カテゴリー記事一覧

【過去の活動報告】


【活動カテゴリー】


【過去の議会報告】


【議会報告履歴】



文教委員会◇1「児童・生徒の介助員登録者を増やす工夫・改善及び行事介助員を探す際の保護者の負担軽減を求める請願」について

○古性重則 委員長  ご異議ないと認め、さよう決定をいたしました。
 次に、(2)受理番号13 児童・生徒の介助員登録者を増やす工夫・改善及び行事介助員を探す際の保護者の負担軽減を求める請願を単独議題といたします。
 新規付託でありますので、執行機関の説明を求めます。


◎こども支援センターげんき所長  お手元の文教委員会請願説明資料の1ページをお開きください。件名、所管部課名等は記載のとおりでございます。
 請願の要旨です。介助員の登録者が増えるような働きかけや工夫・改善を要望、2番として行事介助員を探す際の保護者の負担軽減という、この2点の要望でございます。


 現在の介助員の配置等の状況は、内容及び経過に記載させていただきました。
 まず、1番の(1)は、介助員配置までの流れでございます。アからウのような形で学校のほうに配置されます。
 (2)が、現在配置されている日常介助員の数でございます。7月現在で配置数94名でございます。
 (3)で、児童数で換算した日常介助員の配置実績、平成30年度でございますけれども、全体で93%の配置率でございます。
 同じく、平成30年度の行事介助員の配置数ですが、39件中36件で92%という状況でございます。
 いずれも配置できなかった事案につきましては、学校内で工夫をして対応していただいたというような事例でございます。
 (5)が、現在の介助員の募集方法でございます。区ホームページなどで募集をしておりますけれども、なかなか人材確保には苦労しているというところでございます。


○古性重則 委員長  それでは質疑に入ります。
 何か質疑ございますか。


◆長谷川たかこ 委員  こちらの件ですけれども、当事者の方々から痛切なお声が届いております。介助員、この部分で探せない、学校のほうからも保護者も探してくださいと言われているのが現状だということです。保護者の方々が探すときに、勤務時間、報酬などは全くわからないために声を掛けることもためらわれると、あと、足立区のホームページにある介助員登録申込みを参考にして良いのかも区のほうに聞いても教えていただけない、それから、個人で区内の大学にボランティアの問合せをしたけれども門前払をされてしまった。それから、ボランティアセンターとか社会福祉協議会に足を運んで相談しても、運よく紹介していただいたケースがあっても結局、区内で別の支援員として引き抜かれてしまって、次の行事でまた一から介助員探しをしていると、こういう事例が何例もあるというお声を聞いています。
 区として、介助員募集方法というのを今3つ上げられましたけれども、このような当事者の悲痛なお声を聞いて、今後どのように改善されるおつもりでいらっしゃるか、お聞かせいただけますでしょうか。


◎支援管理課長  募集につきましては、まだまだ工夫の余地があると考えておりますので、まず、募集方法等について見直しをしていきたいと考えております。

◆長谷川たかこ 委員  具体的に、どういうふうな形でやっていくのが良いのか、例えば他区の状況とか、そのようなことも是非、参考にしながら考えていただきたいと思います。今のご答弁では、余りにも漠然とし過ぎて、どのようになされるのかが見えてきません。

◎こども支援センターげんき所長  人材募集につきましては介助員ではないのですけれども、私どもこども支援センターげんきの教育相談課のほうで登校サポーターであるとか、そういう方たちの募集について今年度、説明会などを開催して、一定の手応えがあったというような事例もございますので、私どもこども支援センターげんきの中でもそのようなことを一緒にやったりとか、いろいろな工夫が可能であると思っております。
 したがいまして、具体の方法はもうちょっとこれから詰めさせていただきますけれども、そういう改善策に取り組んでいきたいということ、また他区の状況につきましては現在、把握をしておりませんので、その辺りの情報収集についてはこれからやらせていただきまして、より良い方法があれば是非、取り組んでまいりたいと思います。


◆長谷川たかこ 委員  是非、他区がどういう状況なのか、数値なども含めて出していただけるとありがたいです。いかがでしょうか。


◎支援管理課長 では、他区のほうにつきましても情報を集めたいと思っております。 


◆佐々木まさひこ 委員  私のほうからは、まず介助員の登録名簿に登録されている人数ってそもそも一体何人ぐらいなのか、まずお聞きしたいと思います。


◎支援管理課長 8月20日現在で、50名が登録されております。


◆佐々木まさひこ 委員  そうしまして、例えば内容及び経過の中で、平成30年度で日常介助員が67件か、結局配置できたのが62件、これで登録員名簿から選任された人と、それから保護者とか学校が探した割合というのは、どういう感じになっていますか。


