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子ども・子育て支援対策調査特別委員会⑯【子どもを産み育てやすい新たな制度を求める請願】

子ども・子育て支援対策調査特別委員会⑯【子どもを産み育てやすい新たな制度を求める請願】

○さの智恵子 委員長  次に、請願の審査に移ります。
 元受理番号7 子どもを産み育てやすい新たな制度を求める請願を単独議題といたします。前回は継続審査であります。
 執行機関は、何か変化ございますか。

◎保健予防課長 令和3年度からの新規事業2点の現在の状況につきまして、お知らせをいたします。
まず1点目、ファーストバースデーサポートです。1歳を迎えるお子さんがいる家庭に、アンケートを書いていただきまして、その方々に回答いただきましたら、こども商品券をお配りするというものです。令和2年4月生まれの子どもがいる家庭へ令和3年4月6日にアンケートを発送いたしました。344件発送しております。

また、2つ目、多胎児支援になります。こちらは、多胎児の子どもたちが、0歳、1歳、2歳のときに保健師と面接を受けていただいた家庭に、こども商品券をお渡しするというものです。

もうすぐ1歳になってしまう、2歳になる、3歳になるというお子さんたちに、0歳と1歳と2歳のときの分のこども商品券をお渡しできるように、令和3年4月当初に54世帯の方に御案内をいたしまして、早めに今の年齢のときのこども商品券が頂けるように、御案内をしたところです。

○さの智恵子 委員長  それでは、質疑に入ります。何か質疑はございませんか。

◆水野あゆみ 委員  ファーストバースデーサポートなど様々な事業をやっていただけてありがたいなというところで、しっかりお願いいたします。先日、赤ちゃんがもう1歳過ぎてしまった方から御相談がありまして、育児相談を区の方に申込みをしましたけれども、申込みをすると、3週間ほど後の予約になってしまうということで、もういち早く悩みがあるから相談したいのに、なかなかスピーディーな対応がないということで、何人かの方からそういった御相談がありました。そういったスピーディーな対応については、区としては何かやっていただけているのでしょうか。

◎衛生部長 事業としての育児栄養相談は、月に1回若しくは2回など、日程が決まっております。タイムリーな相談といたしましては、随時、保健センターにお電話をいただけましたら、その都度電話でお答えすることができますし、必要時は家庭訪問いたしますので、まずは心配事がありましたら、事業の日を待たずに御相談をいただきたいと思います。

◆水野あゆみ 委員  こんにちは赤ちゃん訪問でつながった助産師などに連絡するといいのではないですかと、私も促したりしましたけれども、連絡先の交換も特にしていなかったので分からないということで、そのときは保健所に私も掛けていただいたのですけれども、そういったことも、もう少し周知していただきたいなと思います。
あと、母乳相談についても、私の方に相談が来まして、このデイサービス型の産後ケアも始まりましたけれども、そこでも母乳相談ができるのですよと言ったところ、やっぱり1歳過ぎてしまったから使えないということで、外来の相談に行ったということなのです。ただ、やっぱり本当に母乳マッサージも何もなしで、相談だけで5,000円掛かってしまったというお話でした。そういった方に対して、1年過ぎてしまうということで、期限は区の方では延ばせないということもあるのかも分からないのですが、そういった方に対してはどのような対応をしていただけるのでしょうか。

◎衛生部長 残念ながら、デイサービス型の産後ケアが現在1歳までとなっておりますので、延長はできないところです。母乳の相談につきましても、まず、保健センターの方に電話などで御相談いただけましたら、その症状を聞きながら、医療機関に掛かって抗生剤を飲んだ方がいい場合と、あるいは母乳マッサージを受けるために、産院などを紹介する場合と、あとは、自分の処置でできそうなことは電話で伝えたり、また必要時には助産師を派遣して訪問するということもできますので、やはり一度御相談をいただければ、そこでトリアージして支援をしてまいります。

◆水野あゆみ 委員  本当に、そういう助産師が訪問していただけるのなら、本当にありがたいと思うので。もう少し、あだち子育てガイドブックには載っていない部分なので、そういったところもしっかりPRしていただきたいなと思うのですが、いかがでしょうか。

◎保健予防課長 今後しっかり周知してまいりたいと思います。

○さの智恵子 委員長  他に質疑ございますか。

◆横田ゆう 委員  令和3年3月16日の子ども・子育て支援対策調査特別委員会で議題になりました東京都出産応援事業というのは、コロナ禍において、子どもを産み育てる応援、後押しをするために、育児用品や子育て支援サービス等10万円相当を提供するということで、これが前回の質問で、令和3年1月1日以降に出産した人が対象となっており、それより前に出産した人は対象になっていないということが分かりました。
 令和2年12月に出産したお母さんから、同じコロナ禍で頑張って産んだのに、時期が少しずれただけで、おなかの中に子どもがいたのに、もらえないのが不公平ではないかというふうに訴えがありました。私もそういうふうに思いますが、どうでしょうか。

