厚生委員会 発達支援児の待機児童問題・「がん」支援について
10月の厚生委員会で報告されていた「足立区障がい者計画」「足立区第5期障がい福祉計画」及び「足立区第1期障がい児福祉計画」の策定について質疑をしました。
今年の第1回定例会においても指摘をしましたが、足立区第4期障がい福祉計画の中には、発達障がい特性のある児童に対する待機児の問題や早期発見・療育の重要性が問われているにも関わらず、区として、その具体的な課題やプランが記載されていない現状があります。
具体的な策を第5期障がい福祉計画に盛り込むこと、そして、その取り組みに早期に着手することが求められます。
平成29年度に示される予定の国及び東京都の各計画の策定方針を踏まえるそうですが、今の段階で、どのように進めていくかを検討し始めてもよいはずです。障がい福祉課長からは、国からの指針が出次第、検討して行きたいとの回答でした。
足立区では、0歳から就学前の乳幼児が約4万人いる中で、文部科学省が示す特別支援教育が必要とされる対象児が全体の3.33%、発達障がいの可能性のある児童6.5%の人数を合算すると足立区で約4000人の乳幼児に発達支援が必要とされています。
しかし、支援を必要としている推定数4000人に対して、区として受け入れられる療育機能を兼ね備えた発達支援センターは2か所(足立区障がい福祉センターあしすと、うめだ・あけぼの学園)で、定員は150人です。区内には民間の児童発達支援事業所10か所(定員95名)もありますが、それを併せても、受け入れ可能数が極めて不十分な状況となっています。
すでに「発達支援を必要とする子どもの発達支援機関利用の待機の解消」は現場レベルで解決できる問題ではありません。療育支援を必要とする親子に対して、区として具体的かつ早急な対応を講じるべきです。国からの指針が出次第、ではなくそれを仮定した形で取り組みを始め、政策決定を行うべきです。
☆委員会で示された「足立区障がい者計画」「足立区第5期障がい福祉計画」及び「足立区第1期障がい児福祉計画」の策定についてのスケジュールは、以下の通りです。
平成28年10月~障がい者団体・社会福祉法人などのヒアリング
平成29年8月 ~中間報告
平成29年11月~パブリックコメント
平成30年3月 ~地域保健福祉推進協議会にて審議
引き続き、「待機児童解消」と「療育機能を兼ね備えた支援センターの構築」を求めていきたいと思います。
足立区では10月の乳がん月間に合わせて「がん」を知る展及びピンクリボンあだち運動を実施しました。以下、その詳細です。
・「がん」を知る展 10月3日(月)~5日(水)
足立区役所庁舎1階アトリウムにおいて。がん啓発に感する協定を締結しているアフラックの協力を得て、映像・模型・パネルなどを用いてがん啓発に関する展示会が開催されました。
・ピンクリボンあだち
☆ミニウォーク 10月20日(木) 13時~13時40分 参加者数70名
北千住駅西口から北千住マルイ前~東京芸術センターまでのウォーキング
・乳がん検診車体験コーナー
☆10月20日(木) 10時~16時 東京芸術センター前広場 参加者数60名
乳がん検診車疑似体験
乳がん触診モデル体験
パンフレットなどの配布
・講演会
☆10月20日(木) 14時~16時 天空劇場 参加者数150名
「もしも乳がんになった時―あなたは選択できますか?」
国立がん研究センター中央病院
乳腺・腫瘍内科 外来医長 清水千佳子氏
一般参加者の100名に自己触診用グラブを配布