✩文教委員会⑮【有効ないじめ対策の実施を求める請願】
○大竹さよこ 委員長 (1)5受理番号12 有効ないじめ対策の実施を求める請願を単独議題といたします。
前回は継続審査であります。
執行機関は何か変化ありますか。
◎教育指導課長 本委員会におきまして、委員の皆様から各学校のいじめ防止に向けた取組、集約するべきではないかという様々な御意見賜りまして、まだ、正式な報告は次回の委員会での御報告にさせていただきたいと思いますが、先日ヒアリングが終わりましたので、今、進捗といいますか、肌感覚で、こういうふうなことを学校やっていますという、口頭での御報告をさせていただければと思います。
まず、小学校がほぼ全校がいじめ防止に向けた何かしらの取組を行っています。中学校も約8割の学校がいじめ防止、特に児童・生徒主体のいじめ防止の取組を行っております。
多い取組は、いじめ防止集会であったり、いじめゼロ宣言、また、いじめ撲滅重点期間というものをつくって、児童会や生徒会が中心になって啓発活動を行っていたり、また、いじめ防止に向けた標語などを作成するなどの取組を行っている学校の方がございます。
また、これは学校の特色だなと思うのは、ピンクのシャツを毎月15日に子どもたちが着ましょうと、これは毎月1日、いじめは絶対に許さないのだぞという、その学校の子どもたちからのアピールということで、ピンクのシャツをみんなで着ましょうというような取組を子どもたちが主体でやっていたり、あとはブルーリボンを付けて、いじめ防止、いじめは絶対許さないのだぞというような、そういった意思表明をしていこうというような、そのような取組も行っているという報告を受けています。
また、小学校で特色的なのは、学校や教室に木をつくりまして、その木に、お友達がいいこと言ってくれた、うれしかったなといったら、実を付けましょうとか、花を付けましょうといって、それで、そんな一つの木に、うれしいたくさんの実をならせましょうとか、たくさんの花を咲かせましょうと、そういう温かい取組で、その中で小学校によくあるのは、ちくちく言葉、あったか言葉、ほかほか言葉なんていう言葉を使いますが、ほかほか言葉を使ったらうれしかったねと、特に低学年に多いのですけれども、それを教室の中で増やしていこうねというような、そういう温かい取組を行っているということは分かりました。
我々、学校からヒアリングしまして、このような情報を、私、今、報告させていただいたような情報を得ましたので、次回、委員会で正確な資料として御報告させていただくとともに、学校にも、是非これは共有するいい資料だなと思いますので、併せて学校にも情報提供していきたいと思っております。
○大竹さよこ 委員長 それでは質疑に入ります。
何か質疑はありませんか。
◆長谷川たかこ 委員 御報告ありがとうございました。
小学校はほぼ取組をしています。中学は8割、2割がまだということなのですけれども、いじめというと、社会人である私たちも、何がそのハラスメントに当たるかというのもあって、研修のときに、どういうことを言ったらいけないかとか、そういうことを視覚化するような形になっています。
一番に小学生、中学生でも視覚化して効果が高いように、例えば小学校だと、教師がこういうことをしたらいじめになりますよということを全校集会の前で模範演技をして見せたりとかということをされている小学校もあります。具体的な事例を子どもたちに見せて、それがいじめにつながるのだということを教えていく学びは必要だと思っております。
是非、学びを増やしていただきたいと思います。今後の方針の中に具体的な事象を小・中学生には示していただきたいと思います。いかがでしょうか。
◎教育指導課長 先ほどの御報告の中に抜けておりましたが、小学校も中学校も、ソーシャルスキルトレーニングを実際に行っている学校もございます。
ソーシャルスキルトレーニングをどのようにして学校の中で取り組んでいるのかというのを、また、追加で学校にヒアリングしながら、先ほど申しましたように、学校に情報提供しますので、それに併せて、各学校がどのような実践を行っているか、それも校長や教員に知らせることで広まっていくのかなと考えております。
◆長谷川たかこ 委員 先ほどお話しした、模範演技をしてというのは、それはソーシャルスキルトレーニングの中に入るものなのでしょうか。
