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医療的ケア児・家族支援について:陳情内容①

元受理番号21を単独議題といたします。前回は継続審査であります。
執行機関から説明をお願いします。

 

○こども支援センターげんき所長  請願・陳情説明資料の30ページをお開きください。件名、所管部課名、記載のとおりでございます。陳情の要旨でございますが、一つ目は、保育園、幼稚園、小学校、中学校でのインクルーシブ教育の拡大、二つ目は、医療的ケア児や重症心身障がい児を受け入れる保育施設の設置など実施体制を整えることを求めるものでございます。内容及び経過の1番、インクルーシブ教育の現状でございます。
(1)保育園幼稚園におきましては、障がい児、健常児が同じクラスで生活を共にしておりますが、その推進のための東京都のキャリアアップ研修、こちらにおきまして、令和3年度31名が研修修了者として認定されているところでございます。
(2)小学校・中学校での取組につきましては、副籍制度を利用して、都立特別支援学校に在籍しながら居住する地域の学校との交流を図る取組も行っているところでございます。次に31ページ目の2番目、医療的ケア児、重症心身障がい児の対応状況についてでございます。
(1)のア、令和3年4月から区立保育園3園で3名の医療的ケア児の受入れを開始をいたしました。この令和4年度におきましては2名新規入園をいたしまして、現在3園5名の児童を受け入れている状況でございます。また、(4)医療的ケア児の就学後の支援体制整備につきましては、こちら新規の取組でございますが、保育園関係者、養護教等、関係所管で構成される作業部会を設置をいたしまして、就学前後の切れ目のない医療的ケア児支援体制について現在検討をしております。本年度より2校の区立小学校で医療的ケア児支援の試行実施を予定をしているところでございます。
以上でございます。

 

ただ太郎委員長  ありがとうございました。
次に、過去の審査状況につきまして、区議会事務局長から説明お願いします。

 

○区議会事務局長  本陳情につきましては、都及び他区の動向や、医療的ケア児と地域支援作業部会などの検討状況を注視していく必要があることから継続審査となっているものでございます。

 

○ただ太郎委員長 それでは、何か質疑はございますか。

 

○長谷川たかこ委員  令和3年度に実施された実態調査によると、足立区内における医療的ケア児20歳未満の方々91名という御報告をいただいております。0歳から5歳が40名、6歳から11歳29名、12歳から14歳が6名です。
このような状況下で、足立区においては医療的ケア児支援に関する保健、医療、障がい福祉、保育、教育、連携、連絡調整、情報交換を図ることを目的に、令和元年度から医療的ケア児ネットワーク協議会が設置されています。目下の課題というのは学校の受入れということになってくるかと思いますが、つい先日、療育施設のつばさに行きました。

いろいろな諸課題を伺ってきました。コーディネーターや子どもたちが成長する過程でいろいろな課題が生じています。生じていますが、コーディネーター役という部分については、区行政で行うのはかなり厳しいのではないかと感じる次第です。当事者の声を吸い上げ、細かいケアができるところまで支援を広げていくとするならば、事業者を中に入れてほしいというお話いただきました。区として、是非とも建設的に考えていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

 

○支援管理課長  正に長谷川委員のおっしゃるとおりでございます。現在も、まだまだ知らないことが多過ぎますので、民間の方のお力をお借りしながら研究をしている途中でございます。

 

長谷川たかこ委員 成長とともに見えてくる諸課題をいち早く吸い上げ、如何に支援につなげていくかという点については、事業者との連携を密にしていかなくては、この医療的ケア児の支援は構築できないと思われます。実際に現場で働き、保護者の悩みを聞き、当事者である子どもたちの成長を見守っている事業者との連携を、これから区として是非とも強固に構築して頂きたいと思います。
令和3年、令和4年の報酬改定で、看護師の設置などを要件に医療的ケア児を支援した場合の報酬が設定されています。今回、この後の請願提出させていただいているスクールアシスタントの方々にも、たん吸引等の医療的ケア児の子どもたちに寄り添える支援員としても活躍していただけないかという声が事業所から上がっております。

会計年度任用職員になると思われますが、金額の問題も生じてきます。

医療的ケア児のお子さんに寄り添った支援員の単価の見直しを行い、スクールアシスタントを医療的ケア児の支援に入っいただくということをお願いしたいと思います。事業者からも発案していただきましたが、いかがでしょうか。

 

支援管理課長  現在、実はスクールアシスタントの募集の中で、介護職員等の方に特に申し込んでいただいております。また、給料面につきましても、資格を持っている、技術を持っているということで、ほかのスクールアシスタントの方よりは、時給については高くなっております。

長谷川たかこ委員  是非、事業者の声でもありますので、前向きに御検討いただきたいと思います。
国では、2021年6月に医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律が可決されています。保育園や学校の設置などに支援措置の責務があることを明確化していますし、国や自治体が医療的ケア児の支援を全面的に行う責務を負うことということが義務化されております。是非とも積極的に事業者との関係を強固に構築しながら、すぐにでも療育支援施設のつばさや、そのほか新規で事業を行っている事業者に行き、ヒアリングを重ねていただきたいと思います。よろしくお願いします。

 

○ただ太郎委員長  ほかに質疑はございますか。

[「なし」と呼ぶ者あり]

ただ太郎委員長  なしと認めます。
それでは、各会派の意見をお願いします。

にたない和委員  継続でお願いします。

長井まさのり委員  継続でお願いします。

はたの昭彦委員  採択でお願いします。

長谷川たかこ委員  採択でお願いします。

ただ太郎委員長  それではお諮りいたします。
本件は、継続審査とすることに賛成の方の挙手
を求めます。
[賛成者挙手]
ただ太郎委員長  挙手多数であります。よって、継続審査と決定をいたしました。