長谷川たかこの政策
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結婚から妊娠、出産、育児へと切れ目ない支援策の構築
不妊治療への助成
子育て支援「育児不安・育児虐待予防策」
女性の健康づくり・中高生の婦人科窓口設置
特別支援教育を視点に入れたユニバーサルデザインの授業の導入
ペアレントメンターの導入子どもの養育支援法教育の導入放課後子ども教室・学童保育室副担任・カウンセラーの拡充待機児童問題

子育て支援「育児不安・育児虐待予防策」~子どもに伝わる表現方法~

達成度 ★★★★

今の子育て環境は、核家族化が進み地縁・血縁・伝統的共同体が消失しています。人生の先輩である親や友人が必ずしも、そばにいて助言をしてくれるわけではなく、そのような環境が全ての親たちに備わっているわけではありません。
あらゆる人間関係において、お互いに人間として成長し、共に生活できるためのスキルの原点は、親による子供への接し方・育て方にあります。
そこで、「親としての役割」を効果的に果たすための訓練、親を育てる、いわゆる子育てスキルを取得する場の提供が必要ではないかと考えています。

現在、妊娠中から育児不安や育児虐待を予防する取り組みとして、一部の産院や自治体の母親学級や父親学級では、カナダで開発された「ノーバディーズ・パーフェクト」という親支援プログラムが導入されています。
子育てのやり方を教えるものではなく、親自身が自分を肯定し、前向きに子育てをする方法を見出すための手助けをすることを目的としているものです。

また、神奈川県茅ケ崎市では全国に先駆けて子育て支援の一つとして、親が参加しやすい子育て練習講座「そだれん」を開催しています。これは、コモンセンス・ペアレンティングというアメリカで開発された児童虐待防止プログラムを活用しています。茅ヶ崎市では、一般の方々に広くこの事業を行い、効果的な取り組みとして国から評価され、平成22年には、厚生労働省から要保護児童対策模範事業表彰を受賞されています。受講された親御さんからは、「怒鳴る頻度が減って子育てが楽しくなった」という声が多く、子育てが楽になったと答えた人が増えているそうです。

足立区でもこのような事業を行うことで、子どもに対する躾をあいまいな言葉で表現するのではなく、より明確な分かりやすい言語を使うことを意識し発することで、子どもに伝わりやすい躾となり、親子関係を良好に築くことができます。

足立区では、子どもを出産してから3歳児までは、赤ちゃん訪問事業や保健所での子育てに関する指導はあるものの、4歳児から未就園児、そして小中学校の子どもを持つ親へのサポート体制は十分とは言えません。

子育ての理想と現実のギャップに悩む親の為にも、子育てに悩む親の実情に迫りながら、「怒鳴らない子育て」「心穏やかに子どもと接する」子育て方法論を学ぶ場を求めていきたいと思います。例えば、このような親支援プログラムを両親学級や乳幼児健診、子育てサロンや親子連れで参加するイベント(例えば、Aフェスタや地球環境フェアなど)などで広く区民に向けて事業を展開して、啓発活動を行うことなどを提案しています。

達成度 ★★★


国内だけでなく、海外の事例(アメリカ、オーストラリア等)などの文献の調査

★★
神奈川県茅ケ崎市など国内の先進自治体の調査(栃木県、奈良県、大阪府、名古屋市など)

★★★
本会議での代表質問で、子育て支援「育児不安・育児虐待予防策」~子どもに伝わる表現方法~の実施を提案。区の担当職員と協議。

★★★★
提案が一部2015年に実施されます。
衛生部・子ども家庭部の回答:子育てに必要な知識や方法を学ぶノーバディーズ・パーフェクトの講座に加え、「怒鳴らない子育て」等の方法を普及させるため、コモンセンス・ペアレンティング講座を2015年1月に実施します。受講効果を高めるため一定人数によるロールプレイも含めた講座を検討しており、子育てサロンなど会場で行うかは、今後の実施状況を踏まえながら検討していきます。
現在、「ノーバディーズ・パーフェクト」と銘を打ってプログラムを行っていませんが、参加者同士がそれぞれに抱えている悩みや不安などを話し合えるグループワークなどで、共感したり、学び合うことができるような場を提供しています。「ノーバディーズ・パーフェクト」に沿った親自身の肯定や親の心の負担を軽減目的とした内容も含んでいるので、最新の知見を踏まえたうえで、実効性のある育児支援の取り組みとして今後、進めていきます。