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成果報告:緊急財政措置が図られました! 3月14日厚生委員会「MRワクチン助成制度拡充」について

3月14日に厚生委員会で出された「麻しん風しん(MRワクチン)混合ワクチンの未接種者に対する助成」についてご報告します。

私が政策提言した、2月23日の第1回定例会3月3日9日の予算特別委員会の内容が区長指示により、緊急的な財政措置が図られました!

変更理由は以下の通りです。

・MRワクチンの在庫偏在が全国的に顕著になったことを踏まえて、2月14日付で区内予防接種受託医療機関に「MRワクチン接種実態調査」を実施。

調査結果は2月末日。

回答93医療機関・うち25医療機関で接種待ち

この時点で私が調査をしたところ、衛生部長からは「厚生労働省として必要な対策に取り組んでいくとの見解も示しておりますので、現時点では接種を受けられないといった事態に陥る危険性は極めて低いものと考えております。」との見解で、私が再三、東京都の補助事業に手を挙げている中で足立区が一番制度が乏しいので、制度の見直しを求めましたが、この時点では全くダメでした。

・3月3日に私の予算特別委員会での議論が終了した後に足立区医師会に衛生部がヒアリングに行った際、足立区医師会及び予防接種担当理事から接種状況を聞き、その内容が「徐々にであるが改善の兆しがあるものの、接種予約を繰り延べしている関係で、一部の医療機関においては法定接種期間(年度)内に接種が完了しない可能性があるとの話があったそうです。

・3月7日に前回の調査で接種待ちと回答のあった25医療機関にその後の状況を電話にて聞き取り調査を実施。

調査結果:12医療機関…接種待ちが解消  1医療機関…接種待ち人数が減少  12医療機関…接種待ち

 上記の結果から、当初予想していた危険内に接種を完了することが困難な状況にあると判断。また、3月13日に足立区医師会から区長宛ての要望書が提出されたそうです。

足立区医師会からの要望内容は、以下の通り。

「現在、全国的にMRワクチンが不足状態にあります。

その原因は、昨年8月から発生した関西航空や首都圏を中心とする麻しん流行のために成人の麻しん予防対策としてMRワクチンの接種数が増えたこと、また19歳以上の妊娠希望の女性に対して先天性風疹症候群発生の予防として予防接種の助成がありますが風疹単独ワクチンの不足からMRワクチンが使用されていること、そして昨年10月に北里大一三共の製造したMRワクチンに力価不足の恐れがあるとして38万本自主回収されたことなどが挙げられます。

足立区では、平成29年2月中旬に予防接種を行っている医師会医療機関に対してMRワクチンの不足状況の調査を行った結果、報告をされた医療機関のうち約25パーセントが不足していると返答したとのことでした。

平成29年3月3日に行われた保険医療協議会において、医師会予防接種担当理事より足立区に対しMR2期の期間延長の特別措置の要望が口頭でありましたが、区からの返答は医療機関内でワクチン在庫の偏位があるようなので、在庫のある医療機関においての接種をすすめて頂きたいとのことでした。しかし、ワクチン在庫のある医療機関名を公表する訳にもいかず、MR2期の有効接種期間が小学校就学年の3月末までであり、期日が迫っているため在庫のある医療機関を探して頂くにも期間が足りず、このままでは接種漏れが起こる可能性が高いと思われます。

足立区では2~18歳のMRワクチン未接種者に対し、1回限りではMRワクチンを接種できる特別経過措置がありますが、この制度ではMR1期をすでに接種した児に対してはMR2期の接種を受ける資格がなく、充分な免疫が保有できない可能性が生じます。そこで、定期接種のMRワクチン第1期・第2期について、やむを得ず対象年齢を超えてしまった児に対して、有効接種期間延長の対策を緊急要望いたします。

 1、定期接種MRワクチン第1期第2期について、やむを得ず対象年齢を超えてしまった児への経過措置を新たに講じること

2、当該接種費用について、現行の定期接種A類と同様に扱い、また健康被害が発生した場合の救済措置についても同様にすること」

 区長指示により厚生委員会で、以下の内容が決まりました。

・区内在住、麻しんまたは風しんにかかったことのない2歳~高校3年生相当の年齢を対象に、2回を限度に任意接種の公費負担を行う。

・受付は、平成29年4月1日~平成29年3月31日まで。

・今後、引き続き、接種の期限内接種を勧奨。

・対象者の拡大にかかる予算については、平成29年度当初予算に計上していないが、当面予防接種事業の当初予算内で対応する。

・足立区麻しん風しん任意予防接種事業実施要綱を改正

あだち広報3月25日号に掲載

・3月14日 足立気医師会を通じて各医療機関へ周知

3月24日足立区ホームページ及び予防接種ナビに掲載

・4月 全足立区立小学校を介して小学1年生保護者に周知をする

 東京保険医協会より相談を受け、早速、調査研究にかかり、議会質問を3度に渡り取り上げ、その間も東京保険医協会の皆様と一緒に衛生部長に要望をしに行ったり、私が議会で訴えている内容をさらに良く理解をしてもらうために区長に資料や手紙を持参したり、足立区医師会の先生方にこちらの考えている政策をお話したり、その後にちょうど良いタイミングで足立区医師会から要望書が提出されたりと、色々手を尽くしながらこのような経緯で、結果、区長指示で見直しが今回決まりました。

MRワクチンの助成に関して、深くご理解を示して下さった区長には本当に感謝申し上げます。今回、医療現場の不足の実態と接種漏れに関する危機感が制度の拡充につながったと感じています。

今後も、現場で働く皆様の声をしっかりと政策に反映しながら、それを実現することで区民の皆さんに還元し、より有効的な施策を今後も着実に前に進めながら積極的な取り組みを強力に推し進めて参ります。