代表質問の内容⑤【子育て世代の消費者参加型・商店街活性化について 】
前回に引き続き、今回は「子育て世代の消費者参加型・商店街活性化について」行った代表質問をご紹介します。
長引く景気の低迷により、足立区の商店街でもシャッターの下りている店舗を見かけることがあります。地域の商店街からお店が消えていくと、小さな子どもを育てるご夫婦やお年寄りなど、遠距離の移動が困難な場合には「買い物難民」となってしまい、まさに日常生活にまで支障をきたすようになってしまいます。
商店街を活性化するため、またその地域の活性化を図るために、新たな政策提案をしました。
商店街の主な利用者は、子育て世代とシニア世代が多いのが現状です。そこで、消費者である子育て世代に着眼点を置き、赤ちゃんを抱えたママたちと商店街のマッチング事業を行うことを提案しました。
子育て世代を対象にしたコンセプトは、子育てをしながら自分たちが生活している街を知り、人とつながり、街の力を暮らしに生かすこと。
商店街の活性化と体験型の子育て世代の学びの場の仕掛けづくりをシティプロモーションなどの媒体を通じて、取り組みを行って頂きたいと思います。
以下、代表質問の内容と、その答弁です。
*****以下、議事録の抜粋(要旨)*****
<長谷川たかこ>
子育て世代の消費者参加型・商店街活性化について、質問いたします。
商店街の活性化のためには、なにより商店街に足を運んでもらうことが大切です。そのためには、商店街に魅力を創ることが必要です。魅力があれば、必ず人も集まってきます。
そこで、新しい発想で、消費者参加型の商店街活性化を目指す事業を立ち上げるのは如何でしょうか。
経営者の視点で語られがちな商店街の活性化を「生活者が望む街をつくる」という生活者視点に置き換え、お客さま視点で商店街を盛り上げ、生活者の力を巻き込むことで、高齢化した商店街を再生する新たなエネルギーにすることができると思います。
現在、足立区商店街振興組合連合会と千住地域の5大学との連携により、商店街や地域の活性化に向けた千住スタイルが構築され、商店街の魅力の発信として、学生生活応援ニュースを発行しています。この千住スタイルを一つの成功事例として
1.今後、消費者である子育て世代にも着眼点を置き、赤ちゃんを抱えたママたちと商店街のマッチング事業を行うことは如何でしょうか。
子育て世代を対象にしたコンセプトは、子育てをしながら自分たちが生活している街を知り、人とつながり、街の力を暮らしに生かすこと。
バックグランドが違う商店街の人たちと子育て世代のママたちがコミュニケーションを取る仕組みを作ることより、人と人とのつながりを学習し、その中で子育てを行う生活の豊かさを実感し、生活能力と対人能力を向上させる学びの場にもなります。
【産業経済部長答弁】
私からは、子育て世代の消費者参加型・商店街活性化についてのご質問に一括してお答えします。
商店街の活性化について、子育て世代の参加は重要な要素であると考えております。先ず、子育て世代のママたちと商店街のマッチングとワークショップについてでございますが、イベントなどを通じて、子育て世代の来街者との交流を深める取り組みを実施している商店街もございます。区としては、こうしたイベントへの参加を契機に、子育て世代と商店街とのコミュニケーションを深めると共に、若い方たちのアイデアを活かす仕掛けづくりについて検討をしてまいります。
<長谷川たかこ>
2.公園デビューならぬ「街デビュー」のプロデュースをシティープロモーションで是非とも仕掛けて頂きたいと思いますが、如何でしょうか。
【産業経済部長答弁】
次に、「街デビュー」のプロデュースのための仕掛けについてですが、他の自治体での事例も参考にしながら、シティープロモーションを念頭に、関係部署との連携を図りながら検討を進めてまいります。
<長谷川たかこ>
3.例えば、子育て世代のママたちに空き店舗も含めた商店街ツアーを行ってもらい、空き物件を利用したお店の活用アイデアを出してもらったり、新規出店のきっかけになるようなアイデアワークショップを実施してみたら如何でしょうか。
4.また、区の広報で子育て世代に向けて商店街を紹介する記事を載せ、子育て世代を巻き込んだ消費者発想のミニイベントを企画、実施して商店街の魅力を発信するコンテンツを製作し、子育て世代の消費者が新たにお店を訪れるきっかけづくりをしてみては、如何でしょうか。
商店街の活性化と体験型の子育て世代の学びの場の仕掛けづくりをこの足立区から是非とも進めて頂きたいと思います。
【産業経済部長答弁】
子育て世代に向けた商店街のPRについてですが、今年度は、多くの商店街が国や都の補助金を活用して、商店街をPRするイベントの実施及び、魅力ある冊子の作成に取り組んでいるところですが、消費者による情報発信についても研究してまいります。
区としては、こうしたイベントなどを契機に、子育て世代を含めた幅広い世代の方々に来街してもらうべく、より魅力あるPR施策について、商店街と連携し、支援に取り組んでまいりたいと考えております。