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厚生員会の視察①広島県尾道市「尾道方式地域包括ケアシステム」について

11月18~20日までの2泊3日、厚生委員会の視察に行きました。
広島県尾道市から始まり、福岡県北九州市の視察です。

先ず初日は、広島県尾道市「尾道方式地域包括ケアシステム」についてお話しを伺ってきました。

広島県尾道市は人口142,915人、64,483世帯、面積285.09k㎡です。
高齢化率が高まっている中で1994年尾道市医師会は「尾道市医師会高齢者医療ケアシステム整備・基本コンセプト」を策定し、「尾道方式」と呼ばれる在宅主治医機能を中核とした在宅医療の地域連携、多職種協働をシステム化した一体的な地域のマネジメントシステム構築を進めてきたそうです。

2006年には、尾道市公衆衛生推進協議会が参加して、予防から端を発して市民一丸となって健康寿命の延命を目指す意味から、地域の保健活動の担い手である保健推進委員が認知症対策などに取り組み、地域一体型の早期発見、早期治療、早期ケアを図っています。

2008年には尾道市老人クラブ連合会も加わって、プロダクティブエイジングを目指すうえで高齢者自身の経験と知恵を活かして地域と福祉を支えており、地域の関係団体や機関が一丸となって地域ケア体制の構築に取り組んでいるそうです。
尾道市の地域ケアシステムは、医師会や公立病院を中心とした保健・医療・福祉・介護が連携した地域包括ケアシステムが確立しています。

2007年には尾道市地域福祉計画を策定し、地域住民主体の日常の小さな支え合い活動を進めるための仕組み「小地域ネットワーク」活動が社会福祉協議会や地域住民等の協働により構築されつつあります。また、地域福祉に関する様々なボアンティア・NPO活動が展開されているそうです。
尾道市では、小地域の日常的な支え合い活動とも連動をしながら、地域の資源を最大限に活用した地域ケア体制の充実を図っていました。

全国的にも人口の高齢化が急速に進んでおり、平成37年(2025年)には高齢化率が約30%に到達すると言われています。団塊の世代が後期高齢者となり、今後ますます医療や介護の需要が急増することが見込まれています。

足立区でも、住民が高齢者を支えながら暮らす地域包括ケアシステムの構築を目指し、尾道市の取組みを参考にしながら、今後も議会で提案をしていきたいと思います。



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広島県尾道市役所前での記念撮影です。

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市の職員の方から視察内容を伺っています。