3月16日の公共施設更新・再配置調査特別委員会の内容
この日は午前中、公共施設更新・再配置調査特別委員会が行われました。
委員会では、「公共施設再配置のための指針」(案)の策定が議論されました。
人口減少、高齢者数の急増、担税力を担う生産年齢者数の減少に伴い、現在の公共施設数や施設配置では、大量の施設更新には耐えられず、区財政の硬直化を
招きかねない状況です。
そのため、足立区では、公共施設の総量削減や施設更新・再配置の方針を定めた「公共施設再配置のための指針」(案)を策定しました。
今後、区民の利便性を低下させないための、効率的な整備が必要となりますが、施設と施設のサービスのあり方を再構築するという発想に立って、複合化や統
廃合などを含めた公共施設再配置を計画的に進めることが重要です。
この指針では、「施設重視からサービス重視へ」と考え方を転換しています。
今後は「公共施設更新検討委員会」が4月に設置され、その中で、公共施設の複合化・統廃合などが、総合判断的に判断されていきます。
現在では、まだ個別の施設の計画案については、全てのリストを出せるとは言えず、まだ、全ての施設をアセットマネジメントしている段階でもないとの話で
した。
区民の皆さんの利便性と、施設の維持管理などにかかる経費のバランスを考え、効率的な再配置を行っていっていただきたいと思います。
***** 以下、委員会での議論の要旨(抜粋)です *****
【長谷川】
この指針を拝見させていただくと、とてもマクロ的な内容だと思いますが、この公共施設更新検討委員会から、ミクロ的な内容の個別計画案まで、区の方では
大体どれくらいの期間を考えていらっしゃいますか。
<資産管理部副参事>
ここの公共施設の検討委員会で、中期財政計画と分野別計画を比較しながらという形で、施設の更新にあたるものを検討の材料に乗せていくわけなんですけれ
ども、大体、中期財政計画が7、8年くらいのスパンがありますので、建て替えが、例えば5年ぐらいかかるとか、例えば10年先の更新にあたる施設が、こん
なものがあるということは、いまアセットマネジメントで分析してリストとして出すことが出来ると思います。
ただ、個別の計画として出てくるのは、例えば直近、3年後に建てかえるから、住民の方に説明しなければならないもの、あるいは10年先のものは、まだ
ちょっと深く検討しましょうと。
そういうことがありますので、個別の計画は、その時期、その時期によって違ってまいります。
一番早いものですと、もう来年以降に、この検討委員会が立ち上がったときに、例えば学校施設の今回出ております適正配置の計画などがこういった俎上に
上ってくれば、それは早い時期に出て行くと考えられます。
【長谷川】
できれば、それをまとめて個別計画案というものを、一通り大まかなものでいいですが、それを出すというのは可能でしょうか。
<財政課長>
個別計画というのは、そこの地域内で、その部分についてのものですから、その部分を区全体ということのところまでは、50年のスパンのものをいま経てる
わけには、なかなかいかないで、ですから、個別の計画のところの部分を中心に、その建設年度、例えば、大きなものだと建築に2年かかる。そうするとその前
に1年、設計がかかる。
その前に当然、地元の説明が必要となるということになると、足掛け4年、足掛け5年ぐらいのスパンのものを、個別の施設なり、その地域なりのものを出し
ていくというような形ですから、足立区中の全部のものを一遍で、ずらずら並べるのは、ちょっと不可能かと思います。
【長谷川】
公共施設のアセットマネジメントシステムというところで、例えば綾瀬二丁目の東部工事事務所の跡地というのは、こういうマネジメントを導入して、これか
ら運用を考えていくという検討素材の一つに入るのでしょうか。
<資産管理部副参事>
区の財産については対象とします。
ただ、その機会が、何年後に更新時期を迎えるからといって、それを自動に判断するのではなくて、前にもお話させていただいたように、こういう委員会の中
で、組み合わせとか、そういうものは政策的に判断するわけですので、機会で入れますけれども、それがすべて、結果として、そのまま出てくるよというわけで
はないということでご理解いただければと思います。