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✩文教委員会:ペアレント・メンター是正のための請願②【ペアレント・メンター養成講座の条件緩和と全小・中学校へのアウトリーチ新規支援事業を求める請願】

○吉田こうじ 委員長  御異議ないと認め、本件は継続審査と決定いたしました。
 次に、(8)受理番号44 ペアレント・メンター養成講座の条件緩和と全小・中学校へのアウトリーチ新規支援事業を求める請願を単独議題といたします。
本請願は新規付託でありますので、執行機関の説明を求めます。

 

◎こども支援センターげんき所長 請願・陳情説明資料の3ページを御覧ください。
件名、所管部課名は記載のとおりでございます。
請願の要旨でございますが、2つございます。

1つ目が、発達障がいやグレーゾーンと称される特性を持ったお子様の保護者に対する支援を行うためには、通常学級に通っている保護者が、ペアレント・メンター支援員になることが必要であることから、診断名や病院につながっていることなどの条件を撤廃することを求めるものでございます。
2つ目が、学校と密に連携した相談機能を完備させ、足立区全小・中学校、全児童・生徒4万5,000人の子どもたちや保護者に対する支援としてアウトリーチ事業を展開していくことを求めるものでございます。
 

内容及び経過といたしまして、項番1がペアレント・メンター事業につきまして、ペアレント・メンターの定義やペアレント・メンターの特徴と活動などを概要をまとめたものでございます。

項番2が、ペアレント・メンター養成講座の要件につきまして、4ページのとおり、東京都ペアレントメンター養成研修募集要項より抜粋したものでございます。

 

○吉田こうじ 委員長  それでは質疑に入ります。
 何か質疑はございますか。

 

◆伊藤のぶゆき 委員  確認の意味を含めて聞かせていただきます。
今回の請願、また新しく出てきたということですけれども、まず通常学級に通う子を持つ親に対する適切な相談事業となっていませんというふうに書いてありますけれども、実態はどうなっていますでしょうか、確認も含めて。

 

◎支援管理課長  この通常学級に通っているお子様も、このペアレント・メンター事業を利用していると聞いております。

 

◆伊藤のぶゆき 委員  次に、診断名の付いた診断書がなければ受講ができないとここに書いてあるのですけれども、それは間違いないですか。

 

◎支援管理課長  現在のところは、この診断名がなくても病院につながっていれば受け入れている体制を取っております。

 

◆伊藤のぶゆき 委員  これも前に聞いたのですけれども、リピーター率はどれぐらいあったのでしたっけ。

 

◎支援管理課長 75.9%でございます。

 

◆伊藤のぶゆき 委員  あと養成講座の認定取得相談員と相談者のマッチングがかみ合っていないということで以前あったと思うのですけれども、それは、今、区はどういうふうに考えていらっしゃいますか。

 

◎支援管理課長  寄り添いながらやっていると聞いております。

 

◆伊藤のぶゆき 委員  最後の質問にします。
東京都の認証事業がペアレント・メンター事業ということなのですけれども、この請願の願意としては、それを緩めて新しくペアレント・メンターの養成員を増やしてほしいということなのですけれども、これ新しく足立区で、その条件を緩和したものをつくった場合に、ペアレント・メンターという名前は使えるのですか。

 

◎支援管理課長 このあたりは、上の東京都の方と確認をしておりますが、使えると聞いております。

 

◆長谷川たかこ 委員  ペアレント・メンターの創始者の井上雅彦先生といろいろとお話しもしているところです。

 

この制度をつくったそもそもの創始者の方が井上雅彦先生です。

井上雅彦先生に、今、足立区の実態が通常学級に通っている親御さんたちとのマッチングがうまくいっていないという苦情が何件も入っていますよとお話ししました。今後この養成講座の条件に関しても、診断名とか病院につながっているか、いないかという点も含めて撤廃してもいいだろうというお話を聞いております。

ただし、井上雅彦先生がしっかりと面接をさせていただき、その方が適格なのかどうかの判断の方はさせていただきたいということを伺っております。役所にはどういうふうにお話が入っていますか。

 

◎支援管理課長 先般、我々の方も井上先生とお話をする機会が実際ございました。その際には先生の方には病院にはつながることは大事だろうと、要は皆様もそうですけれども、いろいろな子どもを持つ悩みがございます。その中でこのペアレント・メンターという制度自体、発達障がいとかということが一つの定義でございますけれども、病院にも行かず困った困ったということでメンターになるのは違うのではないかというお言葉でございますので、最低限、病院につながっていただいて、その中でのお困り感を共有できる方であれば、それは可能というふうに聞いております。

 

◆長谷川たかこ 委員  ということは、診断名がなくてもいいということでよろしいでしょうか。

 

◎支援管理課長 おっしゃるとおりでございます。

 

◆長谷川たかこ 委員  診断名がなくても病院につながっているというところを最低条件として、新たに構築していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

