長谷川たかこの20の政策提言

長谷川たかこの政策

NEW 成果報告
中国残留帰国者支援

足立区内の中国残留帰国者数は現在、97世帯132名です。
東京23区内でも、足立区においては、全国的に見ても中国残留帰国者が多く居住している自治体です。

中国残留帰国者問題は、歴史的な背景や生活習慣、 言葉の問題、生きがいや精神的な豊かさの共有、地域との相互理解が必要です。外国人施策とは切り離し、この課題を解決することが求められます。

議会での提案が実り、2009年から鹿浜団地自治会の納涼会から中国残留帰国者支援が始まり、自治会・町会の皆様のご協力も頂きながら、中央本町や桑袋団地、青井団地や東保木間の花保住区センター、梅田でも帰国者支援が行われてきました。しかし、このコロナ禍の中で、地域交流会が一時ストップ。

【 2023年2月4日、中国残留帰国者地域交流会がコロナ禍2年ぶりの開催。梅田にあるLソフィアで再スターです!】 NPO法人日中友好の会(代表の池田澄江さんも参加)の方も含め67名もの中国残留帰国者1世から3世までの皆様がお集まりになられ、17演目ものダンスや太極拳、歌などの披露と展示作品は21品目にも上りました。楽しい演目や作品展示鑑賞の後には、旧正月のお祝いの映画が開催され、会場は大いに盛り上がりました。 この中国残留帰国者の支援事業については、積極的に行政が主導して広がりを持たせ発展させていかねばならない課題の一つでもあります。

   
   
   
【今後の取組み】 ①中国残留帰国者のさらなる居場所作り、ネットワーク作りの構築。
それらを基盤として、町会・自治会の皆さまとの交流と絆を深めていく取り組みを積極的に行う。行政先導でNPO日中友好の会の皆様と知恵を出し合いながら、今後も継続的に全区的にきめの細かい支援策として、居場所作り、ネットワーク作りを進めていきます。
・季節ごとに帰国者の皆様が楽しめる企画として、水餃子づくりや活動お披露目会、防災対策研修などを盛り込んだ企画を積極的に行い、2世3世も一緒に楽しめる活動を行っていきます。

②機関紙中国帰国者だより「故郷」の中身の情報量を増やし、内容の拡充を図っていきます。
・災害時における避難行動や新型コロナ対策感染症などの記事を盛り込むことを災害オウム調査特別委員会で提案をし、実現しました。

※クリックで内容をご確認いただけます※
 

【2022年6月1日発行の中国残留帰国者便り『故郷』に災害対策関連情報として防災特集①が掲載。】 109世帯の帰国者の皆様の手元に配布されました。
中国残留帰国者便り『故郷』には、防災アプリをスマホにダウンロードしてもらえるよう啓発チラシも入っています。


【2022年9月20日発行の中国残留帰国者便り『故郷』に災害対策関連情報として防災特集②が掲載。】 109世帯の帰国者の皆様の手元に配布されました。
洪水・内水・高潮ハザードマップの中身について、記載されました。

【2022年12月20日発行の中国残留帰国者便り『故郷』に新型コロナ対策・インフルエンザ同時流行に備えた特集③が掲載。】 熱が出た時の対処方法やワクチン接種の啓発も記載して頂きました。

【2022年9月20日号発行の中国残留帰国者便り『故郷』で西新井大師にある「春の風支援センター」が紹介されました!】 ☆デイサービス梅園・春の風支援センターを更に周知していきます! 2021年に中国語ができる通所のディサービスが2つ設立。
昨年2022年2月に訪問させて頂きました。
花畑にある「ディサービス梅園」と西新井大師にある「春の風支援センター」です。
2022年2月現在で、梅園には7名、春の風は17名、合計24名の中国残留帰国者の皆さんが通所されています。

中国残留帰国者便り「故郷」にもこちらの事業所を掲載するよう、執行機関に求めました。多くの帰国者の皆様にご利用いただき、交流を深め、活動を楽しめる取組みへとつなげていきたいと思います。

 
     

<将来に向けて>
今後も、中国残留帰国者便り「故郷」も区民広報と同様に周知啓発が必要な事柄を記載し、中身の充実度を更にグレードアップさせます!

