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✩✩厚生文教委員会②【3歳児健診における目の疾病及び異常の早期発見・早期治療の実施体制の確立を求める請願】

白石正輝 委員長  受理番号4 3歳児健診でカメラ型のオートレフラクトメーターを用いた検査や視能訓練士・眼科医が視力を測る体制と各保健センターにおける相談窓口を早急に構築するよう求める請願を単独議題といたします。
 前回は継続でございます。
 この請願については追加署名がございましたので、区議会事務局次長から報告いたします。

 

区議会事務局次長 受理番号4 3歳児健診でカメラ型のオートレフラクトメーターを用いた検査や視能訓練士・眼科医が視力を測る体制と各保健センターにおける相談窓口を早急に構築するよう求める請願につきましては、7月14日付けで52名の追加署名の提出があり、合計で103名になりましたのでご報告いたします。

 

白石正輝 委員長  ありがとうございます。
 執行機関、何か変化はございますか。

 

保健予防課長 特段の変化はございません。

 

白石正輝 委員長  ありがとうございます。
 それでは何か質疑ございますか。

 

水野あゆみ 委員  目の健康について、前回の陳情説明資料にあるのですが、足立区では指導が特にないということで請願の要旨にあるのですけれども、足立区の現状としては3、4カ月健診において全員のしっかり診察を行っているとございますが、この他に何か指導されているのでしょうか。

 

保健予防課長 3、4カ月健診での追視や斜視の診察、また3歳児健診につきましては、そこでの、自宅で第一次健診をやっていただきまして、不安な方は第二次健診で3歳児健診のときに視力検査を行います。

 更に必要に応じて心配事がある者については問診をし、更に心配が必要な場合には精密検査票を発行しまして診療機関のほうに受診を勧奨しているところでございます。

 

水野あゆみ 委員  このうち、どれぐらい見逃されてしまうのかとか、そういう事態があったら大変に困ると思うのですけれども、それとはちょっと離れて、スマートフォンの普及が10年ぐらい前から始まって、昔はテレビに子守をさせたと聞いているのですが、今はスマホに子守をさせている、よくそういう現場を見ます。


 NHKの調査でも、123人中80人、少ない数なのですが、未就学児に見せていると。泣きやませるのに有効だから電車の中でも見せたりとか、そういう大事な会合で見せたりという状況があると思います。


 私も、肌感覚で言うとスマホを1、2歳児から普通に見せているご家庭が多いかなというふうな感覚がありまして、この電子機器から出るブルーライトに関しては、まだ科学的な根拠が分かってなくて、どれほど悪影響が出るのかというのもエビデンスがないということなのですけれども、それで10年ほど前の小学生の視力を現在のと比較すると5%、小学1年生と小学4年生に関して言うと5%以上低下しているのです。視力が1.0未満の割合が、5.45とか5.04%低下しています。これに関しては、区としてどのようにお考えですか。

 

保健予防課長 昨年の文教委員会のほうで、学務課のほうが10年前と今を比べたときに、視力が1.0については横ばいですけれども、0.3未満の子については増えているという、そういう報告をもらっているので、これについてはしっかりとした対応、衛生部が行うことができる健診とか様々な教室を通じて、そういうことの啓発をしていきたいなと考えているところでございます。

 

水野あゆみ 委員  これからICT教育ということで切っても切れない関係にあると思うのですが、渋谷区ではブルーライトカットのタブレットも導入しているということでもあります。


 で、今後ますます子どもたちの目の発達に関しては注視していかなければいけないと思うのですが、そういった意味でもオートレフラクトメーターとか、そういう機器、ハードに頼るのも必要かもしれませんが、やはり視覚の発達を妨げないという、悪化する前に予防するという努力がまず必要かなと思います。そういうソフトの部分が大事になってくると思うのですが、そういったことを指導する、そういった場というのを是非、赤ちゃんが生まれる前の極めて重要なファミリー学級などでやっていただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。

 

保健予防課長 衛生部としては様々な機会、水野委員ご指摘のようにファミリー学級、また3、4カ月や3歳児健診、そういう機会を捉えて定期的に目について、健康について、しっかりと意識啓発をしていきたいと思っているとこでございます。

 

水野あゆみ 委員  公益社団法人の日本眼科医会も冊子なども出しているのですが、子どもに長時間スマホを見せない、使わせないとか、使用時の姿勢や距離に気をつけるとか、そういうことも載っていますので、そういうのも参考にしていただきながら、親も祖父母もスマホが出てから初めての育児をされる方が多いと思うので、そういうのをしっかり認識させることが大事だと、この10年間で子育てした私としてはそう感じていますので、是非やっていただきたいなと思いますので、お願いします。

 

横田ゆう 委員  前回の審査で、練馬区では既に3台導入して効果的な利用がされているということが報告をされました。 また、それで弱視の要精密率は、足立区では2.8%で練馬区では10.2%となっているということです。


 練馬区で、オートレフラクトメーターで発見された子どもが精密検査につながって、2.8%の弱視の発見率ということで、23区平均で0.8%であるにもかかわらず非常に高いということは、既にデータとして明らかになっていると思います。


