予算特別委員会の内容②成果:子育て応援施策「子どもを産み育てやすい新たな制度の構築」東京ママパパ応援事業について
足立区はずっと東京ネウボラ事業(今年度は「東京パパママ応援事業」に名称が変更)に手をあげず、妊産婦支援事業は東京23区でワースト1でした。
あったか足立区Neoの会(ママ達の会)より昨年5月に妊産婦と育児を支援する請願内容を提出し、文教委員会や待機児童・子ども支援特別委員会で毎月議論していました。
予算特別委員会の議論が実り、何と5月11日の臨時会で決議されました‼️
東京都より10/10の補助金から支出されるので、足立区は自主財源0円です。
ようやく足立区も今年度から新しく東京ママパパ応援事業に着手することになり、5月下旬より支給されています。
*****以下、委員会での発言要旨(抜粋)です。*****
子育て応援施策「子どもを産み育てやすい新たな制度の構築」
東京ママパパ応援事業について
【長谷川たかこ委員】
東京ママパパ応援事業について提案をしていきます。
お母さんと赤ちゃんの愛着形成は誕生直後、ゼロ歳がスタートです。
人間の赤ちゃんは生まれてからすぐに目覚ましく成長し、発達していきます。その中で赤ちゃんの脳の発達に応じて、どの時期に何を与えて、何をさせていくのか、生まれた日から赤ちゃんの能力を最大限引き出す育児を行うことが重要です。
しかし、ネットコミュニケーションと言われているネットツールであるスマホによって、人と人とのつながり方に大きな影響が出ています。このような時代の中で、そもそも乳児との関わり方や遊び方がわからないといった親がいます。そして、その結果、子どもの育ちに影響が出ており、人と関わる経験が極端に少ない子どもたちがいるのが 現状です。このような状況下で、母親たちは子育てにおいて孤独です。
今、子どもたちをめぐる社会環境は、親の虐待や災害など、心のよりどころをなくしています。 だからこそ、母親たちがファシリテーターのいる 安心・安全な場所での話し合いを通じて、子育て の方法や自分のやり方を構築して、自信を付けていく手法を学ぶことが必要と言えます。
子育てで悩んでいるのはみんな同じです。
育児をしながら、友人やファシリテーター的な人を見つけて、母親が子どもと向き合い、母子ともに健康で笑顔のある日々を過ごすことが重要です。国では少子化対策として母子ケア事業を強力に推し進めており、東京都でも基礎自治体に対して補助事業を開始しています。平成27年度には東京ゆりかご事業、ネウボラが開始され、令和3年度からは更にこの事業を拡充させた魅力ある事業が東京都から示されています。
産後家事育児支援事業として、産後ドゥーラ制度が利用でき、ベビーシッター制度も活用できます。第1子では出産後60時間、第2子以降では 180時間もの利用ができ、1世帯当たり1時間 2,700円もの補助がつきます。多胎児家庭支援事業においては、家事育児サポーターを家庭に派遣し、母子保健事業を利用するための移動支援の補助も含まれるそうです。 今までは妊娠がわかった時点で、母子手帳と引き換えに育児パッケージとして1人1万円の補助が出ていましたが、今度は更にそれを拡充し、1歳の誕生日を目安に育児パッケージが再度送られ、子育てを応援する東京都のメッセージを付けた育児パッケージを配布し、必要な子育て支援などの情報提供や状況把握などを行う機会を出していくそうです。冊子は体罰などによらない子育てハンドブックや東京子育て応援ブックなどを同封し、配布は面接による手渡し、郵送などを行うとのことでした。ちなみに郵送の場合には、アンケートなどにより家庭の状況把握を行うそうです。
更に驚いたのは、育児パッケージの補助金額が第1子では1万円、第2子では2万円、第3子以降では3万円の補助金が出るそうです。
1歳児を対象とする既存の訪問事業や健診はどの自治体においてもありません。
自我が芽生え、親も急激な 我が子の変化に悩みが募る時期でもあり、このような仕掛けを区が行っていただくと、育児のつまずきもなく、お母さんの心に育児パッケージをもらう喜びと心の余裕が生まれ、育児のスタートアップ期に、より赤ちゃんに対する愛着形成が育まれるのではないかと、4人の赤ちゃんを育てた 母親として、私は強く感じるところです。
【問】東京ママパパ応援事業を是非とも足立区でも活用し、安心して子どもをたくさん産み育てたいと心から思える環境を積極的に構築していただきたいと要望いたします。 まさに少子化対策の一環として、このすばらしい東京都の事業を足立区は活用していただきたい と切に要望いたしますが、区のご見解は如何でしょうか。
【衛生部長 回答】
ただいま育児パッケージに加えて、多胎児への支援であるとか、ファーストバースデー とか、新たな事業がかなり加わったなという印象 を持っております。 ただ私ども、まだ現在、その事業説明について、都のほうから詳細なものがございませんので、まずそういったものをお聞きして、どのように足立 区に適用できるのか、そういうところも含めて検討して、考えていきたいと思っております。
【長谷川たかこ委員】
まさにお母さんたちはみんな望んでいるものですので、このすばらしい事業を足立区が是非とも活用をしていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。