長谷川たかこの政策
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カラーユニバーサルデザイン
中国残留帰国者
ハラスメントの防止
高齢者の見守り・社会参加
生活保護受給者への斡旋
生活困窮者に対する自立相談支援事業
知的障害を伴わない「発達障がい特性がある人に対する支援

中国残留帰国者(多文化共生)

達成度 ★★★★★

足立区には、多くの外国人の方が生活されています。
「多文化共生」という観点から、足立区で暮らす外国人の皆様にとっても、足立区が暮らしやすい街であるようにとの思いで、調査・研究を進めていました。

その中で、足立区には中国残留帰国者の皆さんも多く生活されているという実態も知りました。
中国残留帰国者の皆さんは、国籍は日本ですので在住外国人の皆さんとは違いますが、日本と異なる文化で育ってきたという点では共通するところもあります。

調査・研究を進めていくと、中国残留帰国者の皆さんは、全国各地で生活されている訳ですが、その中で足立区には全国的にみても多くの帰国者の皆さんが生活されていることが分かりました。

中国残留帰国者の皆さんは中国語を話し、中国文化の中で生活してきたため、生まれ(育ち)の故郷は中国ですが、血縁の故郷は日本という複雑な状況におかれています。
また、いわゆる中国残留邦人と呼ばれてきた人々の中には、終戦時およびその後の混乱の中で、悲惨な体験をされた方が多くいらっしゃいます。


中国残留帰国者への対策については、2008年4月に大きな転機を迎え、法律の改正により2010度から新しい支援制度が始まっていますが、言葉の問題、地域社会への参加、2世、3世の就労問題など多くの課題もあります。

また、さまざまな支援体制は法律で決まったものの、それを運用・実行するのは各地方自治体であるため、自治体によって対応に差が生じてしまいます。

中国残留帰国者の皆さんが多く生活されている自治体として積極的な対策を行い、他の自治体のお手本となりえるような取り組みを進めていくことを提案しています。
具体的には、
1.中国残留帰国者の皆さんへの正確な情報提供(機関紙の発行など)
2.中国残留帰国者の皆さんのコミュニティーつくり(情報交換、悩み相談)
3.地域の皆さんとの交流(地域の一員としての活動)
などです。

現状では、国や都、地方自治体がさまざまな支援策を検討し、一部は実行されていますが、支援だけでなく、最終的には2世、3世の皆さんも含めて、地域に溶け込み、自然な形での自立の方向へ進むよう目指しています。

また、この取り組みは中国残留帰国者にとどまることではなく、日本と違う文化で育ってきた外国人の皆さんへの取り組みにもつながっていくと考えています。

性別、年齢、国籍に関係なく、「足立区で暮らす すべての皆さんにとってやさしい街づくり」を目指して取り組みを進めます。

達成度 ★★★★★


文献などの資料の収集、調査・研究

★★
国、東京都、他の自治体、関係機関、当事者などからの聞き取り調査。
・中国帰国者定着促進センター、中国帰国者・支援交流センター、東京都中国帰国者自立研修センター視察。
・厚生労働省、東京都、江東区、練馬区、大田区などの視察。
・足立区内の中国残留帰国者の方々からの聞き取り調査

★★★
本会議での一般質問、予算委員会、決算特別委員会などで、情報紙の発行と、地域住民との交流の場の設置などの提案をしました。

★★★★
区内の自治会などが中心となり交流会などが実施されています。(鹿浜・梅田・東保木間・青井・保木間・中央本町)
西武福祉事務所で月1回の交流会を実施。

★★★★★
情報紙「故郷」が帰国者も編集に携わり、定期的に作成、発送されるようになりました。
中国語版の「あだち防災マップ&ガイド」が約150世帯に郵送されました。(災害・オウム対策調査特別委員会で、区が帰国者の皆様に向けて発行している「故郷」と併せて、外国人向けに書かれた防災マップを一緒に郵送することを提案。)