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☆文教委員会⑱【不登校の子ども達や発達障がい特性のある子ども達とその保護者に対する適切な支援等の創設を求める請願】

かねだ正 委員長  次に、請願・陳情の審査に移ります。
 (1)元受理番号6 不登校の子ども達や発達障がい特性のある子ども達とその保護者に対する適切な支援等の創設を求める請願を単独議題といたします。前回は継続審査であります。
 また報告事項(13)特別支援教育におけるICT活用計画の策定についてが、本請願と関連しておりますので併せて説明をお願いいたします。

◎こども支援センターげんき所長 恐れ入ります。文教委員会報告資料の16ページを御覧ください。
 件名、所管部課名は記載のとおりでございます。この計画は、足立区ICT教育推進の基本方針における個別分野の1つとして、ICTの活用が必要とされる特別支援児童・生徒の学びを支援するための計画でございます。
 2番、計画期間といたしましては、令和3年度から令和6年度までの4年間としております。
 3番、支援施策の概要でございますが、(1)学習支援、(2)教師・学校支援、(3)家庭支援の3本の柱で施策の体系化を図っております。
 4番、進行管理につきましては、特別支援教育検討委員会で事業の進捗を管理することとしております。
 17ページでございます。
 5番、今年度の主な取組でございますが、(1)学習支援では、教材アプリやカメラ機能を授業で活用するほか、読み書きに困難を感じる児童・生徒に対してICTを活用した授業実践を行います。
 (2)教師・学校支援では、個別指導計画などの作成支援システムを導入いたしまして、本年、30校の小・中学校で指導実践とその検証を行います。
 (3)家庭支援では、自宅からのオンライン相談やプログラムの動画配信を実施いたします。
 別添資料3の計画に詳細が載っておりますので、後ほど御確認をよろしくお願いをいたします。

かねだ正 委員長  それでは質疑に入ります。
 何か質疑はありませんか。

長谷川たかこ 委員  足立区特別支援教育におけるICT活用計画について伺います。別添資料3の4ページを見ますと、学習障がい538人と出ています。人数の割り出し根拠を教えてください。

支援管理課長 資料につきましては、例年5月に、教育課程の届けの特別支援バージョンを各学校が提出をしております。その数を計算した上でこの数字が出ております。

長谷川たかこ 委員  各学校における担任の先生が、担当するクラスの一人一人のお子さんの特性を見極めた形で、人数が示されたということでよろしいですか。

支援管理課長 そのとおりでございます。

長谷川たかこ 委員  学習障がいが538人、ADHDが955人いる中で、今回このICT活用が入るということは、とても期待できると思います。
 以前から私は執行機関の皆様に一線で活躍している有識者の皆様、他区や他県でも御活躍されている専門的なレベルの方々をご紹介してきました。今後、私が紹介をしてきた方々にお声を掛けて頂き、足立区版のICTの中身を築き上げて頂きたいと思います。そのような有識者の皆様と築き上げていくといった認識でよろしいでしょうか。

支援管理課長 私どももそのような認識で動いております。現在、研修用のテキストに執筆していただいている大学教授等の方には、内々で御相談は申し上げております。

長谷川たかこ 委員  以前、明治大学のDVDについてのお話をさせて頂きました。執行機関からは、副区長も含めて、その内容を見て頂いたというお話を伺っています。今後、足立区ではどのように導入されていくのか、お聞かせ頂ければと思います。

支援管理課長 まず、御紹介いただきまして本当にありがとうございました。副区長をはじめ、教育長、またこども支援センターげんき所長等、皆で見させていただきました。内容的には、非常にドラマ風で分かりやすいということです。
 ただし、対象が今回は大学生でしたので、区としては、小学生、中学生向けの同じような形のものができないかということで、現在話し合っております。

長谷川たかこ 委員  建設的に捉えて頂きまして本当にありがとうございます。
 DVDを作成することは、より多くの皆さんに周知啓発を行う機会となります。足立区でも、学ぶべき箇所を導入し、研究をしながら足立区版のものを作成して頂きたいと思います。例えば、対象が小・中・高校生、区内大学が増えているので、大学生などが活用できるものも、是非、作って頂きたいと思います。期待しておりますので、よろしくお願い致します。

