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予算特別委員会の内容⑦【3歳児健診における目の疾病及び異常の早期発見・早期治療の実施体制の確立を求めて】

現在、足立区が行っている従来の三歳児健診でのアンケートによる家庭での視力チェック(ランドルト環)簡易キットでは、遠視や乱視は全く分かりません。そのまま放っておくと弱視になるため、現在の制度を補完する機能として必要であるとの認識から、多くの自治体がカメラ型オートレフラクトメータ(※屈折検査機器スポットビジョンスクリーナー)を導入して、この機器を用いた高精度な視力検査を3歳児健診で行っています。

群馬県と医師会が協同で作成をした『3歳児健康診査における眼科医検査の手引き』によると、3歳児健診での家庭で行う視力測定のみでは、弱視を見逃してしまうと注意喚起をしています。この手引きには、眼科を受診した弱視児のうち、3歳児健診で家庭でのアンケート結果から健診会場で視力検査を行った場合では74.6%が見逃されていた。会場で視力が測れなかった場合(3歳児なので動いてしまい検査が適切にできなかった場合)に家庭で経過観察となった児童では100%が見逃されていた、という報告があげられています。

群馬県では、この手引きを基に眼科医、視能訓練士がいなくても屈折検査ができるよう、カメラ型オートレフラクトメータ(※屈折検査機器スポットビジョンスクリーナー)という一般医療機器を3歳児健診に導入することを推奨し、市町村が積極的に導入をしている状況です。

少しの予算で、多くの子どもたちが救われます。

医師会と協議を進めながら、足立区の現在の制度を補完する機能としてカメラ型オートレフラクトメータ(※屈折検査機器スポットビジョンスクリーナー等)を用いた高精度な視力検査を3歳児健診で行い、弱視を未然に防ぐ取り組みを早急に行うよう、これからも議会から強く働きかけていきます。

 

*****以下、委員会での発言要旨(抜粋)です。*****

 【3歳児健診における目の疾病及び異常の早期発見・早期治療の実施体制の確立を求めて】

【長谷川たかこ委員】

3歳児健診における目の疾病及び異常の早期発見・早期治療の実施体制の確立を求めて、昨年から区内のお母さん達と請願書を提出しております。

従来のアンケートによる家庭での視力チェック(ランドルト環)簡易キットでは、遠視や乱視は全く分からないそうです。そのまま放っておくと弱視になるため、現在の制度を補完する機能として必要であるとの認識から、多くの自治体がカメラ型オートレフラクトメータ(※屈折検査機器スポットビジョンスクリーナー)を導入して、この機器を用いた高精度な視力検査を3歳児健診で行っています。


カメラ型オートレフラクトメータ(※屈折検査機器スポットビジョンスクリーナー)という機器は、まだ視力検査ができない乳幼児(生後6か月~)の検査を瞬時に行うことができ、1メートルの距離から器械を見つめてもらうだけで、一瞬にして屈折異常や斜視や遠視、乱視などが発見できるようになっています。したがって、100%全ての乳幼児に高精度な検査をして、必要な場合には医療機関の受診を勧めることができます。

現在、足立区では3歳児健診の視覚検査をアンケートによる家庭での視力チェック(ランドルト環)という方法が行われており、2次検査として、3歳児健診の会場で保健師や看護師が家庭でのアンケート表を基に家庭での視力検査で問題があった場合のみ、健診会場で視力検査を行うこととなっています。この3歳児健康診査における3歳児の家庭での視力チェックいわゆるランドルト環を用いた視力検査の実施は困難なケースが極めて多く、適切にできなかった児童による目の異常が見逃されています。
親御さん達も「多分、できたと思う」という感覚しか持つことができず、保健師も家庭での視力チェックができているかを把握することができないため、専門の保健師が懸念する状況です。

平成29年4月、国の通知で「3歳児健康診査における視力検査の実施について」協力依頼が都道府県に通達され、群馬県を先駆けとして多くの自治体が、「従来の3歳児健診で行われている家庭での視力測定のみでは弱視を見逃してしまう」という判断から、これを補完するものとしてカメラ型オートレフラクトメータ(※屈折検査機器スポットビジョンスクリーナー)という一般医療機器を導入し始めました。群馬県ではすでに検証結果を出しており、この機器を使うことの有用性を示しています。

東京都では「母子保健事業自体は区市町村のものなので、実施主体である各区の判断により、カメラ型オートレフラクトメータを3歳児健診で導入してもよい」との見解を示し、既に東京都5区練馬区、千代田区、中野区、荒川区、杉並区がカメラ型オートレフラクトメーター(※屈折検査機器スポットビジョンスクリーナー)を導入し、3歳児健診で視力検査を行い、成果を上げているところです。

このカメラ型オートレフラクトメーター(※屈折検査機器スポットビジョンスクリーナー)については、練馬区においては平成27年度の途中から導入し、平成28年度から3歳児健診来所者全員に機器を使用しています。弱視等の視機能上の問題を発見した件数は、平成28年度では5700件の検査中482件と全体の8%、平成30年度には5838件中598件と全体の10%と発見率が上がっています。千代田区では令和元年度においては630件の検査中、弱視等の視機能上の問題を発見した件数は86件でその割合は14%です。中野区においては、令和2年度の検査数は376件中、弱視の問題を発見したのは49件で13%となっています。ちなみに足立区の既存事業の弱視発見率は0.5%未満です。

