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☆文教委員会㉑【不登校の子ども達や発達障がい特性のある子ども達とその保護者に対する適切な支援等の創設を求める請願】

かねだ正 委員長  次に、請願・陳情の審査に移ります。
 (1)元受理番号6 不登校の子ども達や発達障がい特性のある子ども達とその保護者に対する適切な支援等の創設を求める請願を単独議題といたします。
 前回は継続審査であります。
 執行機関、何か変化はありますでしょうか。

教育相談課長 特に大きな変化はございません。

かねだ正 委員長  それでは質疑に入ります。何か質疑はありませんか。

長谷川たかこ 委員  以前からもずっとお話させていただいておりますが、小・中学校の不登校の親御さんから、各学校での格差があり過ぎてしまい、オンライン授業がきちんとなされている学校と、そうでない学校、つまり近隣の小学校にいらっしゃるにもかかわらず別の学校では支援がないということで、支援に差が出ていて公平ではないとの苦言が呈されています。

保護者同士の情報共有の中で、「何でこんなに公立の学校で格差があるのだろうか」という話が噴出している状況です。執行機関の皆様には、以前からお願いをしているとこです。検討会の俎上にあげさせていただいておりますが、現在の進捗状況を教えていただけますでしょうか。

教育相談課長 校長会と今、協議を進めておりまして、実は今月の16日と21日にも個別の校長会に私が参加しまして、それぞれオンライン授業についての方向性について協議をする予定でございます。

長谷川たかこ 委員  オンライン授業ができる環境は特に小学校が重要です。勿論、中学校も必要ですが。小学校がどうして重要かというと、クラスごとで行っている授業をオンラインで流していただくことで、いつでも自分がまたクラスに戻れるような雰囲気をつくることが可能であるといった点がポイントです。建設的な方向性で進めて頂いているという認識でよろしいですか。

教育相談課長 オンライン授業の重要性については、それぞれ各校長ともそういうふうに思っておりますが、やり方ですね、どういうような形でやっていくのかというところで、今後、調整をする、意見を話合いながら進めていっているところでございます。

長谷川たかこ 委員  願わくば、今年度中に全校で実施をお願いしたいところなんですが、可能でしょうか。

教育相談課長 今年度中に方向性を示して、来年度からそういう形でやっていただきたいというふうに考えております。

長谷川たかこ 委員  たくさんの保護者からお声が上がっている状況なのでお願いいたします。
 小学校の特に低学年の不登校児の居場所づくりが必要です。以前からお話しをさせていただき、チャレンジ学級を小学校専用に別途つくっていただいたという経緯があります。この度、お勉強系だけではなく、基本的な生活習慣を身に付ける居場所が必要だという話が、NPOや一般社団法人から声が上がっています。
 今回、追加報告で、養育支援訪問事業というのが入っています。先日も執行機関と当事者の関係団体の方をお引き合わせをさせていただき、お話をさせていただきました。国からの補助金や要件緩和というのが必要になってくるのではないかというお話もさせていただきました。その部分で言えば、事業を将来的に拡充させるといった観点でいえば、要件を緩和していただき、小学校低学年の居場所、生活習慣を身に付けるための居場所づくりという視点での構想を是非、構築していただきたいと思います。いかがでしょうか。

教育相談課長 チャレンジ学級の小学生教室は、実は今年度から始めて、かなり手が掛かるというか、生活習慣等も指導といいますか、教えながらやっているところでございます。
 引き続きチャレンジ学級につきましては、来年度も拡充していきたいと思いますので、小学生の居場所として是非活用していきたいと考えております。

長谷川たかこ 委員  先程お話しをした、チャレンジ学級とは別の切り口での居場所という観点でお話をこの間もさせていただきました。その御回答は、いかがでしょうか。

こども家庭支援課長 私どもの養育困難家庭の支援につきましては、家庭における生活習慣づくりというところが重要だと考えておりますので、第3の居場所というよりは、まずは家庭の方を重要視していくというふうに考えております。

長谷川たかこ 委員  ヘルプ信号がが赤信号ではなく黄色信号の部分で予防が必要だというお話もさせていただきました。国の補助金を活用する事業があるけれども、それに関しては、やはり足立区の場合は文言どおり額面上の条件で行っているので、そこを是非条件緩和していただき、ヘルプ信号が黄色信号でも見つけられる制度として、新たに構築してもらいたいというお話をさせていただきました。そのような視点を取り入れた方向性を持っていただけたという認識でよろしいですか。

こども家庭支援課長 今、黄色信号というようなお話がありました。いわゆる児童家庭相談において赤信号というのは、児童相談所の方が介入するような、かなり重篤な案件というふうに考えておりまして、私どもが関わっているのはある意味黄色信号だろうというふうな今認識しているところでございます。私どものところでは、第3の居場所ということについての考えはございません。

