代表質問の内容⑦【ユニバーサルデザインについて】
前回に引き続き、今回は「ユニバーサルデザインについて」行った代表質問をご紹介します。
足立区ユニバーサルデザインのまちづくり条例が平成24年12月に施行され、今回、足立区ユニバーサルデザイン推進計画が示されました。しかし、この推進計画を見てみると、漠然とした計画は出来ているものの中味が薄く、これからさらに手を加え具体的な計画に書き換えていく作業が必要です。
また、区民参画型の手法で周知啓発を行うことや、さらに、推進計画を基にして足立区役所本庁をまるまるユニバーサルデザインのモデル施設となるよう、施設整備の強化を求めました。
以下、代表質問の内容と、その答弁です。
*****以下、議事録の抜粋(要旨)*****
<長谷川たかこ>
次に、ユニバーサルデザインについて質問いたします。
足立区ユニバーサルデザインのまちづくり条例が平成24年12月に施行され、今回、足立区ユニバーサルデザイン推進計画が策定されました。
1.今後は、この推進計画に基づく施設面のハードやソフト面の両面から、その考え方を浸透させ、さらにこの推進計画の中身をより具体的な計画へと策定し、力強く進めて頂きたいと思いますが、如何でしょうか。
【都市建設部長答弁】
ユニバーサルデザインに関するご質問にお答えいたします。
まず、ユニバーサルデザインの考え方を浸透させ、より具体的な計画に基づく事業の推進につきましては、推進計画に記載の個別施策について各所管が継続的に改善を進め、取組みの成果がレベルアップされるよう進行管理を行ってまいります。さらに、新たな取組み施策につきましても積極的に検討を進め、具体的な計画策定のもとユニバーサルデザインを推進してまいります。
<長谷川たかこ>
広く区民に普及・啓発を促進させ認知度を高めるためには、区民参加型の手法で取り組みを進めることが効果的です。
2.そこで、静岡県浜松市でも行われているような住民参画型のユニバーサルデザイン講座を開催し、講座修了生を推進委員としてユニバーサルデザイン普及啓発活動に貢献をしてもらう取り組みを当区でも強力に進めて頂きたいと思いますが、如何でしょうか。
【都市建設部長答弁】
区民参画型のユニバーサルデザイン講座についてお答えいたします。ユニバーサルデザインについて理解し、自ら実践できる区民を育てることは、ユニバーサルデザインの普及啓発にとって重要であると考えています。
浜松市のほか、都内各自治体などにおいて実践されている同様の事例について調査研究し、ユニバーサルデザインに関する効果的な人材育成に向けて検討を進めてまいります。
<長谷川たかこ>
また、現在では、多くの自治体の庁舎などの公共施設に目の不自由な方のための整備がなされています。足立区では、竹ノ塚駅から竹ノ塚障がい福祉館までのバス通りと綾瀬駅東口の区内2か所にだけ、エスコートゾーンと音響式信号機が設置されており、また音声誘導装置については、本庁舎玄関前一か所しか設置されていません。
3.足立区役所本庁舎前と国道4号線歩道橋下の横断歩道にエスコートゾーンと音響式信号機の敷設をして頂きたいと思いますが、如何でしょうか。
【都市建設部長答弁】
本庁舎前と国道4号線歩道橋下の横断歩道へのエスコートゾーンと音響式信号機の設置に関する質問に、お答えいたします。
歩道橋下の横断歩道への設置につきましては、足立区障害者団体連合会からも同様の要望が出されており、これまでも所轄警察署へ要請しております。引き続き、本庁舎ロータリー入口の横断歩道も含め、エスコートゾーンと音響式信号機の設置を警視庁へ要請してまいります。
<長谷川たかこ>
4.また、区役所本庁舎をユニバーサルデザインのモデル施設と定め、地図や案内標識の色使いや文字の大きさ、多言語対応、音声誘導装置の複数設置など、ユニバーサルデザインという観点から早急に整備して頂きたいと思いますが、如何でしょうか。
【資産管理部長答弁】
本庁舎のユニバーサルデザインについてお答えいたします。
本庁舎は様々な区民の皆様にご利用いただく施設という性質上、ユニバーサルデザインが必要であることは充分に認識しております。
しかしながら、本庁舎においては、平成28年度に足立福祉事務所の移転やこれに伴うレイアウト変更が予定されており、即時的な対応は困難な状況であります。今後、ユニバーサルデザインの主旨を踏まえた改修内容について検討してまいります。
また、音声誘導装置につきましては、現在、正面玄関前に設置しておりますが、その利用状況についても区民の方々にお話を伺いながら、より効果的な設置場所、設置方法などについて検討してまいります。