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決算特別委員会の質問⑥【コロナ禍における子ども達取り巻く環境の改善について】

文部科学省においては、今年の夏については、熱中症対策のため登下校中や運動時はマスクを外すよう各自治体の教育委員会に通知をしましたが、通知当初は、区内様々な学校現場において、徹底がなされておらず、学校側の対応が紙媒体などにおいても周知が乏しい状況です。

 

現場においては、教員自身が徹底してマスクを外さず、保護者に対してもその周知啓発が乏しく、実際はほとんどの子ども達はマスクを外せていない状況でした。また、さらには熱中症対策でマスクを外して登下校している子ども達に対し、道端でマスクを強要させる怖い大人がいたりと、子どもを見守る地域住民にも徹底されていないことが、多数の保護者からの苦情により明るみになり、議会で何度もその周知啓発について徹底するよう私から求めました。

(友人看護師からの資料より)

※マスク着用時の懸念事項として、運動時(労作時)の酸素飽和度がSPO2 94%まで低下する可能性あり。

小学生の事例1:心拍数は100越え・顔面紅潮、動悸、息切れ著明、頭痛、吐き気の自覚症状あり。

☆SPO2の低下については、現場では酸素投与に値する。

小学生の事例2)小学2年生の子どもが学校生活の中で何度も顔面紅潮となっていたが、教員は全く気付かず。下校中にも顔面紅潮で吐き気を何度も催し、帰宅後にケアが必要な状況となった。

 

以上のような、子どもの健康上の問題も指摘されており、以下の内容への是正を求めました。

・熱中症や健康への影響を重視し、運動時や登下校時、そして学校生活内において、授業中(発言時のみマスク着用・テストについてはマスク不要)においてもマスクが外せる機会を確実に子ども達に取らせることを徹底する事。

・マスクの着用は任意であり、マスクを着けないことによる差別や中傷、いじめが行われない対策を講じる事。

・大人の会食制限の変化に合わせて黙食の緩和を図る事。

・子どもに過度の恐怖心を持たせないよう、ウイルスの毒性低下や子どもは重症化していない事実を周知する事。

・マスク依存症の弊害として、子ども達の集中力やコミュニケーション力、学習意欲の低下など、子どもたちの健全な心身の成長を損ねることの理解を求める周知啓発を教育委員会から保護者宛にメールなどで知らせる事。

 

今後も、是正されるよう、継続した働きかけを強く求めていきます。

 

*****以下、委員会の質問と答弁(抜粋)です。*****
○長谷川たかこ委員

コロナ禍における子どもたちを取り巻く環境の改善について伺います。

今年2月、小平市議会で給食時の黙食やマスク会食の見直しなどを求める請願が全会一致で採択されました。足立区においても現在2本の請願書が提出されています。

 

文部科学省においては、今年の夏については、熱中症対策のため登下校中や運動時はマスクを外すよう各自治体の教育委員会に通知をしましたが、通知当初は、区内様々な学校現場において、徹底がなされておらず、学校側の対応が紙媒体などにおいても周知が乏しい状況でした。現場においては教員が徹底してマスクを外さず、保護者に対してもその周知啓発が乏しく、実際はほとんどの子ども達はマスクを外せていない状況でした。また、さらには熱中症対策でマスクを外して登下校している子ども達に対し、道端でマスクを強要させる怖い大人がいたりと、子どもを見守る地域住民にも徹底されていないことが、多数の保護者からの苦情により明るみになり、議会で何度もその周知啓発について徹底するよう私から求めました。

 

子どもが関係する区内のあらゆる施設でこのお話をすると皆さんが一番に気にされるのが、子ども達の情緒面での発育やコミュニケーション力についてです。また、マスク着用による酸素の供給量の低減による体力的な成長への育成を心配しております。学校における過剰な感染対策が、子ども達の集中力やコミュニケーション力、学習意欲の低下など、子どもたちの健全な心身の成長を損ねているのは明らかです。

