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✩文教委員会⑦:辰沼小学校におけるいじめ防止の取組【有効ないじめ対策の実施を求める請願】

○吉田こうじ 委員長  (2)5受理番号12 有効ないじめ対策の実施を求める請願を単独議題といたします。前回は継続審査であります。

また、報告事項(7)足立区立辰沼小学校におけるいじめ防止対策についてが本請願と関連しておりますので、併せて説明をお願いいたします。

 

◎教育指導部長  恐れ入ります、文教委員会の報告資料14ページをお開きください。
足立区立辰沼小学校におけるいじめ防止対策について、所管部課名は記載のとおりでございます。

この委員会の中でも度々辰沼小学校の取組について、御議論いただいているところでございます。

項番1でございますが、辰沼小学校におけるいじめ防止の取組、現在も続いております、平成24年から続いておりまして、児童の主体的ないじめ防止活動としてキッズレスキューを発足しております。令和5年度は全校児童545名のうち400人が所属ということで、かなり多くの児童がここに関わっております。

(3)のところ、主な具体的な取組のところを御覧ください。
 幾つかございます、児童朝会での意識付け、これは合い言葉をその中で読み上げたり、児童による防止パレード、これパトロールの実施、こちらは現在は週1回実施をしているということでございます。辰沼しぐさの奨励、それから様々なイベントの実施、キャラクターを活用したキャンペーンの実施などを行っております。
次のページ、15ページでございます。
キのところで、思いやり報告箱の設置、こういったところで友達のよさを認め合う、こういった取組もしております。

項番2でございます。今後の方針でございますけれども、こういった辰沼小学校の実践例を生活指導担当者連絡会等で共有をいたしまして、他校での実践、主体的な取組等もその中で共有をしたいというふうに思います。

それから来年度につきましては、それぞれいじめ防止に関する取組を共有するような場、それから児童・生徒による主体的な取組が進むような話合いの機会を設けたいというふうに考えております。

○吉田こうじ 委員長  それでは質疑に入ります。何か質疑はございますか。

 

◆長谷川たかこ 委員  以前、十数年前に、第7ブロックでいじめサミットというのを行われていました。文教委員会でも御報告をいただいているところではありますが、いつの間にかなくなってしまったというところがあります。

第7ブロックのいじめサミットは、何年ぐらい行われましたでしょうか。

 

◎教育指導部長  今現在、そのデータはございません。後ほど確認をいたしまして御報告させていただきます。

 

◆長谷川たかこ 委員  文教委員会で、私もそのときメンバーでした。

当時、きちんとした取組をされていらっしゃると感心をしていました。

辰沼小学校元校長の仲野繁先生もおっしゃっていましたが、辰沼小学校が注目を浴びると足立区全小学校で浸透しているかのようなマスコミ報道があり、足立区の教育委員会も、それで安心している節があるとの事。

 

これをずっと継続する事、ここを基地として足立区全域に広げていかなくてはいけないと思います。途絶えてきてしまっています。

 

明日、辰沼小学校元校長の仲野繁先生はじめ有識者の方々が学校総合危機管理研究会を開く予定です。皆様、御興味があったらマスコミでも報道されているので、オンラインでも参加できます。是非見ていただければと思います。
 

仲野先生からのお言葉ですが、いじめた側に対する対応というのが全国的にも欠けているのだとおっしゃっています。もちろん足立区の方でも子どもたちの安心安全という部分では、いじめというと被害者の対応を一番に行うものですが、被害者だけでなく車の両輪で加害者の対応も支援をしていかなければ、いけません。

 

私も今までいじめ被害、いじめを起因とした不登校についても、たくさんのご相談を受けています。何年も経って終わったかと思っていたら、数年後にまた同じ方から御相談が入ります。フラッシュバックでまた子どもが行けなくなっているとか、学校側が対応してくれてないという声が複数あります。


ですから、加害者に対する支援も車の両輪と同じようにやっていかなくてはいけない喫緊の課題です。予算審議の中でも提案をさせていただきました。今後、その部分のてこ入れというのはしていただけるということでよろしいでしょうか。

 

