予算特別委員会 3月10日 Part1 「不妊治療助成」と「ヘブンアーティスト」
3月の上旬に行われました予算特別委員会の質問の内容を、議事録が届いたものから順にご紹介しています。
私は、今回の予算特別委員会で3回、合計60分の質問をさせていただきました。私の3日目の質問にあたる3月10日の議事録も上がってきました。
3月10日の質問では、「不妊治療への区独自の女性事業」、「足立区の公園へ東京都のヘブンアーティストを」、「足立区の防災協定について」、「防犯対
策について」などの質問を行いました。
本日は、3月10日のPart1といたしまして、子育て環境日本一の足立区を目指すための「足立区独自の不妊治療助成」、足立区を文化・芸術の発信地と
するために「ヘブンアーティストを足立区に」の2つのテーマについて、ご紹介します。
不妊治療の助成については、昨年の本会議での代表質問でも取り上げましたが、子供を望むご夫婦の負担を少しでも軽くし、足立区の将来を担う子供たち、若
い世代にがんばってもらいたいという思いから、再度、質問いたしました。
品川区などでは、東京都が実施している不妊治療助成のほかに、区独自の助成制度を設けています。
他の自治体とは、それぞれの財政的な事情などが違うことは当たり前ですが、先進的な取り組みをしている自治体から学び、足立区にもそれを取り入れていく
ことは、決して他の自治体の追随ではありません。(多くの自治体で、取り組みが始まり、足立区も慌てて取り組みを始めるというのでは、追随の批判を免れま
せんが…)
他の自治体の先進的な取り組みを調査し、本当に区民の皆さんのためになる政策を足立区へ導入することを検討することは、区民の皆さんのために働く区議会
議員だけでなく、区長をはじめ、区の職員の皆さんの大きな仕事のひとつだと思います。
不妊治療の中でも一般不妊治療まで助成の対象としている自治体は、まだまだ少ないですが、先進的に行っている自治体の評価を行いながら、足立区もトップ
ランナーの仲間入りを果たしてもらいたいと思います。
また、先日もこのホームページでもご紹介しましたが「ART ADVANCE ADACHI
2008」がシアターギャラリー1010で行われていました。
東京藝術大学の一部が足立区内に移転してきたのを機に、足立区を文化・芸術の発信地にしていきたい思いから、「ヘブンアーティスト」が活動できる場とし
て、足立区の施設の登録を検討するように提案しました。
−−−−−以下、議事録要旨(抜粋)−−−−−
【長谷川】
足立区では、妊婦健康診査公費負担制度が今回5回から14回にふえ、妊婦健診に関する財政的な支援制度は整いつつあると思います。これによって、全国的
に問題となっている妊婦健診を受けず、かかりつけのお医者さんも決まっていない妊婦さんが救急搬送でたらい回しになるということも防げるのではないかと期
待しています。
今後は、さらに子どもを産みたいと望むご夫婦にも着目し、足立区独自の不妊治療の助成に着手すべきだと思います。また、保険適用も視野に入れた、足立区
独自の不妊治療の助成も進めていただきたいと思います。
私自身も足立区で出産をし、子育てをしている経験を生かしながら、足立区を子育て環境日本一の区にしたいと考えております。
区長も、今回の予算の重点項目として子どもを挙げておられますし、気持ちは同じだと思っております。
品川区では、一般不妊治療への助成が行われていますが、足立区でも、東京都の助成対象になっていない初期の段階である一般不妊治療についても検討すべき
だと思います。
足立区独自の不妊治療の助成を行うことをぜひ進めていただきたいと思いますが、区長の見解をお聞きしたいと思います。
<区長>
いま委員は、品川区の例をお挙げになりましたけれども、どこの区がやっていると、だから足立区がやらなきやいけないという考えは、ちょっとおかしいと私
は思っております。
足立区が、与えられた財政状況の中でどのような施策を選択していくのかというのは、それこそ総体的な流れの中で、また、どのような選択肢をとることがな
るべく多くの区民の皆様方の福祉にかなうのかということを一つ一つ検討していくことが大事だと思っておりますので、足立区は足立区なりの流れの中で、選択
肢をとりながら考えてまいりたいと思います。
【長谷川】
足立区独自の予算もあると思いますけれども、品川区でもそういう一般不妊治療が行われていると、そういう先進区を見ながら、足立区でも、ぜひ足立区独自
の不妊治療を進めていただきたいと思います。
先はども申しましたが、足立区で安心して子どもを産み育てやすい、子育て環境日本一の足立区と言われるような先進区の足立区を目指していただきたいと思
います。ぜひ、前向きにご検討よろしくお願いします。
【長谷川】
次に、過日、上野公園に行きましたら、上野公園でヘブンアーティストのイベントが開催されていました。これは95組のパフォーマンスとミュージシャンに
よる大道芸のフェスティバルです。
ヘブンアーティストなど芸術性も持った人たちが自由に活動できる場がたくさんあれば、足立区が文化、芸術の発信地になることも可能だと思います。
東京都の定めるヘブンアーティストが活動できる公共施設として足立区は1件も登録されていませんが、なぜでしょうか。
例えば東綾瀬公園などは、駅からも近いですし、人通りも多く、綾瀬を代表する公園の一つです。また、日暮里・舎人ライナーの開通に伴い、舎人公園なども
注目される公園の一つです。
足立区の目玉と言える公園などを、ヘブンアーティストが活動できる公共施設として活用してもらってはいかがでしょうか。
<公園緑地課長>
東京都のヘブンアーティスト登録制度は、ちょうど6年前に始まったということでお聞きしておりますけれども、当初、東京都の施設に声をかけて、現在64
施設がこのヘブンアーティストの活動できる場ということで登録されております。
東京都の方は、上野にあります公園管理事務所が指定をしているわけですけれども、残念ながら足立区の公園は1ヵ所も登録されていない。
ただ、登録をしようと思えば、そこの施設管理者と、東京都の生活文化スポーツ局になりますけれども、そちらの方と契約を結べば追加は可能だということで
ございますけれども、ただ、追加は可能なんですが、実際にヘブンアーティストがそこに来てくれるかどうかというのは、それはヘブンアーティスト自身が場所
を選んで来るということがございますので、やはり集客力を高めていくということがまず大切かなと考えております。
【長谷川】
区長の目指されている足立区のイメージアップの作戦の一つとして、ぜひとも今後ご検討いただきたいと思います。