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予算特別委員会の内容①【ペアレントメンター支援事業について】

代表質問の続きとなります。私が足立区のペアレント・メンター事業を創設して5年が経ちました。鳥取大学教授井上先生にも何度も足立区に足を運んで頂き、調査に参画をしていただき、一昨年末から、役所の担当執行機関の皆様とは協議を幾度となく重ねてきました。

今年度、私の提案でプロポーザルとなり、来月4月からは、心機一転、費用対効果の高い事業となる取り組みが行われます。ここまで来るのに、執行機関や専門家等のご助言、超党派の議員の皆様からの意見の集約や議員達による執行機関への働きかけなども含め、一連のやり取り等に大変な時間がかかりました。4月から始まる事業に期待をしたいと思います。

 

*****以下、委員会での発言要旨(抜粋)です。*****

【ペアレントメンター支援事業について】

【長谷川たかこ委員】

より効果的なペアレントメンター事業にしていくための建設的な提案をしていきたいと思います。

ペアレントメンター事業は議会提案により、平成28年度からスタートしました。この事業を立ち上げるにあたって、鳥取大学井上先生には足立区役所に何度も足を運んで頂き私と執行機関との打ち合わせに同行をしてもらい、さらに、うめだ・あけぼの学園の園長 加藤先生のご教授を頂きながら、足立区におけるペアレントメンター事業の創設を当時の福祉部長ご賛同のもと、構築しました。

先日、ペアレントメンターの事務局の皆様と直接会って2時間お話をしてきました。

そこでメンター活動を担って下さっている方々が「メンター活動の重要性と必要性」を充分認識しながら活動をしていることを確認してきました。その中で、今後の将来の見通しと政策論議も交わしてきた次第です。この5年間の歩みを確かなものにするためにも、ペアレントメンター事業を担う仲間たちと共に、私は足立区全域にこの事業を根付かせ、必要とする方々に支援が行き届く仕組みをもう一度、全力で構築していきたいと思います。

先ずは、区内で専門的知見を持っているうめだ・あけぼの学園との連携強化を求めて参ります。うめだ・あけぼの学園 園長加藤先生からは、『この意義深い事業をより一層、地域の様々な困り感のある子育て中の家族や当事者に資するものとするために、学園として積極的な連携を図り、協力をしていきたい』とのお言葉を下さいました。

【問】そこで、心機一転、プロポーザルで採択された事業者へのアドバイザー派遣を強く求めます。ペアレントメンター事業者からもアドバイザー派遣を是非ともお願いしたいとの声があがりました。発達障がいの専門的知見のある、うめだ・あけぼの学園に派遣をお願いして頂きたいと強く要望します。また、アドバイスをこまめに事業に落としこんでいくためにも2か月に1度の頻度で派遣して頂きたいと強く要望致します。区の見解を伺います。

【支援管理課長】

私からは、ペアレントメンターを地域の方々が、支援者並びに専門家の方々がバックアップしていただけるということは、ペアレントメンターが、安心して、そして、安全に活動できるということだと思います。今後につきましては、地域の関係の方々とよく相談をさせていただきまして、どういう連携の仕方があるかについて、今後検討してまいりたいと思っております。

 

【長谷川たかこ委員】

足立区全域にこの事業を根付かせるためには、こども支援センターげんきが積極的に各関係機関の窓口となり、ペアレントメンター事業者がスムーズに事業を取組むことができるよう調整することが重要です。今までのペアレントメンター事業の5年間のリソースを落としこむことができる場を足立区が提供するといった仕組みを作りたいと思います。

ペアレントメンターの皆様は、保護者のみならず教師の悩みを聞くことも大切であると感じていらっしゃるそうです。

【問】そこで、アウトリーチによる

  1. 小・中学校の「開かれた学校づくり協議会」
  2. 学童の保護者・先生方向け
  3. こども支援センターげんきで年1回行われている「不登校の子を持つ保護者のための交流会」

においてペアレントメンター活動が行えるよう、こども支援センターげんきが各関係機関の窓口となり、スケジュールなどの調整、事業を遂行するための音頭を取って頂きたいと思いますが、区の見解を求めます。

【支援管理課長】

来年度の事業者も、アウトリーチにつきましては取り組むという新しい提案をいただいております。また、今年度につきましては、学校関係、また、放課後デイサービス等試行的に実施しております。来年度は本格的に取り組んで参るということを聞いております。

 

【長谷川たかこ委員】

【問】 また、青井事務所を活かした対面式とオンライン両方のピアサロンの仕組みも構築して頂きたいと思います。さらに出張ピアサロンを開催する際には、各住区センターを無料で借りれるようにして頂きたいと思います。

青年期、不登校の親子、シングル家庭へのピアサロンの開設を足立区とペアレントメンター事業者とコラボで行って頂きたいと思いますが、区の見解を伺います。

【支援管理課長】

今年度、青井事務所を生かして対面式以外にも、試行的に電話相談、リモートによる相談、オンラインによるピアサロンを試行的に取り組んでいただきました。来年度は、本格的に取り組む、また、こども支援センターげんきもバックアップをしていきたいと考えております。

 