☆地域の皆様と連携を取りながら、行政の担当部署の皆様やNPOの皆様と知恵を出し合い、きめの細かい支援策を足立区から進め、足立区に住まう中国残留帰国者の皆様のお気持ちに寄り添いながら、「日本に帰国してよかった。この足立区に住んでよかった。」と心から思って頂ける温かな希望に満ちた足立区を皆様と一緒に全力で構築していきたいと思います。

中国残留帰国者支援

中国残留帰国者の居住者数においても全国で1,2番目を争う多さの足立区
長谷川たかこは、足立区に暮らす全ての人にとって「足立区が優しい街、温かい街」となるよう、その取り組みを全力で進めていきます。













◆中国残留帰国者支援
足立区は、中国残留帰国者の居住者数においても全国で1、2番目を争う多さです。
中国残留帰国者は、中国語を話し、中国文化の中で生活してきたため、生まれ(育ち)の故郷は中国ですが、血縁の故郷は日本という複雑な状況におかれています。
また、いわゆる中国残留邦人と呼ばれてきた人々の中には、終戦時およびその後の混乱の中で、悲惨な体験をされた方が多くいらっしゃいます。

中国残留帰国者への対策については、2008年4月に大きな転機を迎え、法律の改正により新しい支援制度が始まっていますが、言葉の問題、地域社会への参加、2世、3世の就労問題など多くの課題もあります。また、さまざまな支援体制は法律で決まったものの、それを運用・実行するのは各地方自治体であるため、自治体によって対応に差が生じています。

中国残留帰国者の皆さんが多く生活されている自治体として積極的な対策を行い、他の自治体のお手本となりえるような取り組みを長谷川たかこは区議1期目から取組んできました。
国や東京都、他の自治他、関係機関、当事者などからの聞き取り調査を行い、
中国帰国者定着促進センター、中国帰国者支援センター、東京都中国帰国者自立研修センター、厚生労働省、東京都、江東区、練馬区、大田区などの視察や足立区内の中国残留帰国者の方々からの聞き取り調査を実施。
詳細;残留帰国者問題の研究(https://takahase.weblogs.jp/report/c_doc.html)

具体的には、長谷川たかこの議会提案とその取り組みにより以下の内容が実現しています。
1.中国残留帰国者の皆さんへの正確な情報提供
(情報誌「故郷」が帰国者も編集に携わり、定期的に作成、発送されるようになりました)
2.中国残留帰国者の皆さんのコミュニティーつくり(情報交換、悩み相談)
西部福祉事務所で月1回の交流会を実施
3.地域の皆さんとの交流(区内の自治会などが中心となり交流会が実施されています)
…鹿浜・梅田・東保木間・青井・保木間・中央本町で実施
4.「あだち防災マップ&ガイド」が約150世帯に郵送されました(足立区が帰国者の皆さまに向けて発行している「故郷」と併せて、外国人向けに書かれた防災マップを一緒に郵送を災害オウム対策調査特別委員会で提案し実施。)
5.中国残留帰国者向けの防災訓練を実施(足立区役所内敷地;中央本町にて)

最終的には2世、3世の皆さんも含めて、地域に溶け込み、自然な形で自立の方向へ進むよう目指して参ります。



長谷川たかこの政策提言

◆高齢化に伴う医療・介護の問題、生活習慣や言葉の問題、生きがいや精神的な豊かさの問題、地域との相互理解等
言葉の問題や育った環境の違いなどにより、一般の方が利用するサロンでは、中国残留帰国者がなかなかなじめないのが現状です。
年齢的にも高齢者の皆さま方のため、純粋に日本語の学習というよりも、当人のケアや周囲の人とのコミュニケーションなどを目的とした、集える場を区内に増やしていくよう積極的に区に働きかけていきます。

◆「介護」「「就労問題」について
中国残留帰国者の高齢化が進む中で深刻な医療・介護の問題と、その2世、3世の方々の就労が大きな問題になっています。その中で、2世、3世の方々は、「中国語ができる」「中国残留帰国者について理解がある」点で、帰国者問題解決の鍵になりうる存在です。そこで、中国残留帰国者に理解のある、2世3世に、帰国者の介護の現場で活躍してもらうことは、その能力の活用という点からも非常に有効であると考えます。
長年、習慣の違う社会で生活をされてきた中国残留帰国者の方の介護サービス等の申請支援や中国の習慣等を十分に理解した介護者の育成を進めていきます。特に2世・3世の人材育成を区としてバックアップするよう働きかけていきます。

中国残留帰国者への対応については、日本語が不自由という点だけを捉え、他の外国人と同じような政策を進めると、さまざまな問題を引き起こす事が考えられます。
心のケアなどに十分配慮しながら、急ぎすぎないように、じっくりと地域社会への参加を進めていきたいと思います。

この取り組みは中国残留帰国者にとどまることではなく、日本と違う文化で育ってきた外国人の皆さんへの取り組みにもつながっていくと考えています。
性別、年齢、国籍に関係なく、「足立区で暮らす すべての皆さんにとってやさしい街づくり」をこれからも目指し、足立区に暮らす全ての人にとって、「足立区が優しい街、温かい街」となるよう、長谷川たかこはその取り組みをこの足立区で全力で進めていきます。