◎支援管理課長 申しわけありません。今年度、令和元年度につきましては数字が上がっておりますが、昨年度につきましては、まだ調査をしておりません。申しわけありません。


◆佐々木まさひこ 委員  今年度わかっているのだったら、それを教えてください。


◎支援管理課長 失礼いたしました。今年度につきましては、日常の介助員、配置は97名、そのうち登録された方が49名、51%でございます。
 行事の介助員につきましては57名の配置、そのうち登録者が25名、44%になっております。


◆佐々木まさひこ 委員   そうすると例えば日常介助員は、学校保護者で48名参加したことになりますけれども、この中で保護者の方がお探しになった件数というのはわかりますか。


◎支援管理課長  申しわけありません。正確な数字はつかんでおりません。


◆佐々木まさひこ 委員   この請願を見ると、結局、学校から「保護者の方も探してくれ」と言われて非常に苦労しているというお声もあるわけですけれども、今、こども支援センターげんき所長からもお話がありましたけれども、登校サポーターなども応援をもらいながら、名簿登録者数をまず増やしていかないといけないのだろうなというふうに思います。
 結局、内容及び経過の中で、承認数が67件で62件、それから行事の介助員でも39件承認されて36件、結局、必要があると判定された中で配置できなかった人数が少数ながらもいらっしゃるという状態はよくないだろうというふうに思います。100%そういう必要があるというふうに判定されたのであれば、介助員をつけてあげることは教育委員会としても義務だろうというふうに思うのですが、ここら辺に関してはいかがですか。


◎支援管理課長  100%を目指して頑張っていきたいと思います。


◆佐々木まさひこ 委員  あと、来年、東京オリンピックで高学年、小学校3年生以上でしたっけ、3年生、1、2年生があれですけれども、こういった場合にも備えて介助員を今後どうしていくのか、方針もあるでしょうけれども、こういったことも含めて検討していただきたいと思いますが。


◎こども支援センターげんき所長  オリンピックでの派遣につきましては、今現在どういう状況になるのか私どもも把握しておりませんので、介助員まで果たして認めていただけるのかどうかもわかりかねている状況でございます。
 ただ、いずれにいたしましても、更に人員の確保、ご協力をお願いしていく働き掛けは重要だと思いますので、それに関してはしっかり取り組んでいけるように、いろいろ検討してまいりたいと思います。


◆ぬかが和子 委員  オリンピックの関係は、このあとの報告事項で質疑しようと思っていたのですけれども、ただ、昨日ちょうどスポーツ議連の役員会が行われて、私も驚いたのは普通学級で引率で20名に1人、それから特別支援学級で引率は4名に1人しか現状では認められていないというお話を伺って、本当に驚いたのです。それでは特別支援学級のお子さん、いろいろなお子さんがいる中で、先生が引率していって安心に本当に連れていって過ごすことができないということがあって、これは教育委員会だけの課題ではないのだけれども、とりわけ特別支援を要するお子さんへの介助とか引率の配置の数ですね、これは柔軟性をもってやるように強く申入れをしていっていただきたいというふうに思っているのですが、どうでしょうか。


◎教育指導課長  我々もぬかが委員のおっしゃった内容と全く一緒の要求を今、都に上げているところでございます。現場からも意見を聴取しまして、それをもとに、あと教育委員会の意見も足してという形ですが、いかんせん、今のところ引率者についてはチケット配布は認めないというところの線が出ているところが、今の現状でございます。
 今後、9月以降にまた動きが出るということですので、またそちらでも引き続き要望等は上げてまいりたいと考えております。


◆ぬかが和子 委員  そうしないと結局は、みんなを連れて行きたいということがあっても、その環境が整えられないということでは困るので、是非、強く申入れしていっていただきたいというふうに思います。
 その上で、請願のところにあります介助員の関係で、先ほど佐々木委員も幾つか質疑をしていたのですけれども、実際の待遇がどうなっているのか、どういう契約体系になっているのか、それから報酬等々はどうなっているのか等をまずお伺いします。


◎こども支援センターげんき所長   現在、介助員の方は、区の臨時職員として雇用させていただいております。賃金といたしましては、時給1,100円というような形かと思います。


◆ぬかが和子 委員  時給1,100円で、1日は何時間というふうになっていますか。


◎こども支援センターげんき所長 1日は5.5時間の枠です。


◆ぬかが和子 委員  そうしますと、1,100円は新しい最低賃金は上回っているものの、人材難の中ではなかなか大変と、それから交通費はどうなっていますか。


◎こども支援センターげんき所長 区の臨時職員ということですので、現在、交通費は支給しておりません。


◆ぬかが和子 委員  なぜ臨時職員なのかと、臨時職員って短期ですよね。要綱専門非常勤ですと1年ごとの更新ですけれども、臨時職員ですから恐らく半年とか、そういった形での更新になっていくということでは、せめて要綱専門非常勤職員、きちんと確保するというような体制にはならないのでしょうか。


