成果報告【児童・生徒の介助員の支援制度の構築:請願活動と議会活動による働きかけで、昨年3月よりスクールアシスタントと名前が代わり、さらに、区の登録者数が15名から54名まで増えました】
成果報告【児童・生徒の介助員の支援制度の構築: 請願活動と長谷川たかこが所属委員となり議会で幾度となく提案をした結果、昨年3月よりスクールアシスタントと名前が代わり、さらに、区の登録者数が15名から54名まで増えました】
児童・生徒の介助員が今までは区の登録者数がたったの15名(令和元年)。保護者が介助員をお願いしても、人員不足で付けて頂けないこともありました。
在籍校や保護者が候補者を探しだすような状況が続いており、特に保護者が候補者を探す事に大変な苦労をされていました。このことから、請願を文教委員会に提出。当事者の皆様と共に制度の拡充を求めました。
障がいがある子もない子も、安心して学校行事に参加できる環境整備が必要です。
介助員を引き受けてくださる人をどのように見つけていくかを文教委員会で議論をし続け、その課題解決に向けた提案を以下のように求め、結果、実現しました。
令和4年度から始まっている支援は以下の通りです。
・文教大学を始め、他の区内大学に学生派遣の協力を依頼し、人材確保に努める。
・小・中学校へ募集チラシ・ポスターを配布し、掲示をお願いする
・足立区役所ホームページ『会計年度任用職員募集状況一覧』へ掲載する。
・現在、勤務している介助員の方への名簿登録への継続をお願いする。
請願を皮切りに、議会での働きかけを行った結果、名簿登録者数の割合が19%から86%となり、足立区登録者数が15名から54名となりました。しかし、まだまだ支援の拡充が必要です。昨日、請願代表者の皆様と共に足立区執行機関との話し合いを行いました。
その結果、以下の問題点が浮き彫りとなりました。
内容としては
☆スクールアシスタントの登録者数の人員確保を継続して行うことが重要。
・その為の周知啓発活動の強化。
☆申請者へアンケートを実施し、利用者の声を聞き、さらに改善させよりよい支援内容に拡充させる。
☆スクールアシスタントに対する研修制度を設ける。
・基本ルールを決めた冊子を作り配布する。
・学校側の運用方法を確立する。
・スクールアシスタントや心理士、スクールソーシャルワーカーとの連携や構築を行う。
☆スクールアシスタントの給与の値上げも必要。
これからも当事者の皆様と共に、スクールアシスタント制度の構築をさらに進めていきます。
以下、前回までの請願内容を掲載します。
【児童・生徒の介助員登録者を増やす工夫・改善及び行事介助員を探す際の保護者の負担軽減を求める請願】
【請願の趣旨】
児童・生徒の介助員の内「行事介助員」について、在籍校・保護者で候補者を探し、学校から区に申請することが基本となっていますが、現実問題として保護者が候補者を探す事にはかなり困難を伴います。障がいがある子もない子も同じように安心して学校行事に参加できるよう取組んでいただけますことを切に希望し区に下記を要望します。
1.介助員登録者が増えるような働きかけや工夫・改善を要望します。
2.行事介助員を探す際の保護者の負担軽減を要望します。
【請願の理由】
足立区内小・中学校(通常学級)の宿泊学習の際、個別の対応が必要な児童・生徒についていただく介助員について、複数の声が集まっています。
保護者も学校も、介助員をつけて欲しい旨は一致していますが、ではどうやって介助員を引き受けてくださる方を見つけるのかについて、大きな課題を感じています。
学校の先生方も介助員が必要な事例をそう多く経験していらっしゃる訳ではありません。あてがあってとんとん拍子に見つかることはなく、「保護者も探してください」と言われているのが実情です。保護者としては、介助員が見つからないと子どもを参加させることはできませんし、その行事に向けた対応・対策にも見通しが立ちませんから、気持ちが焦ります。日々の生活の対応で精一杯の中で、個々に介助員探しに右往左往しています。その際の困った点を挙げさせていただきます。
勤務時間や報酬など全く分からないために、声をかけることもためらわれます。区に問い合わせたところ、「保護者に答えられることはありません」との返答でした。また、足立区のホームページにある介助員登録申し込みを参考にしてよいのかさえも教えていただけませんでした。
個人で区内の大学にボランティアの問い合わせをしましたが、門前払いされました。
足立区社会福祉協議会のボランティアセンターに相談をして、運よく紹介をしていただいたケースがありますが、その後、その方は区内で別の支援員として引き抜かれ、次の行事ではまた一から介助員探しをしました。このような事例が何度もあります。毎年、足立区内で多くの方が追い詰められる状況が繰り返されています。
今後、同じように悩み苦しむ方がでないよう、しっかりと制度として構築して頂きたく、それと共に、介助員登録者が増えるような働きかけや工夫・改善を要望します。
障がいがある子もないも、等しく安心して学校行事に参加できることが、私たち保護者の切なる願いです。