 

◎支援管理課長 我々もそういったことで考えていきたいというふうに思っております。

 

◆長谷川たかこ 委員  期待しておりますので、よろしくお願いいたします。

 

◆ぬかが和子 委員  来年度に向けて、仕組みを変えていこうということで取り組んでいると思うのです。私、最初心配していたのは、当初やっていたペアレント・メンターの方々が参加して、一緒に区がそれを支援して広げるという形で頑張っていかないと成立しないわけです。極端な話、その人たちがもうやらないみたいになっちゃったら成り立たなくなってしまうと。その辺の状況がどうなのかというのが見通しも含めて1点。

それから、先ほど来出ている鳥取大学の先生とお話をしているということですけれども、その話の中で来年度に向けて大切だというふうに感じている部分、どういう話をしているのか、その辺をもう少し具体的にお伺いします。

 

◎支援管理課長 まず1点目のところでございますけれども、こちらにつきましては、今、本当にネットワーキング、一生懸命やっていただいております。こういった中で、我々も次年度以降どういうふうな形でやれば区にとって、また区民にとって、またネットワーキングにとっていいのかという形を打合せをしている最中でございます。

そして2点目のところでございますけれども、こちらについては、やはり先ほども伊藤委員の方から御発言ありましたけれども、発達支援の関係の難しさといいますか、そういった話がございました。いかに区民に寄り添える体制を構築できるかということが肝かと思っております。

 

◎こども支援センターげんき所長 私も井上雅彦先生といろいろお話をさせていただく中で、このペアレント・メンター事業のあり方につきましては、やはり行政とペアレント・メンターが連携することが非常に大事だというお話をいただいたことが一つ大きなきっかけになっております。皆さんを孤立させないですとか、あるいは事業の委託の仕方として丸投げしちゃうような形でないですとか様々課題が見えてまいりましたので、先生のそういったお話を大事にしてまいりたいと思っております。

 

◆ぬかが和子 委員  分かりました。

 

◆くじらい実 委員  請願項目の1については各委員から質問がありましたので省略をさせていただきまして、2の方のアウトリーチ事業を展開していくことを強く求めますというところなのですが、現在ペアレント・メンター事業の周知というのはどういう形でやっているのでしょうか。

 

◎支援管理課長 今、校長会であるとか、保育士の研修会であるとか、また特別支援教諭向けの研修会であるとか、PTAのところに行ったりとか、そういった様々な活動を通しながら周知をさせていただいております。

 

◆くじらい実 委員  これは結局請願の方は、もっと広くということになると思うのですけれども、全児童・生徒4万5,000人の子どもたちや保護者に対する支援として周知という形で書いてあると思うのですけれども、実際4万5,000人へのアウトリーチ事業としては、何か区として考えられるものはあるのでしょうか。

 

◎支援管理課長 来年度以降直営という形になってまいりますので、そういった際には、あだち広報とか幅広に周知をしていくことも考えてまいりたいと思っております。

 

○吉田こうじ 委員長  よろしいですか。
 他に質疑ございますか。
      [「なし」と呼ぶ者あり]

○吉田こうじ 委員長  なしと認めます。
 それでは各会派の意見をお願いします。

◆くじらい実 委員  今回、またこれも新規付託ということですので、これから足立区主導のペアレント・メンター事業を実際に4月から動き出すまでの間の議論も必要かなと思いますので、継続でお願いします。

◆たがた直昭 委員  非常に大事な事業の一つだと思います。養成講座の条件緩和、また、アウトリーチということであります。まだまだ課題があるかと思うのですけれども、やはりこれからの調査研究ということで継続をさせていただきます。

◆ぬかが和子 委員  先ほど、こども支援センターげんき所長からも御答弁いただいたように、やはり来年度に向けて行政が丸投げしないで、しっかりと連携を取りながら、今までやってきた方々の協力を本当に大事にしながら成功させていただきたいし、発展させていただきたいというふうに思っているのです。

だからそういう点で、この請願についてもっともだというふうな部分がたくさんあるのですけれども、やはり来年度に向けて私はこれはきちんと議論していきたいと思っていますので、継続でお願いします。

 

◆長谷川たかこ 委員  役所の皆様からお話があったように、丸投げをさせない。行政とペアレント・メンターを連携させるというお話でした。今後、心機一転で新たな事業として役所が主導していくと思います。新たに生まれるペアレント・メンターの方々を含めて、新たな支援施策を全力で構築していただきたいと思っております。

採択でお願いいたします。

 

◆佐藤あい 委員  来年度に向けて、まだ議論が必要だと考えておりますので、継続でお願いいたします。

 

○吉田こうじ 委員長  それでは、採決をいたします。
 本件は、継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。
      [賛成者挙手]

○吉田こうじ 委員長  挙手多数であります。よって、本件は継続審査とすることに決定いたしました。