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予算特別委員会の内容①成果:母子ケア支援事業拡充!「産後ケアデイサービス型が新年度予算案に組み込まれました」

予算特別委員会の内容です。
3月2日~3月10日まで行われた、予算特別委員会での内容をテーマごとに分けてご紹介したいと思います。今回は、新型コロナの影響があり、通常の予算特別委員会の時間配分と違っています。

昨年6月、お母さん方が集まって、子どもを産み育てやすい新たな制度を求め、活動をしてきました。ようやく足立区において、来年度、母子ケア支援事業として、産後ケアデイサービス型が新年度予算案に盛り込まれました

事業内容は母乳ケア、育児相談、母親の休息で1 回500円負担とのこと。別途料金ですが、昼食が付き、10時から15時の時間を予定し、1日3組程度、産後4カ月未満の母子を対象として、 区内1カ所でまずはこの事業を展開します。

子どもを産み育てやすい新たな制度の構築としては、私たちにとっては、まさに待ち望んでいたものです。衛生部のこの新たな支援事業を、私たちお母さんは全面的に応援し、将来的には産後ケアの宿泊型ネウボラ事業が実現するように、更に働き掛けていきたいと思います。

出産後の女性は、心身や生活そのものが大きく変化するため、出産後をどのように過ごすかによって、その後の育児や家族の生活が変わってきます。出産で疲れた体をほとんど労わることがないまま、お母さんたちは24時間の育児が始まります。出産で疲労した身体を十分に労わらずに赤ちゃんのお世話を24時間続け、育児に不安を抱きながら心身のバランスを崩してしまうお母さんたちが多くいるのが現状です。


出産後、赤ちゃんに母乳を吸わせないと、1週間で母乳は出なくなってしまうものです。母親学級などで学ばない限り、このことを知っている妊婦さんは少ないと思います。母親学級も区独自のものや、産院の両方に出席していても、このような知識を得られる機会はなかなかありません。

授乳は母親が妊娠期から産後の育児に移行する中で抱く不安の一つ。

授乳は赤ちゃんとの共同作業、おっぱいのマッサージから赤ちゃんへの吸わせ方など、お母さんたちがしっかりと産前から学ぶことができる環境をこの足立区でも早急に構築していきたいと思います。

また、国や東京都の子育て応援事業を活用して、他区にある産後ケアハウスを1日1割負担で利用して、妊婦、母親と胎児、乳幼児のリスク予防を目的とした母子に対するマンツーマンのサポートを早急に構築し、乳幼児たちの発達や母子愛着が健全であるかどうか、生育環境に大きな影響を及ぼす家族関係の状況といったデリケートな側面をサポートする支援体制を全妊婦にこの足立区で提供できるよう、強く求めていきたいと思います!

当事者だからこそ見えてくる課題に対し、制度が乏しければ声をあげ、私は新しい支援施策を全力で構築していきます!!

 

*****以下、委員会での発言要旨(抜粋)です。*****

 

子育て応援施策「子どもを産み育てやすい新たな制度の構築について」

産後ディケアサービスの新設・母乳育児・産後ケア宿泊型

【長谷川たかこ委員】

子どもを産み育てやすい新たな制度について提案をさせていただきます。

昨年6月、お母さん方が集まって、子どもを産み育てやすい新たな制度を求め、活動をしてきました。ようやく足立区において、来年度、母子ケア支援事業として、産後ケアデイサービス型が新年度予算案に組み込まれました。子どもを産み育てやすい新たな制度の構築としては、私たちにとっては、まさに待ち望んでいたものです。

衛生部のこの新たな支援事業を、私たちお母さんは全面的に応援し、将来的には産後ケアの宿泊型ネウボラ事業が実現するように、更に働き掛けていきたいと思います。

今回の新支援事業の予算額520万円余であり、 事業内容は母乳ケア、育児相談、母親の休息で1 回500円負担とのこと。別途料金ですが、昼食が付き、10時から15時の時間を予定し、1日3組程度、産後4カ月未満の母子を対象として、 区内1カ所でまずはこの事業を展開するとのことです。家庭と地域における子育ての向上に向けた支援の在り方として、この事業の拡充を私は積極的に求めていきたいと思います。

