日野市ユニバーサルデザインの学校教育について
特別支援教育は、学校教育法などの法律も変わり平成19年度から本格的に指導されました。しかし、まだまだ学校現場では、全体での取り組みにはむらがあり、確実にその個々にあった的確な指導には至っていません。その為、適切な指導が受けられないが故に子どもたちが不登校やいじめ等で苦しんでいる実態があります。
学校全体の支援体制が構築され、教師全体で見守る必要のある子どもが確認されることや授業においても個別的な支援や配慮が必要です。 それを実現するためにも、先進的な自治体として導入をしている日野市のユニバーサルデザインの教育を視察してきました。
本日、伺ったのは日野市立日野第3小学校。
日野市は「ひのスタンダード」を基に、学校・学級環境を整え、ユニバーサルデザインの授業づくりに継続して取組んでいます。この取組みによって、居心地のよい学級づくりを行い、子どもたち全員が授業への参加意欲が高まるように日野市では工夫をしています。全ての生徒が「わかる」「できる」「楽しい」授業を目指し、国語化を中心とした授業のユニバーサルデザインの研究を推進してこられてきたそうです。
授業のユニバーサルデザインは、全員参加・全員理解を目指すこと。
授業の質を落とすのではなく、論理を目標に授業を組み立てていきます。そのためには、教科指導と特別支援教育の両方の指導力が重要となってきます。 このような指導から、特性の強い子供も小学6年生になると、授業にきちんと望めているそうです。校内見学もさせて頂きましたが、校内には様々な工夫がなされています。
例えば、全教室では徹底して落ち着ける環境を整えるように工夫がされています。教室の中はすっきりとシンプルで余計なものは置かない、黒板の横の壁にはカーテンをつけ、掲示物を隠しています。棚にもカーテンをつけ、目隠しがされていました。これは、周りの刺激に配慮したものです。
提出物は整然と整理されるように、専用の箱が用意されており、視覚ですぐにわかるように箱一つ一つにシールが貼ってあります。
また、日常の学校生活内での通風、換気、室温、音などにも配慮しています。
さらに、学校の活動面では、見通しがもてるように子ども達に意識を促す取り組みもされています。
発達障がいの傾向のあるなしに関わらず、誰にでも分かりやすい授業・環境を整備することは、子ども達の安心感につながり、学習意欲を高める結果に繋がっていきます。間違いや出来ないことを気づかせるだけではなく、正しいことや出来ることを如何に具体的に丁寧に教えていくのかが重要なポイントです。
子ども達の苦手なこと、学習のつまずきや困難さに対して、学習環境や教師の関わり方など環境の要因の両面から考えていくことも必要なことだとこの視察を通じて感じました。
平成26年度には、日野市では発達・教育支援センター「エール」を設立しました。こちらでは、0歳から18歳までの子どもの育ちを切れ目なく支援しています。福祉と教育(教育委員会・小学校・中学校)が一体となって、日野市在住の本人や子どもの育ちや発達に不安を持つ家族とその関係者を対象に相談支援・発達支援・教育支援・療育支援を行っています。地域との連携も進めながら「気付く・育てる・見守る・つなぐ」という視点で、自立した生活が営めるよう、将来を見据えた支援を目指しているところです。
日野市では、教育分野で特別支援教育を視点としたユニバーサルデザインの教育を進め、子ども達の発達関係や教育関係の相談・支援を一本化して、子どもの発達や教育に関わる総合相談・支援(分かりやすく・相談しやすい体制づくり)ができる組織を構築し、発達支援センターと連携をして教育と福祉の連携を図っています。このエールでは、0歳から18歳まで一貫した切れ目のない支援を行うために、個別支援計画シート「かしのきシート」による、継続的な見守りと、この計画シートに基づいて教育と福祉の連続した支援が受けられるようになっています。この計画シートを利用することによって、発達障害特性のある人たちが乳幼児期から成人期に至るまで、一貫してよりよい支援を受けたり、様々な生活場面で障害の特性を適切に理解してもらうことに繋がっていきます。
日野市での取り組みは、生まれた時から18歳までの一貫した内容です。
幼少期から思春期に至るまで、特化した取り組みは大変効果があるものだと思います。様々な生活場面で障害の特性を適切に理解してもらい、適切な指導を受けながら成長していくことは、2次障害を防ぐことにも繋がります。
このような先進的な取組みをお手本にしながら、それぞれの自治体間での施策構築につなげていきたいと思います。