【問】先ず、足立区においては、教育委員会での通知後も、無理解な大人の言動、つまり外している子ども達に対して逆に外さないよう怖い顔をして付けるよう促す態度や大人側の同調圧力のせいで、外せる場面でも外せない子ども達が急増している実態を区としてどのように捉えているのでしょうか。このような状況があることを把握し、区として改善するよう適切な対応を図ることを求めます。マスクを外せる場面では外すといった取組みを教育現場で徹底するよう、教員側の意識改革の見直しや保護者に対する徹底した周知啓発を強く要望致します。区の見解を求めます。

 

○学務課長

マスクを外せる場面でもマスクを外さない子どもが一定程度いることは認識しておりま す。 学校では、命を優先し、息苦しさを我慢しないよう声掛けするなど、体調の変化に十分注意した指導を行っているところでございます。以前から外せる場面ではマスクを外すよう通知しておりますが、改めて7月の校長会で再度説明し、また地域の学校関係者も含めて、保護者の方たちに、学 校配信メールで複数回、このことについては周知しております。区民の声でも、長谷川委員御指摘のお声をいただきますが、個別の事例と判断し、学校が分かった場合には、個別に対応させていただいております。

 

○教育指導課長

若干の補足でございます。 令和4年5月に、学校の教育活動におけるマスク着用についてという通知を各学校に示しており ます。具体的な内容としましては、児童・生徒及び教員は、学校における教育活動において、発音 を要する場合以外は、マスクを着用する必要はな いというものです。長谷川議員のおっしゃるとおり、区民をはじめ 学校現場にも十分浸透しているとは言えない状況がございますので、教育委員会としましては、今後、改めて校長会等を通じて啓発を図ってまいりたいと思います。

 

○教育長

昨日、ニュースで確認をいたしましたけれども、岸田総理の方では、新型コロナウイルスの感染拡大に伴うマスクの着用について、海外と 歩調を合わせたルールづくりを進める考えを示したということで報道も確認をしております。なかなか地域の皆様に浸透していないという部 分では、日本全体でのそういったルールづくりが、 また浸透してくることで、大分状況も変わってくるのかなというふうに考えております。

 

○長谷川たかこ委員

分かりました。

今後、緩和するように期待したいと思います。

まず、子ども達がマスクを外して登下校が安全にできるよう、地域住民の理解を得る対策も必要です。各地域の住区センターや町会の掲示板などに周知啓発を求める書面を貼るよう強く求めます。区の見解を伺います。

 

○地域のちから推進部長

掲示板に貼ることで、そうした方々が御理解をいただけるかどうかというところが問題だと思っております。逆に、もしそういう事態があるのであれば、1件1件対応したほうが効果的かなとも考えております。掲示板に出すのが適切かどうかについては教育委員会と協 議をして対応していきたいと思っております。

 

○長谷川たかこ委員

是非、建設的に御検討いただきたいと思います。

更には、マスクを付けてない人への理解の周知を徹底するためにも、足立区広報トップに掲載を求めます。多くの保護者からの切実な要望です。区の見解を求めます。

 

○報道広報課長

御意見を踏まえて、関係部署と調整をしてまいりたいと思います。

 

○長谷川たかこ委員

これは一昨日、昨日と、お母様たちからも声が上がっている状況ですので、是非よろしくお願いいたします。

コロナ感染症対策の是正を求める「こども笑顔プラットフォーム」という全国規模の団体が発足しました。コロナ禍の影響を子どもたちに聞くアンケート調査を実施されたそうです。未就学児から大学生まで約1600人から回答を得られました。黙食について「悪い」と回答した子どもは79%、「給食を話しながら食べたい」が90%、「マスクを外したい」は90%に上っています。

 

【問】大人の会食やインバウンドは解禁されながらも、給食の黙食はこの2年半、解禁されていません。私の知人のお子さんは小学3年生になって、はじめてバスに乗って社会科見学に行かれました。舎人公園でみんなでお弁当を食べた時、初めて先生とお話ししながら食べたことがとても嬉しかったそうです。それを聞いたお母様は「本当に子ども達にこの3年にもおよぶ過度な感染対策がもたらした影響は大きい」と感じられたと私に話して下さいました。

 

また魚沼体験学習に行かれているお母様からの声です。

魚沼体験学習の<しおり>に書かれていたこととして、

・食事は一方向を向いて黙食

・宿では常にマスク着用

・就寝時にはマスクを外しても良いが、絶対に喋らないこと

 