【問】まずは区内1カ所と言わず、この事業にそれ相応の予算を付け、区内全域で必要とするお母さん方にこの支援が行き届くよう、各地域の住区センターや保健センター、また東京女子医科大学東医療センターでも行うように強力に推進し、更なる拡充に努めていただきたいと切に要望いたしますが、区の見解を求めます。

【衛生部長 回答】

本会議のご答弁でも申し上げましたように、まずは1カ所でやってみて、そのやり方を含め、数とか設置場所については今後引き続き検 討をして参りたいと考えております。

【長谷川たかこ委員】

やはりニーズの高い事業になりますので、是非とも今後、多くの区民のお母さんたちが使えるように、足立区全域に増やして頂きたいと思います。

【問】次に、現在、晩婚・晩産化の影響で高齢出産のお母さんが増えています。そのため、出産後は非常に体が疲弊しており、出産前よりも出産後の体のほうが疲弊し、外出もままならない状況です。対象者が産後4カ月未満では、必要とする方々に多く来所していただくことにはなりません。そこで母子保健法の適用年齢が1歳に引き上げられたわけですから、足立区内の対象者の年齢適用の引き上げも求めていきたいと強く要望いたしますが、如何でしょうか。

【衛生部長 回答】

ご案内のとおり、母子保健法が改正されまして、1歳に引き上げられたところですが、 今、国の補助制度がまだ4カ月というままになっておりますので、その補助制度の改変についても見ていきたいと思っておりますので、それに対応して検討はして参りたいと思っております。

【長谷川たかこ委員】

1歳にこれから引き上げられるわけですから、是非、足立区もそれに向かって年齢の引き上 げをお願いしたいと思います。

次に、出産後、赤ちゃんに母乳を吸わせないと、1週間で母乳は出なくなってしまうものです。母親学級などで学ばない限り、このことを知っている妊婦さんは少ないと思います。母親学級も区独自のものや、産院の両方に出席していても、このような知識を得られる機会はなかなかありません。

現在、母乳育児を実践で教えているところは産院が中心となっています。

出産後、疲労困憊している中、痛みを伴う母乳ケアが行われると、産院での指導が苦痛になり、病院を退院した後は母乳のあげ方が自己流になり、その結果、母親が考えていた母乳育児と実際の母乳育児の相違から、途中で母乳育児を断念するお母さんたちがいます。

足立区では今年度から、堤式助産母乳育児相談所が足立区から受託され、足立区ファミリー学級産前サポート事業として年6回行われています。

堤式助産母乳育児相談所は、桶谷式と同様に有名な母乳育児を推奨する専門機関です。

授乳は母親が妊娠期から産後の育児に移行する中で抱く不安の一つです。授乳は赤ちゃんとの共同作業、おっぱいのマッサージから赤ちゃんへの 吸わせ方など、お母さんたちはしっかりと産前から勉強をすべきです。

おっぱいは通常、出産後2日間が出ず、赤ちゃんに吸わせないと1週間で母乳が出なくなってしまいます。母乳を上げることでプロラクチンとオ キシトシンというホルモンが分泌されます。プロラクチンはおっぱいを育て、母乳を育てる分泌物、 オキシトシンはつくられた乳汁を送り出して、子 宮の戻りを良くしてくれます。これらのホルモン作用と、赤ちゃんの泣き声や、赤ちゃんのことを考えたりする日常的な場面の相互作用で、母性的な感情を母親は高めていきます。

