東京武道館での福島からの避難者の受け入れ
受付では、放射線のチェックもあります。床には畳が敷かれています。
毛布などの支援物資です。パンと水が支給されています。
昨日17日の15時に東京都のプレス発表があり、17時から東京武道館で福島原子力発電所の事故により避難された方の受け入れを開始しました。
当初の発表では、避難所の期限が3月末までになっており、その後の対応を心配してしまいましたが、都議会議員の大西さとるさんが早速、都庁の担当者の皆様とお話をしてくださり、味の素スタジアム(調布庁舎)や東京武道館での受け入れは3月末で終了という訳でなく、状況に応じて延長もありうるとのことでした。
東京武道館では、18日13時現在で、66世帯152人(男性97人、女性55人)の皆様が避難生活をされています。(東京武道館としては、およそ900人収容可能です。)
受け入れ態勢としては、一時避難場所としての居住スペースのみの提供で、衣類や食料は各避難者個人で対応することになっています。
足立区としては保健師を4名派遣し、周辺マップと医療情報(病院関係の所在地)を提供しています。
私も避難されている皆様の状況を少しでも把握するために、中も拝見させていただきました。最初に拝見させていただいた柔道部屋は、すでにいっぱいでした。中には、子ども連れの方々もいらっしゃいました。(腰までのつい立てがあり、少しでもプライベートの空間を確保する工夫がされています。)また、大ホールには畳が敷かれ、これから受け入れる体制が整っていました。
私が武道館にいるときには、ひっきりなしに地元の皆さんからボランティアをしたいとの申し出がありました。
すでに20数人もの方々からの申し出があったとのことです。
現在は人手が足りていること、しっかりと管理された中で支援活動が必要なことから、東京武道館の避難所では、現場でのボランティアの登録・受け入れをしていません。
お手伝いをしていただける方は、下記の社会福祉法人 東京ボランティア市民活動センターに問い合わせてもらいたいとのことでした。
■社会福祉法人 東京ボランティア市民活動センター
03-3235-1171 (受け入れ窓口を紹介してくださるそうです)
今日、避難所の状況を拝見させていただき、私なりに必要に感じたことを自宅に戻ってから役所の担当職員の方々にお話をさせて頂きました。
例えば、子ども達の就学の問題です。
もうすぐ、春休みになるため、喫緊の課題ではありませんが、避難生活が長期化した場合には、考えておかなければなりません。
文科省から、避難先での学校の受け入れを行うようにと各自治体に通達が来ているそうですが、現在、避難者の中で児童生徒がいるご家庭では、足立区の学校に一時的に通学されるお子さんが4人ほどいらっしゃるとの話でした。
区として東京武道館にいる方々にも、避難生活が長期化した場合は、足立区の学校に一時的に通えるような手続きができないか担当部署にお話をさせて頂きました。
今後、状況を確認しながら積極的に検討してくださるとのことです。
また、避難されてきた方々が少しでも生活しやすくなるよう、移動手段となる自転車の無料貸し出しを区として出来ないか、担当部署にご提案をさせて頂きました。
多くの方は自動車で避難されてきているようですが、ガソリンの問題もありますし、やはり近所への買出しには自転車が便利です。
自転車の管理の問題もあるかと思いますが、ボランティアの皆様などのお力を借りながら管理することも可能だと思います。
さらには、避難されている方々の「お風呂」の問題もあります。
区内には銭湯もありますが、避難生活をされている方の経済的な負担の問題もありますので、区として、また受け入れ主体である都として何か出来ることがないか、あらゆる可能性を検討していきたいと思います。
今後も東京武道館に足を運びながら、被災され遠く足立区にまで非難されてきた皆さんの生活の不安を少しでも減らすことが出来るよう、地元の議員として、少しでも皆様のお役に立ちたいと考えています。
具体的に、今すぐにでも出来ること、中長期的な視点で必要なことなど、区役所の職員の皆さんと、また区だけでは対応できないことは、都議会議員の皆さんにもご相談し、それぞれご協力をいただきながら取り組んでいきたいと思います。