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代表質問の内容③【子どもを産み育てやすい新たな制度の構築について】

2015年から国や東京都では、フィンランドのネウボラを模範とした子育て応援事業を行っていましたが、東京23区中、唯一、足立区だけが国や東京都の補助事業に手を挙げていませんでした。

 

私たちが立ち上げた『あったか足立区NEOの会』から議会へ2019年から3本の請願書を提出し、議会内外で精力的に活動を行った結果、足立区においてもようやく、2021年度からデイサービス型産後ケア事業やフィンランドのネウボラ制度を模倣した東京ママパパ応援事業が実現し、2022年には宿泊型産後ケア事業が始まりました。

 

私たち気づきのある親の会の精力的な請願活動・議会活動により、他区と比べても見劣りしないほど、足立区の母子ケア支援事業や子育て、教育に関する施策を手厚いものへと大きく変えることに成功しました。

 

さらに国や東京都が示す、フィンランドのネウボラを模範とした、妊婦、母親と胎児、乳幼児のリスク予防を目的とした母子に対する継続的なマンツーマンのサポートを早急に構築することを目的に、乳幼児たちの発達や母子愛着が健全であるかどうか、生育環境に大きな影響を及ぼす家族関係の状況といったデリケートな側面をサポートする支援体制を全妊婦に提供することを求めていきます。

 

*****以下、委員会での発言要旨(抜粋)です。***** 

 

【子どもを産み育てやすい新たな制度の構築について】

 <長谷川たかこ>

フィンランドにおいては担当保健師が常駐していますが、足立区においては年間4000人もの妊婦に対する対応として保健師が担当することは、現在、人的資源として現実的ではありません。しかし、妊産婦を取り巻く環境は複雑で、頼れる身内のような存在の支援者にすぐに相談できる体制が必要です。すぐに対応できる存在がいるか否かで、ハイリスクになる抑止効果も違ってきます。夫やパートナーに対するケア、上に子どもがいれば子どもの精神状態やさらには日頃の生活習慣や出産・育児に向けての不安などの聞き取りなどの適宜アドバイスを行ない、家族の養育力を高めるための支援として家庭訪問を妊娠期間中にケアをすることがとても大切です。妊産婦や家族を、妊娠中から子どもが小学校に就学するまで行政が継続して支援をするという観点で母子支援を行うよう強く求めます。

 

【問】静岡県田方郡函南町では、妊娠中に「先輩ママの家庭訪問型子育て支援」事業として、「気軽に相談したり話せる人が欲しい」「近くに知り合いがいない」「出産準備を一緒にしてほしい」など、研修を受けた先輩ママのボランティアが、妊婦をサポートしています。

例えば、既存の聞かせて子育て訪問事業の拡充案として研修制度を充実させ、産前・産後サポート事業を行う事はできないでしょうか。もしくは足立区に集う先輩ママの力を借りた、家庭訪問型子育て応援事業を新規事業として構築することを強く要望致します。区の見解を求めます。

 

【子ども支援センターげんき所長】

足立区に集う先輩ママの力を借りた、家庭訪問型応援事業の新規事業の構築についてお答え致します。

 

足立区では、区の所定の養成研修を受講終了した子育て経験者などが家庭を訪ね育児を手助けする子ども預かり・送迎支援事業があります。この事業は平成16年に開始以来、NPO法人との協働で家庭における子育て応援に繋がるように事業の見直し・拡充を進めておりますので、新たな事業を構築していく考えはございません。

 

次に「きかせて子育て訪問事業」の研修制度を充実させた産前・産後サポート支援事業についてお答え致します。

 

「きかせて子育て訪問事業」は、子育て経験者などのきかせてサポーターが無償で傾聴支援などを行っています。産前・産後のサポートはすでに「子ども預かり・送迎支援事業」や「産前・産後家事支援事業」において実施していることから、「きかせて子育て訪問事業」の研修制度を充実させて、産前・産後サポート事業を行う予定はございません。