母乳育児を確立して継続することは、お母さんと赤ちゃんの相互の愛着形成を促進し、健全な母 子関係を育む上では大変重要なことです。母乳育 児の大切な約1年間、この時間を赤ちゃんと共に共同作業で過ごすことで、母親と赤ちゃんとの 愛着形成はより深まっていきます。 私は4人の子どもを母乳で育てました。その経験から、お母さんたちが母乳育児を実践すれば、 赤ちゃんに対する深い愛着形成が育まれ、児童虐 待はなくなると強く感じています。

中野区や中央区では、委託事業で、妊娠28週 から36週の妊婦を対象として、産前サポート事業が行われています。マタニティケアクラスとして母乳育児について特化した内容です。また、産後サポート事業として、赤ちゃんを連れて自治体 に母乳ケアと赤ちゃんへの母乳育児指導が入ります。自分のおっぱいの形状を確認し、乳頭の位置や高さに赤ちゃんの口を合わせ、クッションや座 布団などを使って調整をする技術を学びます。また両親学級も行っており、出産前後の3本柱でこの事業が行われています。 毎回これらの事業は大変好評で、この研究所に は年間約2,000人から2,500人が来院し、浦安にある母乳外来には約3,000人から3, 500人ものお母さんたちが来院しています。そして毎年キャンセル待ちになっているそうです。 更に、家族から十分な家事育児等の援助が受けられない母子に対しても、区が承認したリスクの高い母子に対するケアも、産後ケア事業のデイケア 事業として行っています。月2回、年間24回実施し、1日5時間、内容は産後の母体管理及び生 活面の指導、乳房ケア、授乳方法の指導、発育相 談などを行っています。エジンバラ評価基準により、産後鬱の傾向のある人をスクリーニングして、この事業につなげているそうです。

【問】これらの事業を堤式助産母乳育児相談所などのようなスキルの高い良質な事業所にプロポーザルなどで入っていただき、新規事業の一環として構築していただきたいと強く要望いたしますが、如何でしょうか。

 

【衛生部長 回答】

先ほど長谷川委員からご紹介ありましたように、まずファミリー学級でそういう事業を行っております。 今回、加えてデイサービスであるとか、こんにちは赤ちゃん訪問でも助産師を活用しておりますので、そういったところにも広げていきたいと考えております。 他区の事例につきましては、少し研究をさせていただいて、ご提案のようなことができるかどうかについては検討して参りたいと考えております。

【長谷川たかこ委員】

このような母乳育児を推奨しているスキルの高い専門機関が足立区では入っているので、是非とも、このような機関(堤式助産母乳育児相談所)と連携をとりながら、足立区の技術を向上させるよう動いていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

【問】次に、産後ケアの宿泊型も同様に整備をしていただきたいと思います。

区のお母さん方が区の執行機関の皆様に期待をしているところです。

通常は1日1泊3万円。その宿泊に区として補助を出し、出産後病院を退院したらすぐに産後ケアハウスに移動し、安価で宿泊し、施術が受けられる体制をこの足立区でも早急に構築していただきたいと思います。

産後ケア宿泊型のご予定を伺いますが、如何でしょうか。

【衛生部長 回答】

やはり改正母子保健法で、2年後までにはそういうものが施行できるよう努力義務が定 められました。 足立区のほうでも、宿泊型の産後ケア事業所を幾つか視察に行っておりますので、今年のデイケアに加えまして、今後そのようなものについて、どのように実施できるかについて検討して参りたいと思っております。

【長谷川たかこ委員】

足立区のお母さん方は、この事業に対して大変期待をしているところです。

衛生部が所管する事業の展開については、我々は積極的に応援しておりますので、よろしくお願いいたします。

足立区で安心して2人目、3人目、4人目と赤ちゃんを見たいと心から思える足立区に変えるためにも、私は執行機関の皆様と力を合わせて、これからも区内のお母さんたちのご意見を聞きながら、全力でその体制を構築していきたいと思います。

執行機関の皆様、何卒、よろしくお願いいたします。