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代表質問の内容⑩【子育て支援「育児不安・育児虐待予防策」~子どもに伝わる表現方法~について】

前回に引き続き、今回は「子育て支援「育児不安・育児虐待予防策」~子どもに伝わる表現方法~について」行った代表質問をご紹介します。

子ども達が健全に育つための親の役割は、非常に大きいものがあります。

今の子育て環境は、核家族化が進み地縁・血縁・伝統的共同体が消失しています。

人生の先輩である親や友人が必ずしも、自分のそばにいて助言をしてくれるわけではなく、そのような環境が全ての親たちに備わっているわけではありません。

子どもに伝わる表現方法のスキルを学ぶ事業を通じて、親も学び成長しながら、全ての子ども達が心豊かに育つよう、子育てスキルを行政が提供する仕組みを構築して頂きたいと思います。

以下、代表質問の内容と、その答弁です。

*****以下、議事録の抜粋(要旨)*****

<長谷川たかこ>

次に、子育て支援「育児不安・育児虐待予防策」~子どもに伝わる表現方法~について質問、提案をします。

今の子育て環境は、核家族化が進み地縁・血縁・伝統的共同体が消失しています。人生の先輩である親や友人が必ずしも、そばにいて助言をしてくれるわけではなく、そのような環境が全ての親たちに備わっているわけではありません。

現在、妊娠中から育児不安や育児虐待を予防する取り組みとして、一部の産院や自治体の母親学級や父親学級では、カナダで開発された「ノーバディーズ・パーフェクト」という親支援プログラムが導入されています。

子育てのやり方を教えるものではなく、親自身が自分を肯定し、前向きに子育てをする方法を見出すための手助けをすることを目的としています。

1.このプログラムを妊娠期間中の母親学級や両親学級などで受講するような仕組みを作り、これから子育てをする夫婦に広く実効性のある育児支援の取り組みの一つとして導入して頂きたいと思いますが、如何でしょうか。

【衛生部長答弁】

私からは、「ノーバディーズ・パーフェクト」の親支援プログラムを母親・両親学級で受講する取り組みについてのご提案にお答えします。

これまでも、母親・両親学級や乳幼児健診の機会には子育ての不安を取り除くために、保健師による助言・指導を実施してまいりました。そこでは、出席した方々が、保健師の講話を聴くだけではなく、参加者同士がそれぞれに抱えている悩みや不安などを話し合えるグループワークなどで、共感したり、学び合うことができるような場として設けております。

特に「ノーバディーズ・パーフェクト」と銘を打ってプログラムを行っていませんが、「ノーバディーズ・パーフェクト」に沿った親自身の肯定や親の心の負担を軽減目的とした内容も含んでおりますので、最新の知見を踏まえたうえで、実効性のある育児支援の取り組みとなるよう努めてまいります。

 <長谷川たかこ>

また、神奈川県茅ケ崎市では全国に先駆けて子育て支援の一つとして、親が参加しやすい子育て練習講座「そだれん」を開催しています。これは、コモンセンス・ペアレンティングというアメリカで開発された児童虐待防止プログラムを活用しています。茅ヶ崎市では、一般の方々に広くこの事業を行い、効果的な取り組みとして国から評価され、平成22年には、厚生労働省から要保護児童対策模範事業表彰を受賞されています。

この事業を行うことで、子どもに対する躾をあいまいな言葉で表現するのではなく、より明確な分かりやすい言語を使うことを意識し発することで、子どもに伝わりやすい躾となり、親子関係を良好に築くことができます。

受講された親御さんからは、「怒鳴る頻度が減って子育てが楽しくなった」という声が多く、子育てが楽になったと答えた人が増えているそうです。

2.子育ての理想と現実のギャップに悩む親の為にも、子育てに悩む親の実情に迫りながら、「怒鳴らない子育て」「心穏やかに子どもと接する」子育て方法論を学ぶ場を足立区の子ども支援策の一つの柱として、子育てサロンや親子連れで参加するイベント(例えば、Aフェスタや地球環境フェアなど)などで広く区民に向けて事業を展開して頂きたいと思いますが、如何でしょうか。

子ども達が健全に育つための親の役割は、非常に大きいものがあります。この事業を通じて、親も学び成長しながら、全ての子ども達が心豊かに育つよう、子育てスキルを行政が提供する仕組みを是非とも構築して頂きたいと思います。

【子ども家庭部長答弁】

子育て講座についてお答えします。

子育てに必要な知識や方法を学ぶノーバディーズ・パーフェクトの講座に加え、「怒鳴らない子育て」等の方法を普及させるため、コモンセンス・ペアレンティング講座も来年1月に実施する予定であり、現在、プログラムを作成しております。

受講効果を高めるため一定人数によるロールプレイも含めた講座を検討しており、イベントなどで大人数で行うことは難しいと考えておりますが、子育てサロンなど会場につきましては、今後、実施状況を踏まえながら検討してまいります。