ぬかが和子 委員  私もこのICTの活用計画の関係で質問したいんですけれども、特別支援教室の場合は、ふだん、普通の教室の中で生活しているわけだけれども、特別支援学級は別に学級があると。ICT支援員、これは特別支援学級があるところについて、例えば、加算とか、頻回にするとか、そういう対応はされているんでしょうか。
 それとすみません、もう1点、併せてICT支援員が、今、どういうペースで各学校に回っているのか、お願いします。

教育政策課長 ICT支援員でございますけれども、各校に週1回派遣をしているというようなこと、1回につき半日行っているということでございます。
 特別支援学級があるかどうかについては関係なく一律に回っており、ICT支援について相談があれば、それはそのときに応じて指導なり支援をしているという、そんな状況でございます。

ぬかが和子 委員  前回、若干申し上げたように、ICTを活用して本当に先進的に頑張っている学校でも、ICT支援員の方というのは、実際に中身についての支援以前に、大体、機械が固まっちゃったとか、うまく操作できないとか、また子どもがそれぞれいじるわけですから、そういうトラブルの対応が主な仕事になるという話も西新井小学校でお伺いしたんですよ。
 そういうことを考えますと、やはり特別支援学級がある、そういうところについてはより手厚く、しかも個別プログラムだったりするわけでしょう、だったら手厚くICT支援員の方を配置するべきじゃないかというのが1点と。
 それから先ほど週1回というふうに言われていたんだけれども、現場からは、今まで週1回だったのが2週に1回になり、そして月に1回になりそうだと、そういうことを教員からも話聞いているんですが、そういう話は全くないと。週1回でこれは変わらないということでよろしいんでしょうか。

教育政策課長 最初の頻度の問題ですけれども、当初は、だんだんと減らしていこうということで動いていましたけれども、タブレット1人1台になって、教員も授業に落とし込むということが非常に多くなってきましたので、現状維持でずっと行こうというような考えで今いるところでございます。
 それから、特別支援学級のところは週1回よりもっと多くというお話もありましたけれども、当初はやっぱり先生方、機器の操作については、なかなか初めてということがあって、そういうお問合せがありましたけれども、最近では授業の中身についてお問合せが多くなりましたので、そこら辺の状況等、活用の頻度を見て、先のことについては検討させてもらいたいというふうに考えています。

ぬかが和子 委員  結局、特別支援学級はまだ活用は始まってないわけじゃないですか、活用したときに、子どもたちがそうやっていろいろ触る中で固まってしまうとか、そういうことがあるんだという話なんですよ。
 だからこそ、そういう支援の体制を、これからのことですから、そういう現場の声に応じて十分な対応をしていただきたい。これ強く要望して質問終わります。

かねだ正 委員長  その他質疑はありませんか。
      [「なし」と呼ぶ者あり]

かねだ正 委員長  質疑なしと認めます。
 それでは、各会派の意見をお願いいたします。

鹿浜昭 委員  新たにICT教育推進ということで、ICTを活用して、今後、特別支援学級の教育充実に向けて3年間やっていくということなので、経緯を見ながらやっていくということで継続でお願いします。

小泉ひろし 委員  10月から1人1台、小・中学校にタブレットが配置され、その後、具体的に今まで検討を重ねてきた計画に基づいて実施していくということで、前進していくわけです。今後、請願の内容に沿ったことも、今、区として取り組んでおります。そういう状況から継続でお願いしたい。

ぬかが和子 委員  先ほど申し上げた、本当に支援とか有効に活用できるような、そして教員がよりやりやすく活用できるような対策というのは十分手厚くやっていただきたいということを申し上げまして、この請願については、これは採択を主張いたします。

長谷川たかこ 委員  ADHDや学習障がいなど、発達障がい特性のあるお子さんに関する教育については、正に環境を整えつつあるという点で評価をしているところです。しかし、不登校については、私たち母親から要望をすることは、まだまだ沢山あります。そういった点からも私は、議会で今後も提案をさせて頂き、迅速に行って頂きたいと思います。採択でお願いします。

かねだ正 委員長  それでは、これより採決をいたします。本件は、継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。
      [賛成者挙手]

かねだ正 委員長  挙手多数であります。よって、継続審査と決定をいたしました。