厚生委員会「ひとり親家庭支援事業・学習支援事業(派遣型)」について
今日は厚生委員会で、「ひとり親家庭支援事業・学習支援事業(派遣型)」について報告がありました。
足立区で扶養児童手当を受給している、または同等の所得水準である、ひとり親家庭世帯の小学4年生から中学3年生までの児童生徒が対象者です。民間の塾・家庭教師や区が実施する学習支援事業を利用していないということが条件となります。現在、18名が面接の要請をしており、区が定める対象者としては、20名までを上限としているそうです
学習方法は自宅に家庭教師を派遣し、学習支援を行います。受講料は無料。
申請方法は、ひとり親家庭支援担当(豆の木相談室)に申し込みをし、申請後に面接により事業利用の意向が明確となった保護者・本人から事業受託事業者に連絡をして、学習科目、派遣日時等を相談のうえ、決定されます。
学習科目は、国語・算数(数学)・理科・社会・英語。その中から利用者の希望に応じて選択がされます。利用時間は週1回、小学生90分、中学生120分。実施期間は平成29年11月から平成30年3月までとなります。
周知方法では、区立学校長会定例会(10月17日)でチラシを配布して、教員の情報提供を依頼したそうです。スクールソーシャルワーカーやスクールカウンセラー全員に所管課を通じて情報提供されています。今後、豆の木メールで情報提供、区ホームページへの掲載もする予定です。
受託事業者は、株式会社スズキ(東京都渋谷区)。不登校や中退、引きこもり、再受験など、もう一度勉強したい人のための個別指導塾を経営されています。代々木、秋葉原、大阪に次いで11月には池袋校を開設予定です。
事業評価の実施としては、今年度末に本人・保護者・家庭教師へのアンケート、家庭教師や事業責任者が作成する事業記録により、事業評価を行い、30年度以降の事業に生かしていくことになります。今後、この事業を活用している子どもたちは、居場所型、集団での学習へ移行できる子どもたちについては、本人承諾の上関係機関との連携を密にして支援を行うことになっています。今年度の利用状況や反応を考慮しながら、事業利用者は希望があれば引き続き、利用継続ができるよう実施規模を決めていくそうです。
今回の足立区のこの事業は国の補助事業を活用して行われます。
親の経済的理由で塾に行きたくてもいけない子供たちのためにも、少しでも足立区が国の補助金を活用し、子どもたちの学力強化に努めていく必要性があります。
現在、まだまだ制度としては上限20名までとなっており、乏しいものですが、人数の枠を増やすことによって、必要としている区内のすべての子どもたちに学びを提供することが必要です。子育てしている第一線の親の目線だからこそわかる、有益なこの事業をどのように拡充していくのか。国の補助事業が切れた時に、足立区の自主財源で行うことができるよう、私は今後も議会で強く働きかけていきたいと思います。