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予算特別委員会の内容②【足立区福祉タクシー券の取り扱いについて】

予算特別委員会の内容をご報告させて頂きます。福祉タクシー券について質疑を致しました。

現在、福祉タクシー券には11000円の分がつづられており、一年に3冊まで配布される仕組みです。利用できる乗車区域は東京23区、武蔵野市、三鷹市。1回の乗車で使用枚数に制限はありませんが、おつりは出ません。乗車の際には、足立区の福祉タクシー券が利用できるかの確認と有効期限を過ぎた福祉タクシー券は利用できない旨の記載が交付時の用紙に書いてあります。また、福祉タクシー券は転売、譲渡することができない旨の記載と不正が発覚した場合の記述として、交付した福祉タクシー券や額面相当額の返還と以後、支給しない旨の記載もあります。しかし、見落としなども含めて、有効期限を過ぎた福祉タクシー券を出される方が後を絶ちません。タクシー会社の運転手さんからの苦情対応に幾度となく議員が中に入り、執行機関とやり取りをしているのが現状です。以下、その場合における、運転手さんへの丁寧な行政サイドの対応策と未然に防ぐためのデザイン案などを提言しました。

 

 ****以下、委員会での発言要旨(抜粋)です。*****

 

  【足立区福祉タクシー券の取り扱いについて】

【長谷川たかこ委員】

足立区福祉タクシー券の取扱いについて伺います。

現在、障がい者本人と同乗の介護者が通院や買 物などで外出する際に利用できる福祉タクシー券が配布されています。1万1000円分の福祉タクシー券がつづられており、1年に3冊まで配布される仕組みになっています。利用できる乗車区域は東京23区、武蔵野市、三鷹市となっています。1回の乗車で使用枚数に制限はありませんが、おつりは出ません。乗車の際は足立区の福祉タクシー券が利用できるかの確認と、有効期限を過ぎた福祉タクシー券は利用できない旨の記載が、交付時の要旨に書いてあります。また、福祉タクシー券は転売・譲渡することができない旨の記載と、不正が発覚した場合の記述として交付した福 祉タクシー券や額面相当額の返還と以後、支給しない旨の記載もあります。

 

しかし、有効期限を過ぎた福祉タクシー券を出される方が後を絶ちません。

タクシー会社の運転 手さんからの苦情対応に幾度となく議員が中に入り、執行機関とやり取りをしているのが現状です。期限切れの福祉タクシー券をどのように扱ってよいのか、タクシー会社側から役所に相談をするわけでもなく、誤って運転手さんが受け取ってしまった場合には自己責任として扱われ、自分たちで負担をしているといった苦情が幾度となく私たち議員のもとに入っております。 例えば以前4000円もの金額を自腹で負担をしたとの運転手さんからの話もありました。

また、年度終わりのこの時期には、福祉タクシー券の買取りを求めるお客さんもいるそうで、会社側からは買い取らないようにといった注意喚起が入るそうです。たまたま間違えて、有効期限切れの福祉タクシー券を出されてしまった方々も多くい らっしゃることとは思いますが、有効期限切れの 福祉タクシー券を出されたお客さんにタクシーの運転手さんが注意をするとどなられたりすることもあるそうです。運転手さんの苦情により、議員 が中に入り、執行機関が福祉タクシー券を出された当事者と連絡を取っても、乗った記憶がないと かたくなに言われ続け、結局、区がその分を負担したとの話も入っております。

障がい福祉課が民間会社にお渡ししている『福祉タクシー借上委託料の請求について』を拝見したところ、末尾には例年、有効期限を過ぎた福祉タクシー券が混在した請求書が見受けられます。仕様書にあるとおり「有効期限内の福祉タクシー券についてのみ御請求願います」としか記載がされておりません。このような事態が今後も続かないよう、未然に防止していただきたいと思います。 そのためにも、有効期限切れの福祉タクシー券においては、行政が介入して連絡を取り、回収につなげていくといったことができることを御説明することが必要です。区が発行している委託料請求書に、このことをしっかりと明記し、徹底した周知・啓発を行うよう求めます。 また、民間会社のみならず、個人タクシーの組合にも同様の周知・啓発を行うよう強く要望いたします。更に、役所側が当事者に連絡をした場合、乗った記憶がないと言われた場合を想定して、タクシーのドライブレコーダーを確認してもらえる よう、タクシー会社からの協力が得られる体制を是非とも構築してもらいたいと強く要望いたします。区の見解を求めます。