◎こども支援センターげんき所長 この介助員の制度の成り立ちそのものが、もともと身体に障がいのあるお子さんへの支援というようなところから始まったかと思います。
 現在は、発達に課題のあるお子さんへの支援などもついておりますが、そういう中でなかなかこれまでの専門非常勤というところでの専門性というところをそれほど高く求めておりませんでしたし、また定数管理の課題などもありまして、よりやりやすい形と言いますか、現場での対応がしやすいというような中で、臨時職員という形態で長年推移してきたかなと思っております。
 ただ、今後の人材確保その他も含め、また非常勤の職員の制度についても会計年度任用職員であるとか、いろいろ制度改正もございますので、どのような形が最も望ましいのかというところは、我々も今後検討していかなければいけない課題というふうな認識でおります。


◆ぬかが和子 委員  集まらないという中に、先ほど条件がわからないということもあったけれども、合わせてそういう条件、交通費も出ないという、そういう条件の改善というのも必須だろうというふうに思うのです。
 それとともに、確かに制度の成り立ちとして私も覚えているのですけれども、私たちが小・中学校に通っていた頃は主に身体の方の介助というのが中心であったのです、区内で。
 だけれども、今はそうではない。いろいろな軽度発達障がいも含めて、いろいろなことで介助が必要だとうケースが増えているっていう、在り方も変わってきていると、だからこそ研修なんかもやられているんじゃないかと。
 聞くところによりますと、合同研修のような研修会も、一切無報酬で自腹で交通費も自分が払って参加していくと、ここを本当にちゃんとした知識を持って接することができる人、登録者を増やしていくという立場で待遇とかも、今、他も含めて他の分野もそうですけれども是非、見直していっていただきたいと、もう一度答弁をお願いします。


◎こども支援センターげんき所長   まず、先ほど私がご答弁いたしまして、交通費は払っていないというところで、これは区の臨時職員全てそうですけれども、賃金の中に交通費分も考慮したものというような設定だという形かと思います、これまでのところはです。
 今後につきましては、今様々なご指摘もございましたが、我々も今後、様々考えていかなければいけないところがありますし、何と言っても人材確保であるとか、より支援の専門性というようなところを考えていきますと、この辺りの課題について今後、検討していければというふうに思っております。


◎副区長  来年度から会計年度任用職員制度が始まりまして、今、人事課のほうでその辺の雇用形態をどうするのかと、今、総洗いしているところでございます。 ですから、11月、12月ぐらいまでにはその方向性を示して、臨時職員の対応についても交通費を確か払えるようにお聞きしておりますので、そういったことも含めて整理させていただきたいと思っております。


◆ぬかが和子 委員   今、会計年度任用職員になれば、今度、期末手当等々も生じてくるというような関係もありますし、待遇も、もともとはこれは地方公務員の分野においても同一労働同一賃金という国からの流れの中で、会計年度任用職員の制度、仕組みが生まれていますので、そういう立場で是非やっていっていただきたいと思いますし、仮に時給1,100円で交通費が含まれているという考えにしちゃうと最低賃金を割りますから、そういう点では是非そこはしっかりと認識していっていただきたいと思います。
 その上で、私が聞いた話の中で、現場のほうで介助員が必要だというふうに判断しても、身体に障がいがあるお子さんの場合は認められやすいということなのだけれども、知的や発達障がいの場合に認められないケースもあるのだということを聞いたのですけれども、新規の場合ですと例えばどのぐらい承認、非承認あるのか、わかれば教えてください。


◎支援管理課長   今、数はすぐに出てこないのですが、不適にしているケースがあるということは事実でございます。
 なぜ不適かと言いますと、本人が自力で何かできる、又は学級内で担任又は学年等で対応ができるケースについては、これは認めていないというケースでございます。後ほど、数を確認いたします。


◆ぬかが和子 委員   現場で何も誰でもかれでもつけようと、つけてという意味で申請を出すわけじゃないわけです。申請の、事前に私もこれをいただきましたけれども、介助を希望する生徒、希望の実態調査票って細かく、こういう状況だから必要なのですということを全部書き込んで、現場の先生や校長に出して、校長先生から出して、そういうことで出ているものなわけです。
 しかも、それが足立区の場合は今度はこども支援センターげんきのほうでコーディネータが関わって、そして経過観察のようなものもやって、それで初めて判定会議でオーケーとか非承認というようなことになると。ある学校では、2年も却下されたという例もお伺いしました。
 じゃあ、足立区だけなのか、全部の区がそうなのかということも聞きましたら、他の区ではそのようなこども支援センターげんきで経過観察をしながら承認の判定委員会をやるだと、こういう手続なしに本当に必要性が認められれば現場の判断できちんと認められると、そういうケースもあるということをお伺いしました。
 子どもの発達って待ったなしなので、現場で必要だと感じたときに機敏に配置ができるように、そういった手続の簡略化、簡素化も含めて検討するべきだと思うのですが、どうでしょうか。