【長谷川たかこ委員】

【問】さらに相談者と相談員のマッチングも大切です。

希望すれば相談員を指名できるシステムの構築をして頂きたいと当事者の親からの声が私に入っております。如何でしょうか。 

【支援管理課長】

マッチングは非常に大切なことだと思っております。相談者、また、ピアレントメ

ンターの方も保護者ですので、マッチングについては重視していきたいと考えております。 ただ、その取組につきましては、ペアレントメンターの事業者とよく相談した上で、どのような形でできるかを検討してまいります。

 

【長谷川たかこ委員】

【問】シングル家庭へのアプローチとして、発達障がい特性の子を持つ親へ「豆の木配信」をして頂きたいと思います。区の見解を求めます。

【支援管理課長】

私どもも、豆の木配信、シングル家庭へのアプローチとしては有効だと考えております。関係の所管と協議しながら進めて参りたいと思っております。

 

【長谷川たかこ委員】

昨年の第2回定例会でも申しましたように、発達障がい特性は日本人だけが抱えるものではなく、世界中どこでも同じ特性を持つ人たちが数多く存在しています。

その中でも、足立区においては3万4,000人もの外国籍の方々がいる中で、地域や学校での支援、ひきこもり問題も含め、外国にルーツのある子どもたちへの支援も同様に必要です。家族の仕事の都合などにより日本へ移住した子どもが、発達障がい特性があるがゆえに日本の学校で思うように学習が進まず、困難を感じている子どもたちがいることは、現実問題として挙げられています。

【支援管理課長】

近年、こども支援センターげんきにおきましても、外国籍の方で、子育てに困り感のある方が増えております。

今年度につきましては、ペアレントメンターの相談に外国籍の方が来られたということです。その方が非常にペアレントメンターについて御理解がある方ということで、来年度につきましては、まず、この方から、メンターの養成として育てていこうという計画を立てていらっしゃるようです。

 

【長谷川たかこ委員】

【問】私は梅田あけぼの学園にも何度も足を運ばせていただいております。

梅田あけぼの学園の中のお母様方の中にはハーフの方がいらっしゃるんですが、この分野について取り組んでいきたいと思って下さっている方がおります。おつなぎいたしますので、是非、支援管理課長からも、そのような方々にもお声掛けをしていただきたいと思います。如何でしょうか。

【支援管理課長】

長谷川委員の御支援をいただきながら、私どもも、あけぼのにアプローチしていきたいと考えております。

 

【長谷川たかこ委員】

現在、私のもとには、区内で活動を活発に行っている様々な団体から、ペアレントメンター養成研修を受けたいとの声が上がっています。自分たちの団体でメンター活動をしていきたいとの要望が幾つも上がっている状況です。

足立区全域での事業展開を目指すためにも、こども支援センターげんきが窓口となり、東京都のペアレントメンター養成研修を希望する区民が受講できるよう、また、来年度委託する事業者でも、養成研修後に自分たちの団体で活動ができる仕組みをつくっていただきたいと思います。如何でしょうか。

【支援管理課長】

東京都のペアレントメンター養成研修の受講方法につきましては、まず、私も東京都の団体に問合せをしまして、募集方法などを確認をいたしましたら、支援管理課の方で、また必要な方についてはお伝えするということをしていきたいと考えております。

 

【長谷川たかこ委員】

区内にある多くの団体が、この事業を知ることができるように、ペアレントメ

ンター活動の啓発を区のホームページに、今後、新しく掲載していただきたいと思います。如何でしょうか。

更に、教育や福祉などの足立区主催の研修会など、スライドを入れて、ペアレントメンター事業の紹介をしていただき、足立区としても意識して周知・啓発活動に力を入れて、より多くの人たちの目にとまるよう、支援が必要な人たちに少しでもつながるような、網目となる支援を足立区が積極的に取り組んでいただきたいと強く要望いたします。区の見解を求めます。

【支援管理課長】

私どもも広報活動、来年度につきましては、より積極的に進めてまいりたいと思います。

また、区のホームページにつきましては、担当の所管とも協議をいたしまして、載せる内容等も確認しながらやっていきたいと思います。

それ以外の方法もございますので、現在、どのようなことができるか、取り組んでいるところでございます。

 

【長谷川たかこ委員】

是非、このような要望を飲んでいただいて、前向きに啓発活動に努めていただ

きたいと思います。 最後に、ペアレントメンター事業委託事業者評価委員のメンバーに、是非とも、教育長と、それから、発達支援スーパーアドバイザーでもある鳥取大学教授、井上先生をメンバーに入れていただきたいと強く要望いたします。如何でしょう

か。

【教育長】

福祉部から始まって、5年、この事業やってきておりますけれども、教育委員会に移管

されて、初めてこのプロポーザルという方式を取りました。

今、長谷川委員の方から建設的な御意見をいただいております。それを確固たるするためにも、PDCAサイクルをきちっと回す評価委員会の設置は必須だというふうに考えております。今、長谷川委員から御紹介のあった先生方も含めて、どのような方が適任なのかということを検討させていただきたいと、このように思っております。

以上です。

 

【長谷川たかこ委員】

ありがとうございます。この5年間の歩みを本当に着実に根付かせていきたいと思っておりますので、是非、執行機関の皆様、区長はじめ、多くの執行機関の皆様には、これからも見守っていただき、様々なアドバイスをいただきたいと思っております。どうぞよろしくお願い致します。