✩文教委員会⑮【足立区行政主導ペアレント・メンター事業の更なる展開を求める請願】
○大竹さよこ 委員長 6受理番号4 足立区行政主導ペアレント・メンター事業の更なる展開を求める請願を単独議題といたします。
前回は継続審査であります。また、報告事項(12)自閉症・情緒障害特別支援学級の設置の検討状況について、(13)令和7年度知的固定学級の児童数及び学級数等についてが本請願と関連しておりますので、併せて執行機関に説明を求めます。
◎教育指導部長 告資料62ページをお開きください。
自閉症・情緒障がい特別支援学級の設置の検討状況についての御報告になります。
他区における情緒固定学級の設置状況ですけれども、設置済み11区、設置予定2区ということになってございます。
一方、項番2につきましては足立区方式ということで、全校、特別支援教室を配置しておりますので、そのメリット、デメリットを次の63ページにまとめさせていただきました。常に担当教員が全校におりますので、該当となる児童・生徒、関連する教員と担当教員とが常に相談できる体制であるということがメリットである一方で、全校に配置しておりますので、なかなか校内の教員のみでは指導力向上を図ることが難しかったり、新規採用者や未経験者が配置されるような事例もありますので、そのあたりの人材育成が課題となっており、その対応策を表でまとめております。
また、次の64ページ、項番3のところに葛飾区立小学校と町田市立中学校を視察した結果をまとめております。それぞれ、情緒固定学級をうまく活用しているような部分もございましたけれども、見られた課題としては、とにかく教員の指導力向上が不可欠であるといったところもありますし、なかなか他害のある生徒がいて落ち着かなかったりすると教員が疲弊しているような実態も見えました。いずれの2校とも校長の強いリーダーシップの下、学校経営をしておりましたので、そのあたり不可欠だというふうに認識しております。
また、今後の方針に記載しておりますけれども、今の特別支援教室の足立区方式の検証も込めて、今教員アンケートを行っておりますので、このあたりをまとめながら検討を進めていきたいと思っております。
続きまして、66ページになります。知的固定学級の令和7年度の児童数及び学級数の御報告になります。
項番1に令和7年度の児童・生徒数、学級数書いておりますけれども、申し訳ありません、これが2月1日現在の状況なので、若干細かく動いている状況ではございます。この時点では、増学級を図ってきた成果もありまして、小学校では抽せんは3校に抑えられております。中学校は抽せんなしということでした。いずれにしましても増傾向がありますので、今後、まだまだ増やしていく必要性は認識しております。
難しさがあるのは、どのエリアに必要になるのかという、その発生の予測の立て方が難しいところがありますけれども、今の様子を見ながら、2の(1)のところにあるとおり、この小学校3校、令和8年度に向けて新設を検討していきたいということと、(2)は中学校の新設及び増学級を検討していくといった内容を記載しております。また、(3)のところ、言語障がい学級は中央から東エリアに偏っておりますので、令和8年度に向けては鹿浜五色桜小学校に新設ということで検討してまいります。
○大竹さよこ 委員長 それでは質疑に入ります。
何か質疑はありませんか。
◆長谷川たかこ 委員 ペアレント・メンターに関して。新たに区が主導の養成講座を受けてペアレント・メンターになられましたが、毎回毎回、打合せというような形でヒアリングをしていただいていますが、一向に先に進まないので、保護者の皆さんたちがだんだん疲弊してきています。
お仕事をお持ちの方々が時間を割いて、その時間をきちんと確保して来られているにもかかわらず、全然先に進まないという声が、つい先日もありました。
既にヒアリングもされて、アウトリーチをしたいんだという御要望もお伝えしています。不登校の子を持つ保護者の会、年3回やっている、そういうところにアウトリーチを掛けながら自分たちは支援をしていきたいという強い思いをお持ちです。
是非ともそれを今年度実現していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎支援管理課長 早急に当事者の方と打合せを、再度、早急に持ちまして、今年度、どの支援がいいのかというのを決めて、実施をしていけたらと考えております。
