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代表質問の内容⑤【「外来植物の防除」について】

前回に引き続き、今回は「外来植物の防除」について行った代表質問をご紹介します。

外来生物とは、本来はその場所に生息・生育するはずのない生き物が、人間の活動などによって外国や国内の他地域から入ってきた生き物のことをいいます。

海外や国内の他地域から持ち込まれてきた外来生物は、生態系への被害、人身被害、農作物への被害が危惧されており、早期発見、早期対策がとても重要です。現在、国内には多数の外来生物が生息・生育し様々な影響を与えています。

日本固有の生態系を守るためにも、外来生物を拡げないことが必要です。その為、足立区でも公園内に生息している毒性の強い植物の防除などを徹底的に行って頂くことを提案しました。私の近所の公園には、ヨウシュヤマゴボウが40年来植わっており、美味しそうなブルーベリーのような実を毎年たくさん付けます。これを食べると下痢・嘔吐などの症状が出ますが、今までこの実が非常に毒性が強く、危険なものだとは思いもしませんでした。

外来生物を「入れない、捨てない、拡げない」の3原則を守り、区民の安全を図るためにも、区のホームページ上で区民に周知啓発を行うことや、ごみ出しの方法なども含め、対処法を提案しました。

以下、代表質問の内容と、その答弁です。

*****以下、議事録の抜粋(要旨)*****

6.外来植物の防除について

<長谷川たかこ>

足立区の公園には、外来植物「ヨウシュヤマゴボウ」という毒性のある植物が生息しています。厚労省が指定する自然毒がある植物の一つです。多年草で実も葉っぱも根も食べられませんが、ブルーベリーのような形をしており、子ども達が口にしてしまいそうな可愛らしい果実が実ります。食べると下痢、おう吐、けいれんなどの中毒症状を起こします。

先日、テレビでも報道されており、これを見た区民の方からの要望で地元の公園に生息している外来植物ヨウシュヤマゴボウを区で防除してもらいました。この公園の近隣には、現在でもこのヨウシュヤマゴボウが多数生息しています。

【問】

そこで、先ずは公園に生息しているヨウシュヤマゴボウの防除を求めます。現在は季節的に葉が落ちて特定ができませんが、実がなる時期に足立区全公園の調査をし、速やかに防除し、子ども達の安全を図って頂きたいと思いますが区の見解を求めます。

【問】

区の広報やホームページなどで紹介し、区民の方に、私有地にも生息している外来植物「ヨウシュヤマゴボウ」が毒性であることを知ってもらうよう、強く働きかけて頂きたいと思いますが、区の見解を伺います。

 

<みどりと公園推進室長>

私からは外来植物の防除に関するご質問のうち、ヨウシュヤマゴボウへの対応についてお答えをいたします。ご質問にありますように、昨年10月24日、区民の方から連絡を受け、区立河添公園に生息していたヨウシュヤマゴボウを撤去いたしました。

その後、全ての区立公園・児童遊園などにおいてヨウシュヤマゴボウの調査を実施し、裏門堰親水水路で確認し速やかに撤去いたしました。

今後につきましては、再度、安全を期するため、実がなる秋ごろを目途に、すべての公園・児童遊園において、巡回点検の中で、確認をして参ります。また、「ヨウシュヤマゴボウ」は私有地にも生息している可能性がありますので、ホームページなどで区民に分かりやすく、写真掲載も含めて注意喚起して参ります。

<長谷川たかこ>

神奈川県では、特定外来植物の花の咲く時期と種子を付けた時期でのごみの出し方を周知・啓発しています。花の咲く時期では、全草を根元から引き抜き可燃専用袋に入れ、種子をつけた時期には、引き抜いた全草を、種子が飛散しないように注意しながら可燃専用袋に入れます。

【問】

足立区でも特定外来植物のゴミの出し方を周知・啓発して頂きたいと思いますが如何でしょうか。足立区ではこのような規則がまだないので、防除した際の取り扱いについてルール化し、ごみ出しマップや冊子に掲載して頂きたいと思います。区の見解を求めます。

<環境部長>

私からは先ず始めに、特定外来植物をごみとして出す方法の周知啓発について、お答え致します。これまでは、特に周知はしておりませんでしたが、今後は、他自治体のやり方を参考に、正しい取り扱いについてルール化し、毎年度、全戸配布している「資源ごみの出し方」やホームページなどで周知して参ります。

<長谷川たかこ>

【問】

区民から、ごみの出し方についての講習会を行ってほしいとの要望をよくお聞きします。要望があれば町会単位で行っているそうですが、周知不足で知らない方々が多いようです。ビューティフルウィンドウズ運動と連動して、「区民との協創」で環境美化を推進する観点から、特定外来植物の対処法も含めたごみの出し方について、各住区センターや小中学校などの体育館を利用し、区として区民対象の講習会を行って頂きたいと思いますが、如何でしょうか。

<環境部長>

次に、ごみの出し方の講習会の実施について、お答え致します。

現在、実施している要望に応じた出張講習会につきましては、多くの区民の皆様に知って頂き、依頼が増加するように、「資源の出し方ごみの出し方」やホームページ等で、積極的に周知して参ります。さらに、ごみの出し方などに課題がある地域につきましては、区から講習会等の開催を働きかけ、正しい排出方法について啓発する機会を作って参ります。こうした講習会の中で、特定外来生物をごみとして出す方法についても周知して参ります。

<長谷川たかこ>

【問】

日本固有の生態系を守るためにも、外来生物を拡げないことが必要です。外来生物は、繁殖力が強く、あっという間に増えてしまう種類があります。いったん拡がってしまった外来生物を防除するには、たくさんの労力や時間、お金がかかります。
このため、外来生物を「入れない、捨てない、拡げない」の3原則を守ることが重要です。区のホームページ上で区民に対し、注意喚起をして頂きたいと思いますが如何でしょうか。

<環境部長>

次に、外来生物による被害を予防するために、国民一人ひとりのとるべき姿勢を表したスローガンとして、外来生物被害予防三原則「入れない、捨てない、拡げない」を作成し、国民に注意喚起を促しています。

区としても、外来生物に対しては、この原則を踏まえて関わることが重要なことから、区ホームページにおいて周知し、区民に注意喚起をして参ります。