長谷川たかこ 委員  今後、さらに当事者の方やその支援を行っている団体の皆様にもつなげていきたいと思います。先日、執行機関の皆様にお話ししたような方向性も持っていただき、黄色信号の御家庭をできるだけ拾い上げ、重篤な方に行かないよう、未然に防ぐための仕組みを是非、新たに構築していただきたいと思っております。よろしくお願いします。

水野あゆみ 委員  何点かお伺いします。
 まず確認なんですけれども、別室登校を利用した人数、チャレンジ学級とか、児童が令和2年度29人、生徒が159人で全体の188人、これでも本当に登校サポーターなど付けて努力して、本当に増えてきているなとは思うんですけれども、全体の不登校児童・生徒数977人からすると、もう少し何とか増やせないのかな、児童が29人ということなので、各校もう少し増やせないのかなというふうに思うんですけれども、これについてはどのような課題が、もう少し増やすための課題というのはどのような点でしょうか。

教育相談課長 別室登校の方は、実は不登校ではなくて、学校に入っているので、977名の中に入っている方もいるかもしれませんが、恐らくほとんど入っていないのかなと。
 別室登校につきましては、教室復帰、不登校のお子さんとか不登校になりそうなお子さんが教室に入れない場合の別室として受け入れているので、そこから学校の自分の教室に入れるような支援をしていきたいと考えておりますので、登校サポーターの増員とか、いろいろな方向性を考えていきたいと思っております。

水野あゆみ 委員  登校サポーターも足りないということでよろしいですか。

教育相談課長 登校サポーターは、学校の場所とか勤務日とか、その辺の方の登校サポーターの意見を聞きながらマッチングしておりますので、少し遠方の学校、北部とか埼玉県境に近い学校で不足しているところもありますので、引き続き学校の方で探していただくというのもありますけれども、ホームページ等でも是非、募集してマッチングを進めていきたいと考えております。

水野あゆみ 委員  児童なんかは、やっぱり家庭環境がすごい影響して行かれない子も多いのかなと思うので、本当に登校サポーターの利用というのは大事かなと思っております。
 また、より身近なところに通えるところがあるというのは大きいのかなと思いますので、そういったところの整備もお願いしたいところでございます。
 あと、さっき長谷川委員からもございましたけれども、不登校児童・生徒へのリモート授業、現在でも数十校で行われているということで、先日の本会議でも御答弁いただきましたが、受けている子どもたちの出席扱いの状況というのはどのようになっておりますでしょうか。

教育相談課長 基本的にオンライン授業のお子さんは校長の判断で出席扱いにしていただいているものと考えておりますが、もしかしたら漏れている学校もあるかもしれませんので、我々としても、努力を認めて出席扱いにしていただきたいということを伝えていきたいと考えております。

水野あゆみ 委員  出席扱いになっていることを私も望みますけれども、そうなってくると、この977人のうち別室登校をしているという扱いになるんですか、今後は、どうなんでしょうか。

教育相談課長 別室登校のお子さんは出席扱いというか出席になっておりますので、この977名に入ってないものかなというふうに考えております。
 オンライン授業であるとかチャレンジ学級であるとかフリースクールであるとか、そういうところに行っているお子さん、自宅学習もそうですね、その中の出席扱いの人数が、この二百数名という形になっております。

水野あゆみ 委員  分かりました。あと最後、試験、そういう中学生の到達度確認テストだとかそういうのは、しっかりと別室登校だとかリモート授業を受けている子たちでも受けられる状況、全校で、クラス以外で受けられる状況になっているんでしょうか。

教育相談課長 別室登校の方は当然別室で受けられると思います。
 あと、チャレンジ学級あすテップについては、学校のテストを取り寄せて、そこでテストをして学校に返すということをしております。
 ただ、オンライン授業のお子さんは、家で多分テストというのは受けられないのかなと考えておりますので、何らかの形で学校に来ていただくという形が必要なのかというふうに考えております。

水野あゆみ 委員  クラスに入れないという子もいるのかなと思いますので、保健室なり別室で受けられるようにしっかり体制を整えていただけるよう要望して終わります。

ぬかが和子 委員  ずっと議論してきているんですけれども、先日、私も不登校だった親子の方とお話をする機会がありまして、相談を受ける機会がありまして、要は、教室に、学校入った頃からずっと1つの椅子に座っていられない、いわゆる多動性の軽度発達障がいだけれども検査をすると何も検査が出ないと、そういう中で、中学校までは一応席があったと、でも不登校だった。その後、その先も見つけられないからそのままひきこもりになってしまって、親御さんは、自分が生きている間に何とかこの子を社会の中で生きていけるようにしなきゃと思っていて、ただ親御さんの接遇の仕方はよくて親子関係が良好なんですよ。だから、母親しかいないんですけれども、母親とは話ができる関係、家にいれば食事を作ってくれたりもするぐらいの関係。だけれども、外に出ることができないというお子さんだったんです。
 聞いていて思ったのは、家族、親御さんに対しての支援というのをもっともっと強めないと、強めるというより、いろいろな支援の体制を手厚くしていってあげないといけないんじゃないかと思っているんですが、その辺どうでしょうか。