◎教育指導課長  まず、今の区の中でのいじめの認識の部分なのですけれども、以前に比べるとやっぱり早期発見、早期解決というところで、かなり学校も一覧表を作って個票を作ったりということで後追いをしている状況ですので、決して意識が薄れているというふうには感じておりません。

続きまして、加害者の支援というところなのですけれども、これは実はかなりセンシティブなところもあって、本当に被害者と同じか、それ以上に支援を入れなきゃいけない場合というのは多々あります。これについては、以前もどこかでお話ししたのですけれども、少年センターであったりとか、練馬の少年鑑別所の心理士に手伝ってもらったりとか、様々なところで協力いただいています。

ここ数年で増えているのが、被害者が訴えることに対して加害者が非常に反応して、被害者に対して攻撃をしてくるという場面も実は見られます。そういうときには、やはり加害の保護者に対しても必要な支援をしていきますし、そこは学校の中でしっかり話ができるような環境をつくったりとか様々やっております。

なので、加害に対してもしっかり今、支援の手を入れているというところは御承知おきいただければというふうに思っております。

 

◆長谷川たかこ 委員  多分、現在進行形だと思うのです。被害者の親御さんからの相談が終わらないというところがあります。

是非、加害者の部分も意識していただきたいと思います。

スクールロイヤーが来年度から入ります。

辰沼小学校元校長仲野繁先生の御要望でもありますが、解決する機関が必要です。

国にも足立区にもそのような機関はないので、足立区として解決する組織をつくる考えはないでしょうか。

教育長にこの間御答弁していただきましたが、もう一度再度お願いいたします。

 

◎教育長  今、御質問いただいたように、来年度初めてスクールローヤーということで、1校に1人置けるということではありませんけれども、その中で具体的に問題を解決していきたいと思います。

そういう中で、弁護士、区の職員、あとはまたSSWであったり、スクールカウンセラーであったり、いろいろな機関の方が関わる形になると思いますので、どういう形がいいのかというのはその中で少し検討させていただければなというふうに思っております。

 

◆長谷川たかこ 委員  その中に、知見のある有識者であったり、海外でも活動されている方も含めた有識者をご選抜いただきたいと思います。


知見の豊富なスクールカウンセラーなども取り入れながら、足立区としての組織を新しくつくっていただければと思います。要望です。よろしくお願いいたします。

 

◆ぬかが和子 委員  私もこの報告資料の方で質問させていただきます。
目的のところの児童の自治能力を多々高めることでいじめの未然防止に努めると、これ本当に大事なことだなというふうに思っているのですが、この報告で言われているような、例えば生活指導担当者連絡会、区立の小・中学校の担当者はこの辺についてはどう受け止められているのでしょうか。

 

◎教育指導課長  やはり自治能力といいますか、子どもたちが主体的にいじめに対して真剣に考えて相手のことを思いやるというところにしっかり届くような指導というか生活指導の在り方というのを各学校が考えているかということになると、差はあります。当然学校の中でも差がありますし、担当の生活指導主任の中にも差があります。

ただ、中にはとてもよく考えていて行動している学校もあり、生活指導主任もあるので、そういう取組をしっかり周知をして中で共有させるということが大事かなと思って、まだまだ足りないところはありますので、そこはしっかりやっていきたいというふうに考えております。

 

◆ぬかが和子 委員  前回も若干申し上げたように、確かに仲野先生も言われているのは、いわゆるTKRをつくるかどうかということじゃない、キッズレスキューをつくるかどうかということじゃなくて、一番の肝は校長先生自身が子どもたちに、いじめ、どうしたらなくなると思う、どうと問い掛けて、子どもたちが知恵を出し合って、こうしようと、ああしようと、それを大事にすると、そこが自治だと思うのです。だからそういう精神をしっかり、各ほかの学校にも肝の部分を届けていただきたいのですが、もう一度どうでしょうか。

 

◎教育長  私も辰沼小学校に行きまして、発足当時のお子さん方のビデオ映像があったのをちょっと見たのですけれども、その中で子どもたちが本当に主体的に今、活動してきたけれども、これを次の世代につなげていくためにはどうしたらいいのだろうということを真剣に話し合っているのです。

