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代表質問の内容②「カラーも含めたユニバーサルデザインについて」

 前回に引き続き、今回は「カラーも含めたユニバーサルデザインについて」行った代表質問をご紹介します。

 このテーマは、私がライフワークのひとつにしているものです。

 3年前に初めての代表質問で提案させていただいて以来、近藤区長をはじめ区の職員の皆さん、区民の皆さんのご理解とご協力を得ながら進めてきました。
 結果、足立区は全国の自治体と比較しても、先進的な取り組みをしていると言えると思います。

 時間の都合で今回の質問では取り上げませんでしたが、今後はハード面に加えて、周知啓発活動などのソフト面にも、どんどん力を入れていきたいと思います。

 例えば、先日ご紹介した都庁への視察では、都の事業にもある人権教育推進校の「人権教育プログラム」の一つとして、カラーも含めたユニバーサルデザインが取り入れられないかについて、検討をしてきました。
 また、質問に挙げた区の管理職職員への研修会の他にも、未就園児のママの人権研修(保健所指導や子育てサロンに入れていくことも検討)、学校での人権教育などにも取り入れることも提案していきたいと考えています。


 カラーも含め、ユニバーサルデザインの問題は、皆さん一人一人の意識、気遣いで解決していける問題です。
 一人でも多くの方が理解し、意識を持てるような環境をつくり、「みんなにやさしい街 足立区」を目指したいと思います。



*****以下、本会議の議事録の要旨です*****

<長谷川>
 次に、みんなにやさしい街 足立区に向けた取り組みの一つであるユニバーサルデザインについてご質問いたします。

 区の印刷物や小中学校の施設などにカラーユニバーサルデザインの考え方を導入した足立区の取り組みは、全国的にも先進的な取り組みとして評価されています。
 今後、まちづくり推進会議にも、ぜひ、カラーも含めたユニバーサルデザインの専門家を加えていただくなどして、足立区としての取組を着実に広げて頂きたいと思っています。


【問】 そこで、学校内の案内板などをカラーに関するユニバーサルデザインに配慮して作成し、全国的にも先進的な取り組みとして注目されている新田学園の取り組みと、今後の他の学校などへの展開等について、区の見解をお伺いします。

<学校教育部長>
 学校施設におけるカラーユニバーサルデザインについてお答えいたします。
 本年4月に開校した新田学園につきましては、主に学校内の案内表示に関しましてカラーユニバーサルデザインの視点を取り入れております。
 今後の学校施設更新におきましても、足立区公共建築物整備基準に基づいた取り組みを行ってまいります。


<長谷川>
 次に、今年の4月より、「足立区公共施設等整備基準」、その詳細基準となる「足立区公共建築物整備基準」にカラーユニバーサルデザインの考え方が導入されました。

【問】 例えば、ギャラクシティや中川区民事務所など、今後改修・新設が予定されている区の施設は、スロープや点字ブロックの設置などに代表される従来のユニバーサルデザインに加え、色使いなどにも配慮するカラーユニバーサルデザインの考え方が導入されることと解釈してよろしいでしょうか。

<資産管理部長>
 私より公共建築物に対するユニバーサルデザイン導入の考え方についてお答えいたします。
 区では今年度より「足立区公共建築物整備基準」を施行して、区の施設整備の際には適用可能な範囲で、基準の内容を盛り込めるよう取り組みを進めております。
 ギャラクシティや中川区民事務所など、今後の施設整備にあたりましても、カラーも含めたユニバーサルデザインの考え方を導入し、すべての人にやさしい施設づくりに取り組んで参ります。


【問】 以前、現場で実際に携われる区の職員の皆さんには、カラーユニバーサルデザインの講習会が行われました。
 今後、取り組みをより効果的に行うために、今度は、庁内的に区の部課長を対象としたカラーも含めたユニバーサルデザインの講習会を実施していただきたいと思いますが如何でしょうか。

<都市建設部長>
 ユニバーサルデザインの講習会について、お答えします。
 現在、専門家の意見を聴きながら、カラーユニバーサルデザインも含めた「(仮称)足立区ユニバーサルデザイン指針」を、関係部課と協議し、作成をしているところでございます。
 作成した指針の周知につきましては、管理職も含め、必要な対応をして参ります。


<長谷川>
 次に、私が区の印刷物などの色使い、カラーに関するユニバーサルデザインの問題を最初に取り上げたのはハザードマップ・防災マップの色使いがわかりにくいという区民の方からの相談でした。

 人の命、安全にかかわる問題ということで、早速、区長をはじめ区の担当の皆さんのご努力により、カラーユニバーサルデザインに配慮された防災マップが完成しただけでなく、区のさまざまな印刷物、案内表示などにも取り組みが広がりました。

 しかしそれ以来、課題となっているものの一つに、洪水などの際に浸水予想などを色で表しているハザードマップがあります。

【問】 更新時期が近付いている足立区のハザードマップに関しては、情報元の国土交通省、国土地理院などとの調整も必要となり、カラーユニバーサルデザインの考え方を導入するにあたり難しい点もあるかもしれませんが、ぜひとも取り組みを進めていただきたいと思います。
 区の見解をお伺いいたします。

<都市建設部長>
 ハザードマップについてお答えをいたします。
 足立区のハザードマップは、平成19年10月に作成し区内全戸配布並びに転入者への随時配布を行ってまいりました。
 現在、在庫がわずかとなり、配布を一時休止しホームページ及び窓口での閲覧により対応しております。
 また、再発行に向け内容の修正について、国や都と調整中でありますが、印刷に際しては、可能な限りカラーユニバーサルデザインに対応した洪水ハザードマップを作製する予定です。



<長谷川>
 次に、ユニバーサルという点から、もう一点、ご質問をさせていただきます。

 現在、多くの自治体の庁舎などの公共施設で、目の不自由な方のための音声ガイドシステムが導入されています。
 これは送信機で音声ガイドを流し、目の不自由な方は専用の受信機でそれを受けることにより現在、自分がどんなところにいるのか、どちら に向かって歩けばいいのか、などを知ることができるものです。

 全国の自治体で導入が進んでおり、東京23区内でも、庁舎の入り口や主要な個所、トイレの案内など、すでに20の区で導入されています。

【問】 足立区でも音声ガイドシステムをモデル的に区役所本庁舎の主要な場所に導入してはと思いますが、いかがでしょうか?

<資産管理部長>
 次に音声ガイドシステムについてのご質問にお答えします。
 音声ガイドシステムは、視覚障がいのある方には必要な設備と認識しております。

 現在、区施設でも、竹の塚センターや障がい福祉センター「あしすと」に設置しており、今後、新築や改修する施設については導入をして参ります。
 既存施設の中で、視覚障がいのある方の来庁者が多い本庁舎に音声ガイドシステムをモデル的に導入することにつきましては、検討してまいります。