成果報告;学習環境の整備;ICT環境が小中学校で整備されます!
子どもの学習環境について、2月20日の足立区議会第1回定例会でご報告がありました。
以前から発達障がい児・者支援において、誰にでもわかる・できる授業の環境を求めて、私はICT環境を進めてきました。
2020年に全面実施される新たな学習指導要領に向けて5年間で計42億円を投じ、今年の秋までにICT環境が区内全小中学校104校に一気河成に整備がされます。
主な整備内容は、以下の通り。
・全ての普通教室に大型ディスプレイや無線LAN環境を常設すると共に、教員に一人一台のタブレッド型パソコンを整備し、教員が教室でスムーズにICT機器を使える環境を整えていきます。
・児童・生徒向けには、グループワーク用のタブレッド型パソコンを学校規模に応じて1クラス分から2クラス分を整備すると共に、デジタル教科書や学習ソフト、ICT支援員の配置等を通じて魅力的でわかりやすい授業を実現することで子どもたちの学習意欲や学力を高めていきます。
文部科学省が平成24年12月に公表した「通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する全国実態調査」の報告によると、知的発達に遅れはないものの学習面や行動面で著しい困難を示す発達障がいと思われる状態の児童生徒の割合は、全体の6.5%です。その内、授業時間内に個別の配慮・支援を受けている子供たちは45%、授業時間以外の配慮が26%、現在も過去も支援を受けていない子どもは39%にものぼり、この調査の考察には「学習面、行動面で困難を示す児童・生徒を取り出して支援をするのではなく、それらの児童・生徒が理解しやすい配慮した授業改善を行うことが大切である」との見解を示しています。
対象者は、全国では約61万人。
足立区では、通常学級に在籍している発達障害傾向の児童・生徒の総数は約3000人です。このことからも、通常の学級には発達障がい等により特別な支援を必要とする子どもが含まれています。
通常の学級の担任の多くは、授業をどのように進めていけばよいのか悩んでいる現状がある中で、足立区において私の提案により、来年度からICT(情報通信技術)を活用することとなり、大変うれしく思います。
新学習指導要領が全面実施となる2010年は東京オリンピック・パラリンピック競技大会開催の年でもあります。
学校ICT環境整備事業をレガシーの一つとして位置づけ、効果的に活用されるよう整備後の検証にも全力で努めていきたいと思います。