◎衛生部長 東京都出産支援事業は、令和3年4月からの事業になります。4月からですと、例えば3月31日に出産された方がぎりぎり間に合わないということもあり、東京都の方は令和3年1月1日から遡りを決めたというふうに聞いております。
今回、そこには令和2年12月の方は含まれませんでしたので、その方にとっては本当に残念なことだと思いますが、スマイルママ面接のこども商品券の1万円ですとか、今お話ししましたファーストバースデーサポートのこども商品券の1万円ですとか、あとは多胎児支援なども始めておりますので、まずはそちらの方を受け取っていただいて、そういった新型コロナウイルス感染症対策用品に充てていただきたいと思います。

◆横田ゆう 委員  やはりほかの制度もありますけれども、やはりこの令和2年12月に頑張って出産されたお母さんの残念さは、私もすごく分かるところなのですけれども。
それで、また特別定額給付金の対象の方は、令和2年4月27日時点の世帯人数で決まっておりまして、それより後に生まれた赤ちゃんは対象になっていません。ですので、これもまた10万円なんですね。令和2年4月28日から令和2年12月31日までに生まれた新生児については、この特別定額給付金の支給も受けられず、東京都出産応援事業も適用にならないという結果になってしまっています。この時期は、緊急事態宣言もあり、家族は大変な苦労をしているのに、制度のはざまに入って何の支援も届かなくなっているということから、国や東京都が支援しないのであれば、この時期に出産した人について、足立区独自に10万円を支給するべきではないかなというふうに思いますが、どうでしょうか。

◎衛生部長 足立区や東京都のママパパ応援事業を使いながら、あと、そういった国の給付金の事業も活用しながら、子育て世代を応援してまいりました。全く何も一つも事業が当たらないということではないと思います。今、使えるものを是非十分に活用していただきたいと考えます。

◆横田ゆう 委員  実際に、この時期に生まれた新生児の方は、何人ぐらいいらっしゃるのでしょうか。

◎衛生部長 この時期というか、年間に今5,000人をふだんは超える人数でしたけれども、コロナ禍で多分5,000人を下回る出生数だったと思います。ですので、月ごとで見れば、その半分ぐらいになるのでしょうか、今の期間となるのは。ただ、全く支給されないものではなくて、東京都のスマイルママ面接ですとか、今年からでは、そういったファーストバースデーサポートの支援もありますので、そういったものをまずは活用していただきたいと思います。

◆横田ゆう 委員  やはり、この期間に大変苦労された方にとっては、非常に不平等感もあったりですとか、残念な感じになっておりますので、荒川区などでは、独自の支援策を行っていて、10万円とは言わないまでも、そういった支援を、是非検討していただきたいというふうに思います。

○さの智恵子 委員長  他に質疑ございますか。

◆山中ちえ子 委員  今回、報告してくださった中の多胎児支援の点と、あとは、先ほどもありました母乳ケア、乳房ケアの点です。
1点目は、多胎児支援なのですけれども、前回も御指摘させていただいたように、健診の補助というか支援というのが、多胎児の支援、多胎児がおなかにいるというふうになった場合は、健診を多めに受けられるということではありましたけれども、受ける金額を補助してあげるということはなかったのだと思うのです。これも併せて、いろいろなケースがあると思うのです。例えば、ASMAPでも関わる方もいるだろうし、最初のこども商品券を渡すときのアンケートで絡んだりすることもある。だから、要するに行政職員が、お母さんたちに関わる頻度というのは、すごく高くなって、すごく支援が行き届きやすくなるようなきっかけができたわけです。だから、そういう中で、多胎児のお母さんというのは、すごく虐待のリスクも高くなるということもありますし、経済的な支援が必要だというようなリスクが、またあるような方だったり、そういうふうに絞っていくと本当に少なくなるのでしょうけれども、少なくさせるといった視点ではなくて、大きく捉えて支援していこうというようなことで、多胎児支援についてちょっと重視して頑張っていただきたいのですけれども、その点ではどうでしょうか。

◎保健予防課長 今、お話があったように、虐待のリスク等々も高まっているかと思いますので、丁寧な面接をして、支援をしっかりしてまいりたいというふうに考えております。