教育相談課長 実は私もひきこもりセミナー参加しておりまして、そういう、ぬかが委員の御指摘の部分については感じております。
 例えば、教育相談課では、臨床心理士が保護者支援として保護者の相談を聞いておりまして、助言というかアドバイスをしておりますので、そういうアプローチもありますし、スクールソーシャルワーカーが家庭に入って、家庭状況のことでいろいろと助言をさせていただくということもあると思います。
 そういうのを含めて、今後は、保護者に直接働きかける機会を増やしていきながら、そういうひきこもり等、不登校をきっかけにしたひきこもりが起きないように対策を練っていきたいと考えております。

ぬかが和子 委員  私もひきこもりセミナーも参加したんですけれども、そのとき講演をしたセーフティネットあだちの責任者の方から、それ以前にじっくりとお話を聞く機会がありまして、さすがだというふうに思ったんです。
 何かと言ったら、相談する方は顔が見える関係なわけですね、保護者は。それで、ずっと保護者の悩みを聞きながら、そして接遇の仕方、対応の仕方、声掛けを、こういうふうに声掛けたらいいよ、こういうアドバイスをしながら、そうすると本人も少しずつ変化してくると。そうしたときに、タイミングを見逃さないで、ここぞというときに働きかけをすると。そうすると、お兄さん的な方が会って話をして、人と会えるようになった。そこから、それはセミナーでは言われてなかったけれども、居場所に来られるようになった、いわゆる足立区のセーフティネットの居場所に来られるようになった。そうすると、その中で、ほかの人との距離の取り方を学んで分かるようになって、だから一歩これから別の世界へ行けるんじゃないかというところまで行ったというんです。
 でも、学校現場の中での不登校、そういうお子さんに対してのそういう支援の方策、お子さん直接じゃなくてまず親なんですよ。親がどういう気持ちで接することができるか、ここがチャンスのタイミングですよと教えてあげられるか、そういうことを親身になって乗れるような体制というのをつくっていかなきゃいけないんじゃないかと思っているんですが、その辺もう一度お願いします。

教育相談課長 正に、そうですね、学校の教員が保護者に対してそういう働きかけをするというのは一番重要だと考えておりますので、心理的アプローチといいますか、そういう視点を持った働きかけをできるように、実は教育相談研修というのも年に数回やっておりますが、そういうものをこれからも強化しつつ、我々、教育相談課がやっている、臨床心理士がやっている働きかけのアプローチを教員ができるような形で進めていきたいと考えております。

ぬかが和子 委員  ただ、実際に不登校のお子さんを持った親からすると、学校の先生は来てくださいと、何か出てくださいと言われる存在にしか思えなくて、そこから信頼関係とかそういう点でも、正に、そういう心理的なアドバイスをしてくれるという存在ではないというのが残念ながら実情だし、先生たちも多忙な中で、なかなかそこはそういかない部分があるわけです。
 私は前から、福祉部ともっともっと連携しながら、そういうやり方というのを広げていっていただきたい。それから、保護者に対しては、交流会とか学習会を年に一遍やっています。これやっぱり一遍じゃ駄目だろうと、これも充実していってほしい。あれに参加すると、やっぱり保護者が自分1人じゃないんだと、本当にこんなに悩んでいる人がいるんだということも分かるし、そういう中での糸口が持てるわけです。それこそ家族会を育てるような気持ちで、もちろんずっと不登校じゃない方がいいわけだから、恒常的な家族会というのはちょっとないかもしれないけれども、とにかくそうやって交流しながら、親が学んでいけるような場をつくっていただきたいと思うんですが、どうでしょう。

教育相談課長 保護者交流会につきましては、年に複数回することで今検討しておりまして、足立区内で活動しているそういう不登校支援団体が実はありまして、そういうところとマッチングできるような形でも今、構想中ですので、そういうことを含めながら保護者支援を続けていきたいと考えております。

ぬかが和子 委員  是非、よろしくお願いします。

かねだ正 委員長  よろしいですか。
      [「なし」と呼ぶ者あり]

かねだ正 委員長  それでは質疑なしと認めます。
 それでは、各会派からの意見をお願いいたします。

鹿浜昭 委員  継続でお願いします。

小泉ひろし 委員  継続です。

ぬかが和子 委員  採択です。

長谷川たかこ 委員  採択でお願いします。

かねだ正 委員長  それでは採決いたします。
 本件は、継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。
      [賛成者挙手]

かねだ正 委員長  挙手多数であります。よって、継続審査と決定をいたしました。