学校のホームページで体験学習の様子が見られますが、稲刈りや、遊覧船でもマスク姿の子ども達。このしおりにある文言からもわかるように、常に緊張感漂う体験学習です。子ども達がこのような文言で縛られ、本当に人生の糧となる体験学習となっているのでしょうか。とのお声を頂きました。

多くの保護者から私に届いた言葉をお伝えいたします。

「一体いつまでこんなことを続けさせるのかとやるせない気持ちでいっぱいです。」「一日も早く教育現場での過剰な対策を止め、給食の黙食についても止めてもらいたいです。」「呼吸も食も普通にままならない。こんな学校生活、いい加減今年で終わりにしてもらいたい。異常過ぎます。」

区長や教育長はこのような実態、保護者からの切実な声を聞いて、どのように感じていらっしゃいますか。

 

○教育長

先ほど御紹介しました国全体のルールの中で、どういうふうに変わってくるのかというの は確認をさせていただきたいと思いますけれども、 実際に、今、学校現場の中でも、これだけ感染が少なくなっている中でも、やはりクラスターが発生をしているという実態も実際にはございますので、なかなか今の段階で黙食をやめるという判断は、残念ながらちょっと今はできないという考えでございます。

 

○長谷川たかこ委員

区長はいかがでしょうか。

 

○区長

私も、今、大山教育長が申し上げたとおり の意見でございます。

 

○長谷川たかこ委員

できましたら、区長はまた自 分のお言葉いただきたかったなというのは思います。 たくさんのお母様方が見ていらっしゃるので。

 やはり区長は首長としてトップでいらっしゃるので、どういうお考えでこのマスクのことを考えていらっしゃるのか、お母様たち、お一人お一人の思いはとても重いので、是非、区長のお考えお聞かせいただければと思います。

 

○区長

マスクの着用については、区民の声でもいろいろな御意見いただいております。安全性を配 慮して今の状況でという方もいらっしゃれば、今、長谷川委員がおっしゃったような、そろそろいかがなものかという御意見も両方ございます。 区としては、その間に立って、どのような判断を教育委員会として行っていくのかということ、 判断の内容については意見交換をしながら進めていきたいと考えます。

 

○長谷川たかこ委員

今年7月の厚生労働省の公表では、新型コロナウイルスのオミクロン株の60歳未満における重症化率や致死率は季節性インフルエンザ並みとなっています。

「こども笑顔プラットフォーム」が調査した結果によると黙食の解除については「コロナ陽性者数が季節性インフルエンザ並み、またはそれ以下」という基準で考える自治体が35%に上った反面、「国からの通知が出なければ解除はできない」との回答は36%と、各自治体が国の判断を待っている状況です。

【問】先ほども申しましたように

・熱中症や健康への影響を重視し、運動時や登下校時、そして学校生活内において、授業中(発言時のみマスク着用・テストについてはマスク不要)においてもマスクが外せる機会を確実に子ども達に取らせることを徹底する事。

・マスクの着用は任意であり、マスクを着けないことによる差別や中傷、いじめが行われない対策を講じる事。

・大人の会食制限の変化に合わせて黙食の緩和を図る事。

・子どもに過度の恐怖心を持たせないよう、ウイルスの毒性低下や子どもは重症化していない事実を周知する事。

・マスク依存症の弊害として、子ども達の集中力やコミュニケーション力、学習意欲の低下など、子どもたちの健全な心身の成長を損ねることの理解を求める周知啓発を教育委員会から保護者宛にメールなどで知らせる事。

を徹底して頂きたいと切に要望を致します。区の見解を求めます。

 

○学務課長

重ねて申し上げますが、マスクについては必要に応じて着脱できることが肝要であると 考えます。そのような理解ができるよう学校現場では教員が指導に励んでおります。 また、マスクの着用ができない事情のある方については、個別の配慮が必要であることも学校に 周知しております。 依然として、先ほども申し上げましたが、学校 での学級閉鎖が続いている状況下では、基本的な 感染対策として必要な場面でのマスクの装着や黙 食は必要と考えております。 なお、先ほど教育長も申し上げましたが、昨日、 岸田首相が参院本会議の代表質問で、新型コロナ ウイルスの感染拡大に伴うマスク着用について、 ルールを含めた感染対策を検討すると述べられて おりました。この国の動向を見ながら、今後の対応については検討してまいりたいと思います。

