予算委員会の質問⑦(3月8日) 中国残留帰国者
今回の予算委員会では4日に分けて質問を行いました。
今日は、3日目に行った質問の中から、「中国残留帰国者」の課題と、その対応について行った質問をご紹介いたします。
以前からも、このホームページで何度も取り上げていますが、足立区には中国残留帰国者の方が多く生活されています。
日本人でありながら、長く言葉も文化も違う土地で生活をされ、やっとの思いで故郷の日本に戻られた皆さんにとって、足立区がより暮らしやすい街にしていきたいと思います。
これまでに、中国残留帰国者の皆さんに対する情報提供の手段としての機関紙の発行や地元の皆さんとの交流会などを提案してきました。
これらについては、行政の皆さん、地域の皆さんのご協力で少しずつではありますが、確実に実現してきています。
私自身も、帰国者の皆さんから直接お話を聞くことはもちろんのこと、さまざまな支援団体や国、都なども含めた行政の皆さんと意見交換をさせていただいています。
足立区でも、いまはまだ区が主導的な立場で、中国残留帰国者の皆さんへの情報提供や交流を進めていますが、最終的には、地域が担い手となり、継続して行っていけるようにする必要があります。
この取り組みは、決して中国残留帰国者の皆さんだけでなく、足立区で暮らす外国出身の方への行政としての取り組みにも、発展・応用していけることだと思います。
足立区で暮らす「すべての人」にとって、やさしい街づくりを目指して、今後も取り組みを続けていきたいと思います。
*****以下、委員会での発言要旨(抜粋)です。*****
【長谷川】
本日、お昼、最後の質問者となりました。
様々なご提案をさせて頂きますので、より建設的で具体的なご回答を願致します。
以前からさまざまな形で質問、ご提案させていただいております、「中国残留帰国者の課題についてご質問させていただきます。
これまでに、地域交流会や情報紙「帰国者だより」の発行など、取り組みを進めていただいておりますことに感謝いたします。
【問】 そこで、まず現在までの帰国者だよりの発行状況、また編集に当事者の方を加えるなどの提案もさせていただきましたが、その検討状況などをお伺いします。
<中部福祉事務所長>
帰国者だよりですが、これは21年3月に初めまして20年度は1回、21年度は2回、22年度からは年間4回ということで、現在3回まで発行しておりますので、6回発行しております。
それから、帰国者の方を編集に加えるということですが、関係団体の協力を受けまして、外部編集委員として3人の帰国者の方をボランティアとして紹介をしていただいております。
今後は編集会議を随時開催して、中菊帰国者だよりの編集を進めていきたいと思います。
【長谷川】
ありがとうございます。
中国残留帰国者の皆さんは、とにかく情報が足りないということを良くお聞きしますので、今後も継続的な取り組みをお願いします。
次に、帰国者の皆さんが足立区で暮らす仲間として、地域に溶け込むなど地域との交流が、一番の課題です。
私も参加させていただいていますが、現在までに鹿浜や中央本町、花畑地域などで交流会が開催されています。帰国者の皆さんが口をそろえて、楽しかったと喜んでいらっしゃいます。
【問】 そこで、今後、より広く、また継続的に進めていくためには、地域のボランティアの皆さんが主体となり、積極的に取り組んでいただくことが重要だと思います。
そのような地域の核、リーダーとなりえるボランティアの育成など取り組みはしている、またしていく予定はありますでしょうか。
<中部福祉事務所長>
今後の取り組みではございますけれども、NPOや関係団体と連携をとりまして、特に帰国者1世だけでなく2世3世も含めましてボランティアを発掘・育成していく、モデル実施も含めまして連携を進めてまいりたいと考えております。
【長谷川】
今、おっしゃって頂けたようにNPOはじめ積極的にボランティアを行いたいという意欲のある、中国残留帰国者1・2・3世の方々がいらっしゃいますから、皆様のお力を頂きながら、是非とも地域の核となるボランティアの育成に取り組んで頂いて、足立区全域で地域交流会が行われるようお願いしたいと思います。
足立区で行う中国残留帰国者の皆様への取り組みが23区で一番といえる取り組みになるよう私も今後も検証と研究を重ねながら、様々なご提案をさせて頂きたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。