ご丁寧にご説明を下さいました教育委員会 宮崎先生、そして山口校長先生はじめ、担当部署の皆様、本当にありがとうございました。
学校全体の支援体制が構築され、教師全体で見守る必要のある子どもが確認されることや授業においても個別的な支援や配慮が必要です。 それを実現するためにも、先進的な自治体として導入をしている日野市のユニバーサルデザインの教育を視察してきました。
本日、伺ったのは日野市立日野第3小学校。
日野市は「ひのスタンダード」を基に、学校・学級環境を整え、ユニバーサルデザインの授業づくりに継続して取組んでいます。この取組みによって、居心地のよい学級づくりを行い、子どもたち全員が授業への参加意欲が高まるように日野市では工夫をしています。全ての生徒が「わかる」「できる」「楽しい」授業を目指し、国語化を中心とした授業のユニバーサルデザインの研究を推進してこられてきたそうです。
授業のユニバーサルデザインは、全員参加・全員理解を目指すこと。
授業の質を落とすのではなく、論理を目標に授業を組み立てていきます。そのためには、教科指導と特別支援教育の両方の指導力が重要となってきます。 このような指導から、特性の強い子供も小学6年生になると、授業にきちんと望めているそうです。校内見学もさせて頂きましたが、校内には様々な工夫がなされています。
例えば、全教室では徹底して落ち着ける環境を整えるように工夫がされています。教室の中はすっきりとシンプルで余計なものは置かない、黒板の横の壁にはカーテンをつけ、掲示物を隠しています。棚にもカーテンをつけ、目隠しがされていました。これは、周りの刺激に配慮したものです。
提出物は整然と整理されるように、専用の箱が用意されており、視覚ですぐにわかるように箱一つ一つにシールが貼ってあります。
また、日常の学校生活内での通風、換気、室温、音などにも配慮しています。
さらに、学校の活動面では、見通しがもてるように子ども達に意識を促す取り組みもされています。
発達障がいの傾向のあるなしに関わらず、誰にでも分かりやすい授業・環境を整備することは、子ども達の安心感につながり、学習意欲を高める結果に繋がっていきます。間違いや出来ないことを気づかせるだけではなく、正しいことや出来ることを如何に具体的に丁寧に教えていくのかが重要なポイントです。
子ども達の苦手なこと、学習のつまずきや困難さに対して、学習環境や教師の関わり方など環境の要因の両面から考えていくことも必要なことだとこの視察を通じて感じました。
平成26年度には、日野市では発達・教育支援センター「エール」を設立しました。こちらでは、0歳から18歳までの子どもの育ちを切れ目なく支援しています。福祉と教育(教育委員会・小学校・中学校)が一体となって、日野市在住の本人や子どもの育ちや発達に不安を持つ家族とその関係者を対象に相談支援・発達支援・教育支援・療育支援を行っています。地域との連携も進めながら「気付く・育てる・見守る・つなぐ」という視点で、自立した生活が営めるよう、将来を見据えた支援を目指しているところです。
日野市では、教育分野で特別支援教育を視点としたユニバーサルデザインの教育を進め、子ども達の発達関係や教育関係の相談・支援を一本化して、子どもの発達や教育に関わる総合相談・支援(分かりやすく・相談しやすい体制づくり)ができる組織を構築し、発達支援センターと連携をして教育と福祉の連携を図っています。このエールでは、0歳から18歳まで一貫した切れ目のない支援を行うために、個別支援計画シート「かしのきシート」による、継続的な見守りと、この計画シートに基づいて教育と福祉の連続した支援が受けられるようになっています。この計画シートを利用することによって、発達障害特性のある人たちが乳幼児期から成人期に至るまで、一貫してよりよい支援を受けたり、様々な生活場面で障害の特性を適切に理解してもらうことに繋がっていきます。
日野市での取り組みは、生まれた時から18歳までの一貫した内容です。
幼少期から思春期に至るまで、特化した取り組みは大変効果があるものだと思います。様々な生活場面で障害の特性を適切に理解してもらい、適切な指導を受けながら成長していくことは、2次障害を防ぐことにも繋がります。
このような先進的な取組みをお手本にしながら、それぞれの自治体間での施策構築につなげていきたいと思います。
ご丁寧にご説明を下さいました教育委員会 宮崎先生、そして山口校長先生はじめ、担当部署の皆様、本当にありがとうございました。
日野市立 日野第3小学校の授業を拝見させて頂きました。
日野第3小学 山口校長先生と特別支援教育総合コーディネーター宮崎先生、野田市議会議員 小椋なおきさんとご一緒に記念撮影。