◆山中ちえ子 委員  経済的な負担を軽くするというところでも、しっかりと話し合っていただきたいと思います。
もう一つが、母乳ケア、乳房ケアです。これなのですけれども、先ほど、5,000円の負担が生じてしまったというようなお話もありました。それで、こういった産後ケアのデイサービスにも、そして宿泊型にも、その他のサービスにも、乳房ケアは全くなくて、相談ということではあるわけなのですけれども、その点でいえば、先ほどそうなった場合は抗生物質が必要なのかとか、自分で対処できるのかとか、そういったいろいろな選択肢の中で、保健師がお話を聞いて、指導するという話だけれども、それは、もうちょっと早い段階で、大変だとなったときではなくて、そうならないようなシステムを、一人一人が母乳ケアを受けられるようなシステムを、赤ちゃんが生まれたときから継続して保健師が見ていけるような、そういった体制づくり、その中で必要な産後ケアの中に乳房ケアが位置付けられたりしていくことにつながるとも思いますが、その点ではどうでしょうか。

◎衛生部長 出産時から母乳ケアが御自身でできるように、乳房ケアは、もともと妊娠期から始まるものですので、まずは母親学級、ファミリー学級などを受講いただきまして、そこでそういった手入れを学びながら、また、出産直後からは、自分で母乳マッサージができて、その上で、母乳育児ができるようなスキルを高められるように、1つはそういったファミリー学級を最初の取っかかりにして進めてまいります。
 あと、直接的な母乳ケアには費用が掛かりますので、今、こども商品券でも受診できる産院を増やしております。そういったところもしっかりPRして、受診していただけるように支援してまいります。

◆山中ちえ子 委員  その件では2点なのですけれども、こども商品券でも対応できる診療所、産院を増やしていくということですけれども、これまでは、綾瀬という名前だけれども葛飾区にある助産院、ここ1つだけだというふうに聞いているのですけれども、ここから広がったのですか。

◎保健予防課長 区内にある2つの助産院、あと産院で母乳ケアやっていただけるように増えております。

◆山中ちえ子 委員  では広がったのですね。区内で2つ広がったと。本当にそれはありがたいことだと思いますけれども、これは、本当に切実な悩みを受け止めてくれる保健師、助産師との関わりの中で、子育ての相談ができたりだとか、あと、やはり自分が健康的になっていくということであっても、指導を受けて、いい影響があるということで、とても求められていると思うので、先ほど、母親学級で、そのスキルを高めるということでもそうなのですけれども、高められる人はいるし、高められるケースもあると思いますし、そうではないケースもあるわけであって、そういった場合に、こういう対処をしますというような選択肢が、大きく広がっていただきたいなと思いますけれども、その点ではどうでしょうか。

◎衛生部長 ファミリー学級以外では、次は、産後のデイケアのところで助産師がおりまして、4か月までと1歳までのところで、それぞれ指導を受けられますので、そういった場をしっかりとPRしてまいります。

◆山中ちえ子 委員  これ最後にしますけれども、もちろんそうなのだけれども、PRしていくとともに、やはり行き場のない、そういう乳房ケアで困ったお母さんが出ないようにしていただきたいと思います。相談受けるだけで終わらないでね。よろしくお願いします。

○さの智恵子 委員長  要望でよろしいですか。

◆山中ちえ子 委員  認識で。

◎衛生部長 母乳育児、大変重要な件ですので、まずはスキルを高めて、それが継続できるような支援を、そういった場をしっかりと増やしていきたいと思います。

○さの智恵子 委員長  他に質疑ございますか。
      [「なし」と呼ぶ者あり]

○さの智恵子 委員長  質疑なしと認めます。
 各会派の意見をお願いいたします。

◆かねだ正 委員  子どもを産み育てやすい環境づくりということで、区の方が非常に様々な施策の中で努力していることは評価をしたいと思います。ただ、この問題、非常に大事な問題なので、どこまで行政として具体的に支援していくかというところをもう少し見極めていく必要があると思いますので、今回は継続とさせていただきます。

◆長井まさのり 委員  継続でお願いします。

◆山中ちえ子 委員  先ほど、かねだ委員からもありましたけれども、どこまで必要なのかというようなところで、議論がまだまだ必要だということですけれども、本当に可能性のあるというか、期待されている分野だと思っていますし、これを前向きに、必要だと思うものがあれば、各分野から上げていって、そしてそれを検討して実施していくような、違う区にある宿泊型を使うとかそういう施策ではなくて、そういうふうに区独自でやっていけるような、そういう前向きな検討ができるようにしていただきたいので、これは採択で主張したいと思います。

◆市川おさと 委員  継続。

○さの智恵子 委員長  これより採決いたします。
 本件は継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。
      [賛成者挙手]

○さの智恵子 委員長  挙手多数であります。よって、継続審査と決定いたしました。
      [長谷川委員遅参のため、採決時不在]
 以下の審査に直接担当でない執行機関の退席を認めます。
      [執行機関一部退席]