このように3歳児健診の視力検査にカメラ型オートレフラクトメーター(※屈折検査機器スポットビジョンスクリーナー)を導入した自治体では、確実に弱視の早期発見につながっています。文京区においては、令和4年度から実施で、カメラ型オートレフラクトメーター(※屈折検査機器スポットビジョンスクリーナー)の導入を検討しており、江東区や葛飾区においても今後、この器機の導入を前向きに検討されるそうです。

「この機器が海外製であり、日本での精度管理に関してのデータが少ないこと、加えて、国及び東京都が示している3歳児視覚検査の推奨検査に入っていないことなどから、現在、導入については今後の研究課題としております。」との回答を足立区の厚生委員会では執行機関が発言をしておりますが、既に群馬県医師会がその検証結果を詳細に公表しており、群馬県の医師会が全国の医師会に導入するよう推奨しております。また平成29年4月国の通知で「3歳児健康診査における視力検査の実施について」協力依頼が都道府県に通達されたこと自体が「従来の3歳児健診で行われている家庭での視力測定のみでは弱視を見逃してしまう」という判断を国が下したものとなります。国が通達により、各自治体にその是正を求めているのです。その対策として、群馬県医師会が現在の制度の補完をするものとしてカメラ型のオートレフラクトメータ(※屈折検査機器スポットビジョンスクリーナー)という一般医療機器の導入を全国の医師会に推奨しています。

足立区の厚生委員会での質疑を聞いていると、執行機関は「問診を聞く中で不安があれば、精密健康診査票を発行し、眼科医療機関への受診を推奨しております。」とありますが、そもそも子育て中の一番大変な時期に子どもの視力に関する知識がない状況の中で、親御さん達も視力検査のアンケートの実施については「多分、できたと思う」という感覚しか持つことができずに、家庭での視力チェックはほとんどアバウトにやっているはずです。特別に見えないようなしぐさを子どもがしない限りは、問診の中で不安に思う親はいないはずです。また、区の執行機関が「子どもの視力についての相談は、各保健センター等で随時、保健師が受けており、相談内容によって小児科医が行う経過観察健診や医療機関の紹介を行う体制となっております。」とのご回答がありますが、まず最初の段階で大学病院を紹介されても待ち時間が多く、半日時間を費やしてしまうため、子ども達を複数連れて大学病院まで行く余裕がないとの話を複数の当事者のお母様たちから話を伺っております。そこで、カメラ型のオートレフラクトメーター(※屈折検査機器スポットビジョンスクリーナー)を各保健所に持ち回りで置いてほしいとの要望が多く出ています。

【問】3歳児健診で弱視を見逃した場合には、就学後となり手遅れの状態となります。区の回答では、「あとは保健所のほうで、随時、保健師が必要に応じてそういう健康相談に応じてございますので、その場で把握できたものについては相談しながら必要に応じては専門医療機関につなげる、そういう取り組みをしているとこでございます。」とおっしゃっていますが、親が気づくときには就学後が多く、弱視が3歳児健診で見逃され、弱視になってしまった子ども達が全国的にも多くいるということが現在、問題視されています。ここ数年マスコミにも大きく取り上げられ自治体で行われているやり方を是正するためにも、国が通達を出し、群馬県の医師会が旗頭となって全国的に動いています。

東京都の保健部局ではカメラ型のオートレフラクトメーター(※屈折検査機器スポットビジョンスクリーナー)を3歳児健診で導入するかどうかについての裁量権は各区にあるので、区独自の判断でやってくださいとの見解を示しています。この状況の中で、弱視を未然に防ぐことを喫緊の課題として動いた正に東京23区5区の自治体が先行して行っている状況で、着実に成果を上げています。ですから、足立区としても早急にカメラ型のオートレフラクトメーター(※屈折検査機器スポットビジョンスクリーナー)をレンタルか購入するかをして導入を強く求めます。

練馬区では、この機器を3台購入しており、1台当たり110万円ほどの経費だったそうです。また、それを使うために専門職を配置しており、人件費が1万3,000円とのこと。このような金額であれば、早急に区としても行うべきです。区の見解を求めます。

【保健予防課長】

3歳児健診で受ける視力検査につきましては、長谷川委員お話しのとおりでございますが、練馬区で機器を導入し、3歳児健診での要精密率が10%を超えることは承知しております。まず、練馬区と今年度導入した区を視察し、情報収集に努めたいと思っております。

次に、厚生委員会で請願の審議をしていただいておりますので、情報収集した内容を報告させていただきたいと思います。その後でございますけれども、導入の可否の判断材料として、検診体制の工夫や課題の抽出に取り組んで参りたいと考えておるところでございます。

【長谷川たかこ委員】

是非、厚生委員会でも請願が上がっておりますので、この件については、先進的にやっている区から情報をいただき、できれば視察に行くなどして、その情報をきちんとしっかりと把握してください。足立区でも導入できるよう、動いていただきたいと思っております。厚生委員会の方は随時チェックさせていただきますので宜しくお願いします。