 

○教育指導課長

若干の補足でございます。マスクの着用の有無によって差別や中傷、いじめが行われることは、教育委員会としては断じてあってはならないと考えています。日々の道徳の授業、人権意識や多様性の涵養さ、物事を多面的に見る力 等を涵養するとともに、校長講話等において、マ スクの着用はあくまでも任意であることを児童・ 生徒に伝えてまいります。 また、このような状況下にあっても、感染対策 を講じながら、子どもたちの必要な力や健全な心 身の成長を損ねることがないよう、まずは、教育 活動を充実させていきたいと考えております。

 

○長谷川たかこ委員

是非、丁寧に徹底して行っていただきたいと思います。

マスクの着用が、新しい生活様式の一つとして 位置付けられていますけれども、皮膚の病気がある方や感覚過敏がある方など、マスクを付けたくても付けられない方がいらっしゃいます。私の知人にも何人もそのような方々がいて、友人たちは 自分たちでキーホルダーを作成し、ショルダーバッグに付けています。

 

千葉県流山市では、障がいや症状のある方々がマスクを付けられないことを周りの人にお知らせする目的で作成されています。マスクを付けられない方々が意思表示しやすくなるだけでなく、周 囲の方も状況を理解して気持ちよく過ごせるためのアイテムとして配布されています。(実物を示す)、これが流山市でつくっている、かわいらしい、マスク付けられませんのキーホルダーです。

 

マスクを付けられない方がいることを是非とも御理解いただき、対外的にマスクを付けられないことを示す意思表示となるキーホルダーを区として作成し、無償で配布していただきたいと要望したいと思います。区の見解を求めます。

 

 

○障がい福祉課長

今、長谷川委員御発言のマスク について、障がい者であったり、病気を持っている方が付けられないという現状があるのは認識しております。 障がい者については、理解の促進など、配慮に つきましてヘルプマークというものがございます。ですので、今、こちらの方では、今、長谷川委員 御提案のキーホルダーについては難しいと考えております。

 

○長谷川たかこ委員

ヘルプマークって、あの赤いヘルプマークの話ですか。

 

○障がい福祉課長

おっしゃるとおりです。

 

○長谷川たかこ委員

赤いヘルプマークにカードを差し込めばいいという御見解でしょうか。

 

○障がい福祉課長

長谷川委員おっしゃるとおりで す。

 

○長谷川たかこ委員

であるならば、それを是非、周知啓発をしてください。

広報やホームページなどでも きちんと徹底して御理解を促していただきたいと思います。いかがでしょうか。

 

○障がい者福祉課長

長谷川委員おっしゃるとおり、 周知啓発に努めてまいります。

 

○長谷川たかこ委員

最後に、時間がもう1分半切ってしまいました。

不登校児童・生徒への支援について伺います。

2019年6月に、有志のお母様、お父様の団 体から提出した請願活動や私からの議会活動により、令和4年度より、小・中学校での不登校児童・ 生徒に対するICTを活用した取組が始まりました。主に、リアルタイムの配信授業やAIドリルの活用、Googleのアプリケーションを活用した連絡事項や宿題のアップロードなど、児童とのつながりや保護者との情報共有に活用する取組みです。

 

モデル校小学校2校、伊興小学校、西伊興校小学校、中学校2校、西新井中学校、東島根中学校で、今年4月より行われています。 私たちが提案した不登校児童や生徒に対する録 画動画の活用については、今年度後半よりモデル校においてのみ実施となります。リアルタイムに視聴することに心理的な負担を感じる場合や授業時間に起きられない場合などの支援策として、録画動画が活用されます。

 

すみません。また、最終日に、質疑をさせていただきます。ありがとうございました。

 

○長澤こうすけ委員長

本日の審査はこの程度にとどめ、散会いたします。

なお、次回の委員会は11日午前10時より開 会いたしますので、定刻までに御参集願います。