都立北療育医療センター城北分園 視察
今日は、都立北療育医療センター城北分園に視察に行ってきました。
本日、視察に伺ったのは、発達障がい施策の研究によるものです。
都立北療育医療センター城北分園は、平成24年4月から児童福祉法に基づく「医療型児童発達支援センター」と、障害者自立支援法に基づく「生活介護事業所」として運営しています。
足立区には、大学病院や公立病院がないため、この施設に対する当事者家族の期待感が大きく、もともと昭和45年7月に東京区部東北地域における児童福祉法に基づく肢体不自由児通園施設及び医療法の適用を受けた診療所として設立されたそうです。
施設内は、医師、看護師、保育士、PT(理学療法士)、OT(作業療法士)、ST(言語聴覚士)、心理指導員、児童指導員、MSW(医療ケースワーカー)、薬剤師、栄養士、調理員、事務の方々で構成されています。
外来診療では、年間12000人強の患者さんが診察に来られているそうです。また、通園は40名弱で一日平均18人、通所では30名の定員で一日平均11人通所しています。
こちらの施設では、現在、脳性まひを始めとする肢体不自由児(1歳~)に対する診療、各種訓練、生活指導などの療育を行っています。成人の重度の肢体不自由者(20歳~40歳以上)の方々も通所されています。
今月建て替えたばかりの施設は大変機能的で、施設内の広さと専門職員の丁寧なケアによる指導がとても印象的でした。
現在、肢体不自由児施設は全国に62施設あるそうです(東京都では8か所)。
障害児者に対する専門的な医療と療育という面でいえば、知的を伴わない発達障害児者に対するケアも、とても重要性の高い課題です。しかし、東京都の発達障がい支援センターは相談窓口のみで、治療や療育といった機能がついているわけではありません。
全国的にも小・中学校だけでも約61万人程度もいる発達障がいについて、医療と療育機関を完備した発達障がい支援センターを都が設置できないものか、都としての更なる施策についても、都の職員の方にお聞きしたところでした。
障害児者に対するいろいろな東京都の取り組みをお聞きすることで、様々な発見と、そこで得た気付きが更なる施策につながっていきます。今後も積極的にいろいろな所へ行き、視察を通じてこの研究を深めていきたいと思います。
本日はお忙しい中、都の職員の皆様、そして足立区の福祉職の課長と係長にも丁寧に対応をしていただきました。大変勉強になりました。
本当にありがとうございます。