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文教委員会:提案【香害・化学物質過敏症について】

◆長谷川たかこ 委員  端的に、予算審議で時間がなくてできなかったのですが、区民の方から御相談が入っております。

化学物質過敏症についてです。

 

小学生のお子さんが化学物質過敏症で悩まれています。

今年に入ってから週に2、3日はお休みされているという状況です。最近は土日で体調を回復して平日学校に出て、でも週末にかけてだんだんと症状が何か蓄積されて、ぱたっと倒れてしまうような状況が続いているというお話が入っております。

この化学物質過敏症というのは目に見えるものではないので、なかなか皆さん意識はされないと思うのですが、この相談を受けて、私も妊娠したときにホルモンのバランスが変わって、ちょっとした匂いでも敏感になってしまって具合悪くなったことを思い出しました。

 

皆さん何かしらご経験はあると思うのです。しかし、目に見えないもので一過性だったりすると、意識しないで過ごしている部分があるかと思います。

 

今、とても悩んでいらっしゃる保護者の方がいます。小学生のお子さんが当事者です。

香害の周知啓発ポスターは施設に貼ってもらえることを執行機関よりお話をいただきました。

 

今後、是非学校・保育園などの空気の測定をしていただけないかと当事者の親御さんからご要望が入っておりますが、いかがでしょうか。

 

◎学務課長 今おっしゃられていた香りについてのいろいろなアレルギーのようなものがあるということについて、文科省を通じて学務課にポスターも来ておりまして、各学校に配布をしております。データなのですけれども配布をしておりまして、各校で周知をしたりですとか、保護者にお知らせするというようなことをやっております。

空気測定については、なかなか今難しいかなというふうに考えているのですけれども、もしそういう症状のあるお子様については保健調査票のその他欄に記載をしていただくことで各校で把握もできますし、養護教諭、学務課等と一緒に対応してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

 

◆長谷川たかこ 委員  予算審議で保健調査票について提案しようと思っていましたが、時間がなくてできませんでした。

 

今まで保健調査票の方に化学物質過敏症についての欄というのは全くない状況なので、今回の件を受けて是非、来年度から、保健調査票の中に化学物質過敏症の欄を設けて、お子さんたちがどういう状況なのかということを保護者に視覚化で記載が出来るようお願いいしたいと思いますが、いかがでしょうか。

 

◎学務課長  保健調査票のその他欄なのですけれども、ほかにも様々なアレルギーですとか、気になることをお伝えしたいという保護者の方がいらっしゃいますので、何でも書けるような形で引き続きやっていくことで、化学物質アレルギーのお子様についてもそこに記載していただくことで把握ができるのではないかということで、特に限定してというふうにはまだ考えていないのが現状です。

 

◆長谷川たかこ 委員  文言を添えていただけることで保護者は意識すると思います。先ほども申しましたように、目に見えないことです。

 

私も相談を受けるまでは体験していたことではありましたが、自分自身も一過性だった為、親は見過ごしてしまうと思われます。小さいお子さんを育てていると、複数子どもがいたりすると、日常の慌ただしさで分かっていてもスルーしてしまう日常があります。

 

文言として一言書いていただくと、気づく保護者もいま。書いていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

 

◎学務課長 保健調査票ではないのですけれども、そういうことでお困りの方がいる学校については、それぞれで保護者に周知するなどの対応も今していただいているところですし、例えば給食の白衣なども、そういうお子さんの困り事ということであれば、学務課の方から学校又は保護者の方に周知をして、そういうことで困っている方がいますよというような形で周知をしたいと考えております。

 

◆長谷川たかこ 委員  皆さん悩んでいるけれども、その原因が分からない。この親御さんもそうでした。

 

今、白衣の話がありました。

予算審議で言おうと思っておりましたが、兵庫県宝塚市で香害の取組が先進的に進んでいるそうです。白衣はそういうお子さんに関しては自主的に自分のものを持ってきてくださいということです。

 

足立区でそういう取組をしてくださいという提案について、保護者の方と話しました。

待っているだけでは、何も変わりません。駄目なのです。子育てをしながら毎日、怒濤の時間を過ごしているので、目に見えない過敏症を見過ごしてしまいます。

 

保護者からのお訴えは、「日々の出来事で見過ごしてしまいがち。意識的に親が理解できるように明確に視覚化して、周知啓発して欲しいとの事。問題を抱えているお子さんはいるはずだから、親の意識をもっと高くなるよう、促してください」というものでした。

 

柔軟剤の匂いで苦しむお子さんがこれから出させないための予防策をし、全小・中学校、・保育園で徹底的に文言化し、周知啓発をしてほしいというのが親御さんの御要望です。いかがでしょうか。

 

◎学務課長   繰り返しになってしまいますけれども、文科省から化学物質アレルギー、香害と呼ばれるものだと思うのですけれども、そちらについてのポスターなども頂いていて、これを各全校にお送りしていますので、そういったものを通じて周知啓発ということをしてまいりたいと考えます。

 

◆長谷川たかこ 委員  ポスターに関しては、私が学務課長にお話しするまでは学校では全く貼られていなかったということでした。

 

役所の皆さんはやっていらっしゃると思っていらっしゃると思うのですが、学校によって周知啓発がきちんと成されていないという現状が、あります。この事例だけでなく、例えば、発達障がいも含めた周知啓発も然り。現場へ行って本当にやっているかどうかのチェック、本当にきちんと貼られているのか、保護者に浸透しているのか、きちんと確認をしてください。

 

保護者からの話によると、「大丈夫ですか」と言ってくださる先生の体からも柔軟剤の匂いがするそうです。是非、徹底していただきたいと思います。いかがでしょうか。

 

◎教育長 まだまだ学校で香害、香りの害について周知徹底が行き届いてないというような状況も、今、御指摘いただきましたので、新年度に入りましてから校長会等を通じて、そういうことで苦しんでいらっしゃる方がいるのですよということは、まずは周知をさせていただきたいというふうに思います。

 

◆長谷川たかこ 委員  教育長がおっしゃっていただいたので、期待しております。

是非、よろしくお願いいたします。

 

○吉田こうじ 委員長  他にございますか。

 

○吉田こうじ 委員長  ありがとうございます。
 他にございますか。
      [「なし」と呼ぶ者あり]

○吉田こうじ 委員長  なしと認めます。
 以上で文教委員会を閉会いたします。