◆長谷川たかこ 委員 まずは顔合わせも必要だと思われますが、毎回、それを積み重ねて今までやってこられています。4月になると人事異動で執行機関が変わるので、また最初からの話です。皆様、仕事をお持ちでいらっしゃるのをセーブして来られているという実態をきちっと把握していただきたいと思います。
御理解いただきながら、次に会うときには具体的な支援メニューを御提示をいただかないと、皆さんたち、精神的に参ってしまっています。
御配慮していただきながら次の施策につなげていただきたいと思います。
今までのこの御報告の中でもありましたが、先生方が疲弊している現状が現場ではあるんです。障がい特性を持っている親御さんなかなか子どもの障がい特性を受容しないという実態があります。
発達障がいという言葉がまず突っかかってしまって、皆さん次に進めないんです。うちの子は障がいじゃないと。そもそも我々も、大なり小なり障がい特性というのは持ち合わせていて、それが強く出るか弱いかだけの問題であり、個性というふうにも捉えるべきだと思うんです。
昨日もクローズアップ現代を見られた方々がいらっしゃるかと思いますが。
早くに受容したかったと、だから5歳児健診がすごく大切なんだという話しでした。
5歳児健診、各自治体で今やっている発達障がい診断についても、しっかりと強固にネットワークをつなげていただき、受容できるような形にしてもらいたいと思います。
NHKのクローズアップ現代でも放送されていました。
ここにいらっしゃるお母様たちの、ペアレント・メンター新規になられた方々の思いというのは、通常学級にいる発達障がい特性のある、親支援に回りたいという方々です。
今までの「ねっとワーキング」では支援に乗れない方がいました。
マッチングがいかない。通常学級にいる児童・生徒の親御さんに対する支援のテコ入れをしないといけません。
そこの部分での新たな支援を構築してもらいたいという思いがあります。
だから、この請願が出ているのです。
是非すぐにでも走り出していただきたいと思っております。いかがでしょうか。
◎支援管理課長 受け入れる学校の御意見等も聞かせていただきまして、どのような支援が、こちらからお伺いするタイミングとか、学校の意見を聞きながら慎重に決めていきたいなと思っております。
◆長谷川たかこ 委員 学校だけではなくて、既存の事業で不登校の親の会もあります。深掘りすれば、どこかでうまくマッチングする事業というのはあるはずなんです。
既存の事業につなげていくということもとても大切だと思うので、そういう多角的なアイデアをもって施策展開をしていただきたいと思います。いかがでしょうか。
◎支援管理課長 当事者の方々も様々な思いを持っていると伺っておりますので、先ほども申したとおり近々打合せをさせていただいて、それぞれのやりたいこと等と我々の施策がどれが一番合うのかというのを見させていただいて、進めさせていただきたいと思っております。
◆長谷川たかこ 委員 そろそろもう走り出していただきたいと思います。
よろしくお願いいたします。
◆西の原ゆま 委員 教員状況調査において支援児の多さによる負担、人が幾らいても足りない、何か問題行動があると駆り出されると、声で紹介されておりました。
今回、特別支援教室の運営などに関するアンケート調査をして、その後、校長会でも意見を聞いて、情緒固定学級の設置の可否の検討をするとあります。
現場の先生たちの実態をつかんで、今必要とされていることは何か、そういったことが分かるようなアンケートにしてほしいですが、どうですか。
◎支援管理課長 現在アンケートはお配りをして、4月18日期限となっております。内容としましては、特別支援教室、足立区方式の、子どもと一体、自分の学校で先生と会う時間、機会を多く持てるという特色について効果があるかどうか等々聞いております。
今、全教員に聞いて、300ほど返ってきているところですので、集計できましたら、またどこかで御報告をさせていただけたらと思います。
◆西の原ゆま 委員 全教員に聞いているということなんですけれども、特別支援教室の先生に聞いているのではなくて、全教員に聞いているんですか。
◎支援管理課長 特別支援教室は通級の要素を持っていますので、その子は通常学級にもいますので、担任と特別支援教室の教師の連携というのも必要ですので、全教員に聞いております。