だから、そういう意味では今ぬかが委員がおっしゃったように、子どもたち自身がいじめをなくしていこうということをどうやって広めてつなげていくのかということをやはり学校の中で根付かせていくというのが大事だと思いますので、そういう部分を含めて中心に各学校へも広げていきたいというふうに思います。

 

◆ぬかが和子 委員  それで、幾つか共通してこの中で出されているところに、友達から言われて、されてうれしかったこと、これを調査して、例えば放送で発表するとか、紹介し合うとか、報告箱を設置してよさを認め合うとか、やっぱり相手を尊重できる、認め合える、それがいいことだし、そういう気風ができているというのは非常に確かにいじめが起きにくいというふうに思っているのです。そういう点では、ほかの学校でも確かに部分的にはやっていると思うのです。

私の地元の栗原北小学校でも、学校だよりでもそういうことを書いて、友達からやってもらってうれしかったこと、言われてうれしかったことを交流し合いましょうみたいなことが書かれていて、非常にいい取組だと思っているのです。そういった、まずすぐできるところ、そして肝の部分、両側面から是非やっていっていただきたいと。

御協力するために、次の質問に移りたいと思いますけれども、もう一つだけ、教育委員会の具体的な取組というところで、ウのところで、スクールカウンセラーの定期派遣と心のケアというのが書かれているのですけれども、ちょっと心配なのが、スクールカウンセラー、今、各校に都のスクールカウンセラーと区のスクールカウンセラーが基本的には1日ずつ行っていると思うのですけれども、この東京都のスクールカウンセラーが5年の期限で雇い止めをするというニュース報道があったのですけれども、そうすると質の高いスクールカウンセラーとか継続性とか、そういう点で非常に懸念があるのですけれども、足立区ではそれに該当するような方がいらっしゃるのでしょうか。

 

◎教育相談課長  都のスクールカウンセラーの方はまだ来てない、来てないというか具体的にどこの学校にどなたがという情報がまだ来てないので、そういった情報はないのですけれども、ただ、新しくまた都のスクールカウンセラーになるのは、それなりに経験がある方たちでないとなれないので、新しくなった方たちも、それなりの経験のある方たちがなっているのではないかというふうには思いますので、また各学校の中でしっかりと継続性とか、そういったところはしっかりと保ちつつ、カウンセリングの方は進めていきたいというふうに思っております。

 

◎教育長  私も報道レベルでしか知らないのですけれども、とは言いながらも、やはりスクールカウンセラーという仕事の性質上、子どもとの関係、人間信頼関係とかというのは大事だと思いますので、万が一替わった場合については、学校でも最大限の配慮をしながらやっていくしかないのかなと今のところでは考えております。

 

◆ぬかが和子 委員  替わるのも心配だけれども、もっと心配なのは、この人材難の時代に、そんな5年での雇い止めを東京都がやってしまって、本当にきちんと足立区内に来てもらえるのだろうかと、来なくなってしまうような事態が生じないのだろうかと、こういう心配がありますので、確かに東京都の人事の問題は東京都から来るまで分からないという側面はあると思うのだけれども、情報は早めに入手したり、入り次第迅速に対応して、やはりしっかりとした体制が取れるようにしていっていただきたいと思いますが、最後いかがでしょうか。

 

◎教育長 東京都と連携しながら、子どもたちにできるだけ心配をさせないような形で取り組んでいきたいというふうに思います。

 

○吉田こうじ 委員長  他にございますか。
      [「なし」と呼ぶ者あり]

○吉田こうじ 委員長  質疑なしと認めます。
 各会派の意見をお願いいたします。

◆くじらい実 委員  継続でお願いします。

◆たがた直昭 委員  継続でお願いします。

◆ぬかが和子 委員  採択でお願いします。

 

◆長谷川たかこ 委員  採択でお願いします。

 

◆佐藤あい 委員  継続でお願いします。

○吉田こうじ 委員長  それでは採決いたします。
 本件は、継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。
      [賛成者挙手]

○吉田こうじ 委員長  挙手多数であります。よって、継続審査と決定いたしました。

 

 

 

○吉田こうじ 委員長  御異議ないと認め、本件は凍結・継続審査と決定いたしました。