話はしていただきたいという部分と、こういうふうになった経緯というのは、しっかりと区民の皆さん、多くの皆さんが注目されていらっしゃるので、そういう部分についても、区として周知啓発というのは考えながら皆さんに掛けていただきたいと思います。いかがでしょうか。

 

◎こども支援センターげんき所長  どのようにしていくのかというお話も受けたうえで、その方向性についてお話しさせていただきましたが、共通しておりますのは、このペアレント・メンター事業を、やはりしっかりやっていく、よりよくやっていくということ、このことについては、どなたも方向として同じ方向が見えているのではないかなと私は信じております。


そのために何ができるのか、どういうことを丁寧にしていかなきゃいけないのか、そういったこと、まだまだ確定してない部分もございますけれども、そういったことを限られた時間ではございますが、しっかりとやっていきたいと考えております。

 

◆長谷川たかこ 委員  請願の1番、2番に掛かっている通常学級における親御さんの支援という部分については、今、診断名がないとペアレント・メンターの養成講座が受けられないということになっています。

 

そこを条件緩和していただいて、通常学級にいる親御さんたちの支援にも回るようにしていただきたいという要望がたくさん上がっています。令和6年度に向けた養成講座、是非門戸を更に広げていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

 

◎支援管理課長  今、長谷川委員からお話がありましたところでございますけれども、こちらにつきましては、ペアレント・メンターというもの自体が発達障がいというふうな病名であったり、また医療機関に関わっている中で境界層的なところへの方というふうになっておりますので、ここについては、今しばらく研究させていただきたいと思います。

 

◆長谷川たかこ 委員  これについても鳥取大学の井上雅彦先生とも、もうお話は直近でしているところです。

 

直近で当事者の皆さんからお声が上がっているのは、委託されている事業者のところにお話を言っても、どうしても話がかみ合わないということなのです。自分たちの子どもは通常学級、しかし、支援に回ってくださっているお母さんたちは特別支援級の子ども達を育てている親御さん。その話が1人や2人ではありません。

結構な人数の声が挙がっており、私の耳に入ってきています。

 

井上雅彦先生にもお話ししたところ、その資格要件という部分では、緩和しても自分はいいと思っているというお話でした。ですから区としてもペアレントメンター養成の要件緩和については、建設的に考えていただき、足立区全域の全小・中学校、そして高校生も含めた通常学級にいる特性の強いお子さんを持つ親御さんに対する支援にも回るような養成、人材育成を是非していただきたいと思います。

今後も議会で提案はさせていただきます。建設的に御検討をお願いしたいと思います。

要望です。よろしくお願いします。 

 

○吉田こうじ 委員長  要望でよろしいですか。
 他に質疑ございますか。
      [「なし」と呼ぶ者あり]

○吉田こうじ 委員長  なしと認めます。
 それでは各会派の意見を伺います。

◆くじらい実 委員  継続でお願いします。

◆たがた直昭 委員  継続でお願いします。

◆ぬかが和子 委員  継続でお願いします

 

◆長谷川たかこ 委員  採択でお願いします。

 

◆佐藤あい 委員  継続でお願いします。

○吉田こうじ 委員長  それでは採決をいたします。
 本件は、継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。
      [賛成者挙手]

○吉田こうじ 委員長  挙手多数であります。よって、継続審査と決定いたしました。