◆佐藤あい 委員 私も自閉症・情緒障がい特別支援学級の設置の検討状況について伺いたいと思います。
もう既にアンケートは配付済みで、4月18日、間もなく期限ということだと思うんですけれども、こちらは今年度になってから配付をされて、4月18日が期限ということなんでしょうか。
◎支援管理課長 配付は3月26日開始で、4月18日締切りとしております。本年やっております。
◆佐藤あい 委員 この検証を今後していくということになっていくかと思うんですけれども、今後のこの設置の可否の検討ですとか、設置をする、しないというところでのスケジュール感は、判断のスケジュールですね、教えていただけますでしょうか。
◎支援管理課長 情緒固定学級の設置につきましては学校の負担等も発生してきますので、このアンケートを基に、全員の校長というわけにはいかないんですけれども、各校長とまず打合せ等、会議等持たせていただいて、まずこの結果について議論をさせていただきたいなと思っております。
◆佐藤あい 委員 例えば来年度にも設置をする、しないというところを判断をしていくというようなところまでは、特に決まってないということでしょうか。
◎支援管理課長 佐藤委員おっしゃるとおり、足立区方式のアンケートの結果等も踏まえて、学校の負担等もありますので慎重に検討させていただきたいと思っております。
◆佐藤あい 委員 この足立区方式、コミュニケーションの教室等を呼んでいるものになると思いますけれども、メリットという中に、毎日担当教員に相談ができる機会が確保されているためなどという記載があるんですけれども、実情として、人が不足しているみたいなお話を伺うことも多くあります。
コミュニケーション教室の利用がまずできないとかというところもありますので、なかなか、気軽に相談ができる体制があるのかというのはちょっと疑問も感じておりますけれども、この点いかがでしょうか。
◎支援管理課長 発達障がい等々の認識が、世間で浸透してきている部分も若干ありまして、特別支援教室の利用が増えて、教員等、また利用時間等が少なくなっているような現実等もありますので、何とか利用時間等を調整しながら、なるべく多くの児童・生徒が利用できるように、教員の配置、区の教員の配置等もしていますので、更に募集を掛けて配置を手厚くするですとか、いろいろ検討はしていきたいと思っております。
◆佐藤あい 委員 実際、週に1回も実施ができないというお声も頂いています。2週に1回になってしまうというようなお子さんもいると。特に年度の途中で希望をされる方が出てくると、よりそこは難しい状況にあったりとか、通常の教員が今不足をしている状況になっている中で、ある学校では産休が出てしまって、特別支援教室の先生が産休代替になって、結果1人みたいな形で、回らないみたいなお話もありました。
そういった部分を考えますと、情緒固定学級を検討するのももちろんですけれども、まずコミュニケーション教室を充実をさせて手厚くしていく、体制強化をしていくというのは必須かなと思いますが、いかがでしょうか。
◎支援管理課長 情緒固定学級を検討していく中で、足立区方式の利点というのもありますので、そちらについても、維持して進めていくのか等も併せて検討させていただきたいと思っております。
◆佐藤あい 委員 ありがとうございます。いずれにしても教員、人材確保というのが重要になってくるかと思いますので、各学校の御意見等も伺いながら、お子さんによい環境が提供できるように進めていただきたいと思います。要望です。
○大竹さよこ 委員長 他に質疑ございますか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○大竹さよこ 委員長 質疑なしと認めます。
次に、各会派の意見をお願いします。
◆小泉ひろし 委員 継続で。
◆かねだ正 委員 継続でお願いします。
◆西の原ゆま 委員 継続です。
◆佐藤あい 委員 継続でお願いします。
◆長谷川たかこ 委員 採択でお願いします。
○大竹さよこ 委員長 これより採決いたします。
本件は、継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。
[賛成者挙手]
○大竹さよこ 委員長 挙手多数であります。よって、継続審査と決定いたしました。