◎支援管理課長  簡素化につきましては、努力してまいりたいと思います。なお、委員会等については現在、毎週1回開き、すぐ対応できるようなことはやっております。


◆ぬかが和子 委員  ただ、そこに行くまでにプロセスもあるわけです。いろいろ経過を見てとか、そういうことでいくと、そこを他の自治体の例も倣いながら検討していっていただきたいと、とりわけ今の場合ですと本当に常に見守りが必要なお子さんとか、緊張しやすくて安心感を得るために常に支援が必要なお子さん、発作がいつ起こるかわからない、てんかんに近い、そういうお子さん等を常時介助が必要だと思われるようなケースでも却下されているという事例もあるということなのです。
 何でなんですかと、現場で私聞いてみたところ、身体の方はわかりやすくて承認されやすいのだけれども、現場の感覚でいきますと障がいがあるだろうと思われるお子さんでも、その子が静かで自傷行為とかがないと、またどこかに走り回ってしまうという行為がない場合だと却下されやすいと、こういう状況もあるということをお伺いしました。
 でも、本当に子どもの発達成長のために支援をしていくという立場で見たら、請願の最初にありましたような探すため、登録するための人をきちんと確保することや、また登録の仕組みを変えていって本当に安心した待遇にしていくということと合わせて、この手続の簡素化というのはどうしても必要と、そして現場のニーズをなるべく反映していくようにしていく必要があるというふうに思っているのです。もう一度お答えをお願いします。


◎支援管理課長  現場の声につきましては、重視しております。また、現実に私自身も何か介助が必要といったときに申請をした場合につきましては、専門家に来ていただきまして、却下の場合につきましても、こういうような支援ができるというような助言もいただいているケースもありましたので、その点も事実あったことも頭に入れて現場を大事に、また本人をまず優先して努力していくと、現在のところはそのようにお答えしたいと思います。


◆ぬかが和子 委員  是非、本当に手続も簡素化して、現場の意向を反映するということでやっていただきたいと思いますし、それと先ほどちょっと申し上げた研修会です。こういうものもスキルを上げるためにやる研修会なわけです。もともとの同一労働同一賃金のような考え方からいけば、これも自腹で参加して交通費も出なくてというんじゃなくて、しっかり登録者を増やす、スキルを上げていくというためにも区として責任を持ってそういう方々が出ていけるように改善もしていっていただきたいと思っているのですが、どうでしょうか。


◎こども支援センターげんき所長   先ほど副区長のほうからもお話がございましたが、会計年度任用職員ということで来年度から変わってまいりますので、その辺りも含めまして、どのような対応が可能かについて今後しっかり検討してまいりたいと思います。


○古性重則 委員長  他によろしいですか。
      [「なし」と呼ぶ者あり]

○古性重則 委員長  各会派の意見をお願いいたします。


◆かねだ正 委員  新規付託ということもありますので、更に議論を深めてまいりたいと思いますので、今回は継続ということでお願いします。


◆佐々木まさひこ 委員  様々に今後、努力をしていくということで、経緯を見守りたいと思いますので、継続を主張します。


◆ぬかが和子 委員  先ほど申し上げたような、介助員の登録者が増えるように待遇を改善すること、それから仕組みを簡略化すること、こういったことは本当に必須だと、そして登録者というのをよく臨時職員だと短期で、そういう短期のスパンが必要なんという考え方もありますけれども、一方で他の分野でも産休代替とか、何人来るかわからなくても一定数をしっかりと確保すると、そういう考え方のもとにやっていく必要があるだろうというふうに考えています。
 ここの請願の趣旨でありますことは当然と、当たり前だというふうに考えておりますので、是非これは議会で採択をして意思を示す必要があると考えています。よって、採択を主張いたします。


◆長谷川たかこ 委員  是非とも今後こういうことで悩み苦しむような保護者が出ないように、介助登録員の登録者が増えるような働き掛けの工夫改善を是非、進めていただきたいと思っております。
 まだ、もう少し議論を重ねていきたいということと、他区の状況をどういう形で登録者を増やしていくように改善を図っているのか、その部分について資料のほうも提供していただきたいと思っておりますので、継続でお願いいたします。


○古性重則 委員長  変更はないですか。いいですか。


◆長谷川たかこ 委員  じゃあ、採択で。もともと私が紹介議員です。採択です。


○古性重則 委員長  本件は、継続審査とすることに賛成の方の挙手を願います。
      [賛成者挙手]
○古性重則 委員長  挙手多数であります。
 よって、本件は継続審査とすることに決定をいたしました。