◎教育指導課長 そういったあたり、今、ヒアリングで聞き取っただけですので、そういったところもまた個別に、学校のどういうふうな具体的なというところは次年度また指導主事が全校を回りますので、そういった中で実態把握をさせていただければなと思っております。
◆長谷川たかこ 委員 秋から、アンケートも取っていくかと思いますが、そういうところも含めた形でのアンケートにもなっていくのでしょうか。
◎教育指導課長 いじめのアンケートということでよろしいでしょうか。
いじめのアンケートの調査項目、質問項目といったところは見直しも掛けなくてはいけないなというところで検討を行っていますが、どのような調査項目を掛けるかというのは、また別物として捉えさせていただきまして、まずは、今回集めさせていただいたこの資料を学校に提供することによって、私自身も自分が学校に戻ったときにこういうことやりたいな、こういうことをやっているのだという、すごく大切で貴重な資料となりましたので、まずは学校にこれをお伝えするといったところからスタートしていくというのは大切かなと思っておりますので、それを踏まえながら一つ一つやっていきたいと思っています。
◆長谷川たかこ 委員 ありがとうございます。
今、いじめについては、徹底した学びを深めていくことで、社会人になったときに、ハラスメントの抑止効果になると思います。
将来的なところの目標値も掲げながら、いじめに対する取組を具体的にどういうふうに進めていくかということ非建設的に検討していただければと思います。よろしくお願いいたします。
◆西の原ゆま 委員 先ほど教育指導課長の方からピンクシャツを着ると、そういうのが広まっているということなのですけれども、そもそもこれは、私も児童文学を読んだときに学ばせていただいたのですけれども、カナダのある地域で、男の子がピンクのシャツを着ていたらばかにされていじめられてしまったと、それで周りの子どもたちがみんなで、男の子だろうと女の子だろうと好きな色を着ることが大事だということで、みんなでピンクシャツを着てそのいじめをさせない、そして、いじめは駄目だよということで広まっていったというものを本を見て学んだのですけれども、このピンクシャツを着るというのは、そういう行動の一つとして捉えていいのですか。
◎教育指導課長 このピンクシャツは一つの学校なのですが、西の原委員御指摘のことを子どもが知ったようで、子ども発信で、正に、今、西の原委員がおっしゃったようなことを目的としてやっているようです。
◆西の原ゆま 委員 私もこの本に出会わなければ、このカナダの取組があって、ピンクシャツを着て、みんなでいじめ駄目だよねという、そういう女の子だから男の子だからといって、男の子がピンクを着るのはおかしいよねというふうにはしていかない、そういう行動がすごく勇気付けられましたので、学校で子どもたち主体でこういうものが広がっているというのはとても励まされました。
○大竹さよこ 委員長 他に質疑ございますか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○大竹さよこ 委員長 質疑なしと認めます。
次に、各会派の意見をお願いいたします。
◆小泉ひろし 委員 継続で。
◆かねだ正 委員 今回の、このいじめに関する請願なのですけれども、5つ、請願者の方が願意としてお話しになっているのですが、いじめ防止に対する教育、人間関係を含めてですけれども、防止活動、啓発活動等ということを中心にということになっていますけれども、いろいろ今までの議論の中で説明等々、また、聞いている中では十分足立区としても教育委員会としても、かなり取組を行っているというふうには我が会派としては感じています。
それについては、今日は持ち帰らせていただいて、もう1回、会派の中でも議論させていただいて、また考えさせていただきたいと思うので、今日のところは継続とさせていただきます。
◆西の原ゆま 委員 採択でお願いします。
◆佐藤あい 委員 次回の報告もあるということでしたので、まず、今回は継続でお願いします。
◆長谷川たかこ 委員 採択でお願いします。
○大竹さよこ 委員長 これより採決をいたします。
本件は、継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。
[賛成者挙手]
○大竹さよこ 委員長 挙手多数であります。よって、継続審査と決定をいたしました。



