【発達障がい特性のある児童生徒への支援拡充について〜国立・私立・インターナショナルスクール等に通う子ども達〜】
全ての子ども達へのよりよい教育の実現に向け、学校における多様化複雑化する教育課題への対応と新たな学びに向けた取組みを行うことが喫緊の課題です。
現在、通級による指導を受ける児童生徒数は増加しており、小中学校においては全国的には15万4千人、高等学校については約1700人が受けています。
このうち学習障がい、注意欠陥多動性障がい、自閉症が6割を占めています。
今後、通級による指導を受ける児童生徒数はさらに増加すると考えられ、新たな通級指導室の設置や通級による指導体制の整備や実施形態の検討も必要となってきます。教員一人一人が特別支援教育に関する理解を深めて、特別支援教育を担う教育の育成を図る事も重要です。
公立に通う子ども達には、全小中学校に通級が設置されておりますが、対象者は公立に通う全児童生徒のみが対象です。国立・私立等に通う児童生徒はその対象外となっています。 国立・私立に籍を置く子ども達の中にも入学後に特性故に生きづらさを抱えている子ども達がいます。学校の方では支援対応が不可で、退学になる子ども達が後を絶ちません。
東京都においては、国立・私立学校の児童生徒が、区立学校の特別支援教室を利用するかどうかの可否は、自治体の判断としており、禁止をしているわけではありません。しかし、各自治体の教育長の裁量権と言っても、なかなか支援実施に至っておりません。
そこで、本日は葛飾区選出の東京都議会議員ときざき直行さんがいらっしゃる都議会に伺い、教育庁特別支援教育企画調整担当課長とお会いして、国立・私立・インター等に在籍する発達障がい特性ある児童生徒への支援についてお話を伺いました。
【発達障がい児童・生徒への支援制度の在り方について】
〘課題〙
国立・私立・インターナショナルスクール等の学校に通う発達障がい特性ある子ども達への公的支援について
《現行》
センター的な機能として特別支援学校の活用が出来る。しかし、あくまで助言であり、実際の療育は学校現場。(法律の括りでは、私立等の小学校を訪問し、支援が出来る。)
支援の手段や合理的配慮は、現場の教師が行う。
例)足立区…..花畑学園
葛飾区…水元特別支援学校
※必要とされる私立等が、各自治体教育委員会へ申し出ること。
さらには、私立小中学校で特別支援教室を既に開設している学舎には、東京都から補助金が支出されている。
〘世田谷区TOSCAの活用〙
ソーシャルスキルトレーニングを行っている。
私立等でも活用出来るように整備するのは如何か。
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私は、発達障がい特性ある児童生徒のために、通常学級でのユニバーサルデザインの教育(特別支援教育の学び)を足立区全小中学校で行うよう提言し、10年越しで政策実現しました。
2023年からモデル校5校で実施。2024年度4月からは、足立区全小中学校にユニバーサルデザインの教育が導入されました。
情緒学級も全校設置となり、今度は公立に通っていない、私立等の発達障がい特性ある児童生徒のための支援が必要です。
国や東京都で整備することを含めて、全力投球で構築していきたいと思います。