 他区、都の状況を保健予防課長会でいろいろと議論になっているというふうに聞いていますが、その後、他に導入したですとか、他区の状況というのは変化ありますか。

 

保健予防課長 機器の導入につきましては練馬区が最初で、次に千代田区、また今年に入りまして文京区が導入するというようなことは把握しておるところでございます。

 

横田ゆう 委員  やはり他区でも次々と進められているということだと思いますが、地方でも導入が進んでいる状況です。


 ちょっと新聞なんかで見ましたが、栃木県でも塩谷町に続き、矢板市でも導入されていると。このときの市の担当の方は、3歳児健診で問題がなかった子が、就学前の健診で弱視と判断されてしまったケースもあるということで、やはり機器を用いることで早期発見と治療につなげていきたいということで導入に踏み切ったということなのです。


 足立区でも早期発見が弱視の矯正を進めていくという上で非常に重要と思いますので、進めていただきたいと思います。要望です。

 

いいくら昭二 委員  先ほどの水野委員からの質問で、保健予防課長のご答弁の中で、今後、ソフトの部分というか、子どもたちの目の対策でしっかりとした対応ということで、それは昨年の文教委員会の報告を受けてということなのですけれども、それも1年ぐらいたっているのですけれど、その後どういうような対応は保健予防課長としてやっているのか、その点についてお伺いします。

 

保健予防課長 先ほど、文教委員会のほうで報告があったということは認識しているということで、区としては、既に、3、4カ月健診、あと3歳児健診等々におきまして、既に目に関する健康についての検査とか指導とかはしているということでございます。

 

いいくら昭二 委員  そうしますと、今、先ほどの質疑のご答弁はどちらかと言うと前向きに何か新たなことをやっていくような雰囲気での答弁だと私は認識したのですけれども、現状やっているのだからそれを継続していきますと、そういうような意味合いでよろしいのですか。

 

保健予防課長 今、スマホによる影響ということがありますので、それについてはファミリー学級とか様々な研修の中で、それについての危険性とかそういうことを保護者の方に啓発していきたいと、そういうことでの答弁をさせていただきました。

 

いいくら昭二 委員  そうしますと、また答弁の中で今後、意識啓発をしていくという話もご答弁されたのですけれども、何かちょっと意味合いが、であるならばその意識啓発は必要ないと思うのですけれども。


 ご答弁の中で、意識啓発もしっかりと進めていくというようなご答弁があったのですけれども、その点についてはどのような形で今後考えていくのですか。

 

保健予防課長 例えば、ファミリー学級につきましては、そういうところのへの小さい子への目の影響というのが正直ファミリー学級の中ではありませんので、そういうところを今回踏まえて、ファミリー学級の中で保護者に対して、こういう影響が、エビデンスとか、そういう科学的な根拠はないですけれども、やはりそれを長時間見ることによって目の障がいがありますとか、そういうところを保護者の方に周知していきたいと思っているところでございます。

 

いいくら昭二 委員  やはりこれは陳情で出ているのです。その中において、陳情で出てきたことに関しては区としても、であるならば、こういう形、更なるという思いとか、そういうものが何か私は欲しいかと思ったのですけれども、そういう部分において3歳児でと、私なんか思うには先ほどの水野委員の質問で、やはり3歳の前から本当に生まれる前からも保護者、母子の段階からもやっていってくださいというような中で足りないところという部分で、この陳情の要旨というのは少なくとも3歳のところで何とかやってくださいという思いが陳情だと思うのですけれども。
 これ、衛生部長どうなのですか。今後、何か新しい形はあるのですか。

 

衛生部長 水野委員からのご提案は、スマホなどで視力が落ちる可能性もあるわけだから、それを今までの3・4カ月や3歳だけではなくファミリー学級の段階から生まれる前の段階から親に保護者に対して啓発をしっかりして欲しいというご意見だったかと思います。


 その点に関しましては、確かにファミリー学級で子どもの視力について今まで触れることはほとんどありませんでした。ですので、この点は新たな視点として加えたいというふうに考えます。


 また今後、足立区ではあだち子育てハンドブックという資料がございますので、この改定の際にはそういったページも衛生部のほうから求めて、子どもの視力のページも是非、掲載したいと思います。

 

白石正輝 委員長  他に質疑ございますか。
      [「なし」と呼ぶ者あり]

白石正輝 委員長  質疑なしと認めます。
 それでは各会派のご意見をお願いいたします。

 

ただ太郎 委員  継続でお願いします。

 

いいくら昭二 委員  我が会派といたしましては、この委員会においてしっかりと議論を進め、足立区の政策により発展的にやっていきたいと思っておりますので、継続ということでお願いします。

 

◆横田ゆう 委員  やはり手遅れにならない早期発見のために、是非この問題については採択を求めます。

 

◆銀川ゆい子 委員  継続でお願いします。

 

白石正輝 委員長  それでは、本請願について採決をいたします。
 本請願は、引き続き継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。
      [賛成者挙手]

白石正輝 委員長  挙手多数でございます。さよう決定いたしました。