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勉強会「孤独死を防ぐ」~社会問題としての孤独死~

今日は「孤独死を防ぐ」~社会問題としての孤独死~という内容で、勉強会に参加をしてきました。

超高齢化社会・無縁社会・個人の価値観の変化などといった社会背景の変化によって、「孤独死」は増え続ける傾向にあります。

各自治体における高齢化とどのように向か合えばよいのか、また社会的弱者と呼ばれる人々の暮らしをどのように支えていけばよいのか、「孤独死を防ぐ」という視点から自治体における政策を勉強してきました。

東京都の65歳以上の高齢者人口は2010年の国税調査によると、約264万人で総人口の20.4%になります。また、東京都の高齢者人口は2015年までに急速に増加し、高齢化率は24.2%、2035年には30.7%に達し、都民の3人に1人が65歳以上の高齢者という超高齢化社会が到来することになります。

また、都内の高齢者世帯数は、65歳以上の単独世帯は2025年には82万世帯を超え、総世帯数の13.0%、75歳以上の単独世帯は約50万世帯で総世帯数の7.7%となると推計されています。直近の2010年の国税調査による東京都の65歳以上の高齢者単独世帯数は約62万世帯、75歳以上は約32万世帯となるとのお話でした。

 昨年の12月議会で、足立区では高齢者の孤立化や孤独死を未然に防ぐために「孤立ゼロプロジェクト」推進に関する条例を制定しました。今まで町会や自治会の地域団体の活動に対して個人情報が障壁となり、区から情報を受けて広範な見守り活動が制限されていましたが、この条例を制定することにより、区が町会や自治会に対して実態調査のための住民リストを提供することが可能となり、地域での見守り活動を強化することができます。

具体的には、住民基本台帳を基に自治会や町会役員、民生委員らに70歳以上の単身世帯と75歳以上の高齢者のみの世帯の住所、氏名、年齢、性別情報が提供されます。足立区では約3万3500世帯が該当します。

 この数を見ても、各自治体間における「高齢者の自立と尊厳を支える地域づくり」「誰もが住み慣れた地域で暮らし支え合う地域づくり」は潔緊の課題です。

この足立区の取り組みが、現代社会が抱える深刻な問題解決につながるよう、私もさらに研究をつづけ、議会で提案をしていきたいと思います。