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予算委員会の質問③(3月2日) こんにちは赤ちゃん訪問事業

 今日は、予算委員会で行った質問の中から、こんにちは赤ちゃん訪問事業について行った質問をご紹介します。


 足立区では、生後3ヶ月までの赤ちゃんとお母さんを対象とした「こんにちは赤ちゃん訪問事業」を行っています。
 この事業は、出産後、まもないお母さんと赤ちゃんを専門の知識を持った担当者が訪問します。

 私自身も、こんにちは赤ちゃん訪問事業の前身の事業を利用させていただいた立場からも、大変有意義で、大切な事業であると考えています。
 しかし、対象者に対する訪問率を見てみると、ここ数年を見ると、60~65%と決して高くありません。

 こんにちは赤ちゃん訪問事業の申し込みが、出生届を受理する戸籍課とは違った窓口であること、事業自体の認知度が低いことなど、理由はさまざまだと思いますが、少しでも訪問率を上げるための提案をさせていただきました。


 例えば、原則として、生後3ヶ月までの赤ちゃんのいる家庭のすべてを訪問することにすれば、より確実ですが、個人差やプライバシーの問題もあります。

 そこで、手続きの煩雑さによる訪問率の低下だけでも回避できるよう、出生届を提出する窓口(戸籍課)で、こんにちは赤ちゃん訪問事業など、他の手続きの書類も受け付ける、いわゆる「手続きのワンストップ化」を提案しました。


 現在は、窓口で他の手続きのお声がけはしているとのことですが、区役所内を行ったりきたりするのではなく、必要な手続きがひとつの窓口で同時に出来るようになれば、区民の皆さんの利便性も高まると思います。
 これは、もちろん子育てに関する手続きだけのことではありません。


 区民の皆さんの利便性を向上させながら、こんにちは赤ちゃん訪問事業の訪問率も上げていく。
 そのような観点から、質問・提案をさせていただきました。

 今後も引き続き、より区民の皆さんのための「区役所」を目指して、職員の皆さんと一緒に取り組んでいきたいと思います。



*****以下、委員会での発言要旨(抜粋)です。*****

【長谷川】
 次に、こんにちは赤ちゃん訪問事業についてお伺いします。
 生後3か月までの赤ちゃんとそのお母さんを対象とした「こんにちは赤ちゃん訪問事業」、生後間もなくほとんど外出できないお母さんと赤ちゃんにとっては、本当に大切な事業だと思います。
 私自身も13年前に利用させていただき、訪問をしていただいた保健師さんから様々なアドバイスを当時いただき、よかったと思っています。

 対象者に対する訪問率を見てみると、ここ数年を見ると、60~65%と決して高くありません。
 この訪問率を上げる工夫が必要だと思います。


 現在、この事業への申込みとして、ハガキでの赤ちゃん誕生連絡票の提出を求めているようですが、この回収率が低いのが訪問率の低さの一因です。
 今回、選択肢を広げたということで、パソコンや携帯電話でできるようになったのは、やり方の一つとしてありですが、これをもっと区民の皆様が実際に利用しやすい仕組みに変えていくことも重要です。


【問】 そこで現在、戸籍課で出生届けを受け取るときに、この連絡票の「提出を呼びかける」ことはしているという話ですが、呼びかけるのではなく、同時に提出してもらい、戸籍課で受理をすることは出来ないのでしょうか?

<戸籍住民課長>
 現在、委員のご指摘の通り事業のご案内を、出生届の受理の際にしているところです。ご案内の際に本人からご希望があれば、署名いただき保健予防課の方へ回送して頂きたいと考えております。



【問】 もしくは、希望者の申し込みではなく、基本的に出生届が出された全世帯が訪問の対象となり、訪問を望まない人に、辞退届のようなものを書いてもらうような制度にできないのでしょうか。

<保健予防課長>
 こんにちは赤ちゃんの主旨から行きますとYesかNoかというような伺い方をするというよりかは、私の論としてはすべてのお子さんを対象にするという趣旨でございます。

 そのため、とりあえずこの事業があるということを認識していただいて、よく理解をしていただいて、それからハガキの記入欄には今悩んでいることはありますかというような記入欄もございますので、そのようなことを書いてもらうことで、私どももその方のニーズもわかりますし、こんにちは赤ちゃんの訪問事業の認識も、そのお母さんにとっても深まるということもございます。
 ただ希望するか否かのアンケート調査だけにはなりたくはないですし、趣旨が違うのではないかと認識しております。

<戸籍住民課長>
 出生届の届け出に関しましては、必ずしも赤ちゃんのお母さんが自らやってくる場合がない場合もありますので、その場合にはお客様自身でお父様が来られた場合には、その場で即断できない場合もございますし、その場で即断して○×というふうには考えにくいと考えております。


【長谷川】
 (このような状態では、)中々、申し込み票の回収率は上がらないと思います。
 母子手帳ももらった時には、このハガキが入っていることをお母さま方は既にご存じな訳です。
 どのように(この事業の)回収率を上げるか、その点で考えるならば、行政窓口のワンストップ化を戸籍課やまる乳の手続きをする子ども家庭部、両方で職員がお聞きすればよいのではと思っています。

 行政への届け出等の手続きの大きな課題の一つは、行政組織の縦割りにより、複数の部署に複数の書類を出さなければならないところにあります。

 区民の利用者の視点からのサービスを是非、心掛けて頂き、結果的には、これがスムーズな手続きに繋がり、区民の皆さんの利便性も向上し、区のサービスの徹底にもつながっていくよう、ぜひご検討をお願いしたいと思います。