 

【障がい福祉課長】

今の御質問の中の、例えば有効期限を過ぎたタクシー券を出される事例が後を絶ちませんというところについては、大変申し訳ございません。私ども、そんなに数が多いとは認識してございません。ただ、今のお話のように、もしタクシー事業者さんが自腹で何らかのお金を出したとすれば、これは事業の協力者として大切なパートナーでございますので、今お話のあったように、まずは障がい者に対しては、きちんと年度内の有効期限のものを使っていただくこと。また、 タクシー事業者、個人タクシーの運転手さんに対しては、そういうものを行ったときには、区の方にお話をいただければ、区が間に入るというところはしっかり文書ないし口頭の方でも御説明に努めてまいりたいと思います。

それから、タクシー券なんですけれども、こちらについては現在の改良というか、分かりやすい事項として、有効期限の年度、4月1日から3月 31日までというところ一番文字を大きくして記 載はしてございますが、また、年度ごとによって色を変えたりもしています。ただ、それでも工夫が足りないということであれば、それらの改良は何ができるかということは考えてまいりたいと思ってございます。

 

【長谷川たかこ委員】

認識してないというのは、多くのタクシー会社の運転手さんたちは、要するに泣き寝入りをしてしまっているということです。運転手さん達が大本の会社に福祉タクシー券を出されても「これは有効期限過ぎているから」といって返されてしまうという話しです。役所側に対応を求めるということを運転手さんたちはされておらず、自己責任ということで自腹を切っているという話しを幾度となく聞いております。

認識をしてないというのは、そういうことがあるという事実を、区として全く把握されていないということであり、大変な問題です。ドライブレコーダーの確認も含め、しっかりと改善を図って頂き、迅速に対応をしていただきたいと思います。如何でしょうか。

 

【障がい福祉課長】

今のお話で、確かに御発言のとおり、私どもの方に情報が入って来ていないものがあるとも思いますので、そこについてはタクシー事業者の方にしっかりと、そういった困った事例があれば障がい福祉課の方に御連絡ください ということを伝えれば、まず、私どもの方で状況を把握できると思います。なので、その上で、どういう対処が必要なのかについては検討してまいりたいと思ってございます。

また、ドライブレコーダーについても、これについても、それを使わなくても、実際、タクシー券は、区がどなたの方に発行したものかというのは全部控えてございますので、タクシー券を基に誰かということは分かります。それでも駄目であれば、ドライブレコーダーを使って、確認ができるかというのは、これは区の法務担当とも確認が必要だと思いますけれども、そういうことも考えていきたいと思ってございます。

 

 【長谷川たかこ委員】

是非、ご対応よろしくお願いいたします。

こちらの黄色の紙(※執行機関に現物を見せながら)、B5サイズの1枚ペラで区民向けに発行している『福祉タクシー券を利用される方々に対する書面』があります。

こちらの書面についても、更なる工夫が必要です。一般的にはその文言を見れば有効期限が切れているかどうかというのはきちんとチェックされるとは思われます。しかし、このようにあまりにも議員に相談に来られる運転手さんたちが多いものですから、この書面にも改善を求めます。文言・デザインを当事者の皆様にその文章がしっかりと目につくよう、そして書面のデザインを工夫していただきたいと思います。併せて如何でしょうか。

 

【障がい福祉課長】

そうですね、今、お話あった黄色の、こちらは私も手元にございます。

こちらについては、来年度分については3月の中旬以降にタクシー券の方、障がい者の方にお送りする予定でございますので、そこに向けて、どのような改善、見やすい工夫ができるか、考えてまいりたいと思ってございます。

 

【長谷川たかこ委員】

諸々、よろしくお願いいたします。