厚生委員会①成果報告:「ペアレントメンター事業」について
本日、厚生委員会が行われました。
報告事項の中にありました「ペアレントメンター事業について」ご報告します。
足立区では、7月より東京23区初の「ペアレントメンター事業」が実施されます。鳥取県では、既にこの事業は先進的に行われており、この度、鳥取大学院医学系研究科 教授 井上雅彦先生ご教示のもと、足立区でもこの事業が実現することとなりました(井上先生が足立区に足を運ばれ、事業・推進計画を立ち上げられてから2年半越しでの実現です)。
私は2012年から知的障害を伴わない発達障がい者支援施策の調査・研究をするために全国に足を運び、視察を続けながら、足立区議会で様々な政策提案をしてきました。足立区で実施される「ペアレントメンター事業」は、私が2014年9月議会で政策提案しました。
鳥取大学院医学系研究科 教授 井上雅彦先生と親の会の皆様、そして深いご理解とご尽力くださいました足立区の執行機関の皆様に、大変感謝申し上げます。
本当にありがとうございます。
各ライフステージの中で、発達障がい特性がある人たちに対する具体的、効果的な支援は、全国的にも乏しく、当事者はコミュニケーション等が苦手といった障がい特性から、成長と共に就労や自立が難しい人、引きこもりや精神疾患といった二次的障がいを抱えている人達が多くいます。家庭生活、社会生活がうまく保てない「生きづらさ」を感じている方々に対して、私は「生きづらさの支援」という視点で、制度の谷間に落ちている当事者や家族に対して、今後も手が差し伸べられる支援施策を足立区から強力に構築していきたいと思います。
以下、足立区で行われるペアレントメンター事業内容です。
<ペアレントメンター>
☆事業の趣旨・目的:
発達障がいのある子どもの育児経験を有する親をメンターとして育成し、発達障がいのある子供の対応に悩んでいる親(養育者を含む)の相談支援を行う。
より、身近な存在である親への、子どもの特性や対応等の理解促進、親同士の支え合いなどの支援を強化し、発達障がいへの正しい理解と発達障がいのある子どもの親の孤立を防ぐことを目的とする。
☆対象者:
発達障がい児・者の親(養育者含む)やその家族
発達障がい児・者に関わる支援者等
☆支援内容:
1.個別相談
2.グループ相談(交流会や茶話会)
3.ペアレントメンター養成研修
4.地域の家族支援のニーズ・リソース調査
5.啓発活動
☆事業の委託先:
一般社団法人 ねっとワーキング
発達障がいの子どもを持つ親の会6団体によって設立された法人
☆実施場所:
西綾瀬ボランティアセンター内
足立区西綾瀬4-5-6
☆あだち広報への掲載やPRチラシの配布により周知を図っていく。
本日の厚生委員会では、青年期・成人期の支援事業に繋がるよう、足立区の大学(特に東京電機大学で)において、発達障がいに関わる啓発活動の講演など(事業名はキャラバン隊)を積極的に行うよう提案をしました。
また、足立区で行われるペアレントメンター事業を各小・中・高校・大学、PTAや教育委員会などを通じて連携し、広く支援事業の拡充を図るよう要望をしました。